『ハッピー・デス・デイ』感想・評価|ホラーコメディ版『恋はデジャ・ブ』。面白いよ。面白いんだけど……。

『ハッピー・デス・デイ』感想・評価|ホラーコメディ版『恋はデジャ・ブ』。面白いよ。面白いんだけど……。

『ハッピー・デス・デイ』感想。

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『ハッピー・デス・デイ』を見た。評判通り、かなり面白い作品だった。『恋はデジャ・ブ』から着想を得たホラーコメディサスペンスである。

まあただ、70点の映画を期待して見に行ったらそのまま70点のものが出てきたような感じでしたね。なんというかそれなりにうまいファーストフードを食ったような感じ。まあまあうまいけど栄養にはならない感じです。面白いんだけどね。

ちょっと寄り道します

最近僕は映画に関するレビュー記事をほとんど書いていない。検索上位を取れるように書くのが面倒になったからだ。検索で上位を取るにはどうすればいいのかなんとなくわかったけど、そのことを考慮しつつ書いたら、冗長になって読者が心地よく読める文章ではなくなってしまう。

SEO対策のために仕方なく長めに書いたら「もっと文章短く出来るだろ下手くそ」と婉曲的に書かれた文章の下手なコメントが届いてなんとも言えない気持ちになったこともあるし、なんか嫌だ。僕のもとに来るコメントの8割がたが、何を伝えたいのかよくわからない頭の悪いものばかりなのでコメント欄を廃止しようか考えているのだが、まず人に文句言う前に自分の文章をどうにかしような。

加えて記事を書く際は薄っぺらいものを書きたくないので、いろいろ調べたりした結果めちゃくちゃ時間がかかる。自分がまだまだ知識量不足なことを重々承知しているのもあり、あまり書く気が起こらない。だけど、なんか今回はなんとなく書きたいなと思ったので書こうと思います。

『ハッピー・デス・デイ』あらすじ・映画情報

イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。

(映画.comから引用)


『ゲット・アウト』等で知られるホラー映画会社ブラムハウス製作のホラーコメディ。B級ホラー映画だがそこそこ評判がよく、第二弾も製作された。

日本でも最近公開されたが、非常に評判がよく口コミでは絶賛するものが多い。その口コミの影響か、劇場では満員御礼といったような感じだ。そもそも上映館が少なく、なにしろ東京ですら1館でしか上映されていない。そんな小規模な展開をしていた本作はヒットの影響を受け、多分これから上映館を拡大していくと思います。

そんな口コミで話題の『ハッピー・デス・デイ』。僕の感想を書いていきます。

『ハッピー・デス・デイ』感想

おすすめ度 70/100

ホラーコメディ版『恋はデジャ・ブ』。伏線がしっかり張られていて完成度は高い。ただ、期待を超えていない。

『恋はデジャ・ブ』

『恋はデジャ・ブ』という作品がある。ビル・マーレイ主演のコメディ映画で、タイムリープものの名作として、カルト的な人気を誇る映画だ。一般的な知名度はあまりないが、一定のレベルを超えた映画好きなら常識として押さえておくべき映画として認知されている。映画好きが抑えておきたい知る人ぞ知る傑作の一つだ。

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『恋はデジャ・ブ』

加えて、僕自身も好きな映画を50本くらい選べと言われたら多分入れるくらいには好きな作品。

この作品のストーリーは、ビル・マーレイ扮する性根の腐った天気リポーターが2月2日の伝統行事、グラウンドホッグ・デイ(原題はGroundhog Day)の一日を繰り返すというもの。

なにもない田舎町のしょうもないイベントの取材にきてうんざりしている傲慢な主人公が、永久にその1日を繰り返す地獄巡りをする。退屈な一日が終わったと思って起きたら、目覚まし時計は2月2日を指している。同じ一日を何度も何度も繰り返す。

地獄のループを繰り返すうちに、彼は他人が自分と違い懸命に生きていることを知ったりなどして改心する。といったストーリーの作品だ。ざっくりいうと。

この映画の中に、崖の中に突っ込んで自殺を試みるも、またも2月2日のベッドで目覚めるというシーンがある。死んだと思ったらまた2月2日がやってくる。

ホラーコメディ版『恋はデジャ・ブ』

このシーンから着想して作られたのが『ハッピー・デス・デイ』。主人公のアバズレ女は自分の誕生日に不気味なキャラクターマスクをした不審者から刺殺される。だが、刺殺されたかと思うとベッドから目覚める。その日は彼女の誕生日で、目覚めたら前と全く同じ男が隣にいて同じ言葉を話しかける。殺される誕生日が再びやってきた。そして彼女は殺される日を何度も何度も経験することになる。

非常によく作り込まれている。性格が最悪なアバズレ女が殺人犯を探しつつ大切な人と出会い改心するといったストーリーで、最初出てきたときは最悪なクソ女だったのに、改心する中盤あたりから輝きだす。第一印象と全く違う女性になっていて、どんどん彼女を応援したくなってくる。

伏線もしっかりしており、〇〇〇〇を見てちょっとびっくりしたりなど(この記事のおまけにネタバレ込で書きます)結構作り込まれている。

ただ、こういう映画は既視感しか無い。期待していたものが出てきた結果、なんか物足りなさを感じてしまう。面白かったのになぜなのか。『恋はデジャ・ブ』とプロットが全く同じだからだ。

『恋はデジャ・ブ』と違ってサスペンスコメディであり、主人公は女子学生という違いはある。だけど、『恋はデジャ・ブ』を見終わったときと全く同じなのだ。

見ているときは楽しみながら見ていても、エンドロールが流れたとき、『恋はデジャ・ブ』を見たことある人にとって、テーマ一緒じゃんとしか思えないのだ。ホラーコメディ版『恋はデジャ・ブ』というフレーズを聞いて想像するものと全く同じで期待を全然超えていないのだ。なので、映画が終わるまではニコニコしながら楽しんでいたものの、ちょっと物足りなさを感じてしまった。

これは4月に見た『ハロウィン』のときにも同じようなことを感じた。

※左(スマホは上)は1967年公開の1作目、右(下)は2018年版

ジョン・カーペンターが監督した『ハロウィン』1作目の続編として製作された2018年版『ハロウィン』は、かなりよくできた作品だったものの、「『ハロウィン』の続編を『エイリアン2』的に作った作品」と言ってしまえば終わるような作品だった。

前提として僕は2018年版のほうが楽しめた。『エイリアン』よりも『エイリアン2』のほうが好きな自分にとって、2018年版『ハロウィン』のほうが面白いと感じた。

だけど、2018年版『ハロウィン』はこう言ってしまえば終わるような作品で、展開も想像通り、期待していたものを全く超えていなかった。期待どおりではある。だけど、その期待どおりだったので物足りなさを感じてしまった。

完成度は高いですよ。でも、なんか70点台のものを期待していたら70点台のものが出てきたような感じだったんですよね。

見ているときはただただ楽しい。だが、ただ楽しかっただけだ。

例えば『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『新感染 ファイナル・エクスプレス』などといった作品はメッセージ性が強く心に爪痕を残すようなストーリーになっている。そしてこの2作を見終わった後には誰しも何かしらの変化があるだろう。こういった作品は政治的な問題や人との接し方などについて考えるきっかけを与えてくれる。

だが、本作の場合はただ楽しいだけの映画だけでしかないように思えた。『恋はデジャ・ブ』を見たことない人にとっては充実した映画体験ができるのかもしれないけど、『恋はデジャ・ブ』とほぼ一緒で超えていないのだ。
なので正直、映画館に駆けつけるほどのものでもないかなあと思ってしまった。

まとめ

この作品を見て、なんか俺ってB級ホラー映画あんまり好きじゃないんじゃねって思いましたね。こういった映画を見ても、なんか楽しかっただけでジャンクフードを食べているような感覚になりました。

ただ、完成度は高くかなり作り込まれている作品ですし、非常に評判もいいので気になっている方はご覧になってください。あと、『恋はデジャ・ブ』はぜひ見ておいてください。

まる。

おまけ・ネタバレ込で伏線について

ネタバレするよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

よく作り込まれていると思った点は、

ポスターを見返せば真犯人がわかる。

「余計なお世話かもしれないけど、そんな感じで人と接していたら報いを受けるわよ」(うろ覚え)というセリフが完全に伏線になっている。

というところです。まあ、みんな気づいてるだろうし書くまでもないと思うけど。

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