初めて一人で映画を見る人向けガイド。
一人で映画を観るという行為は、したことがない人にとって不安に感じることが多いらしい。僕は小学生の頃から一人で映画を見るということに慣れているので、あまり気持ちが理解できないのだが、周囲の目が気になる、チケットの購入方法がよくわからないなど、様々な不安を感じるようだ。
本記事では、初めて一人で映画を観る人々が安心して楽しむためのポイントを紹介する。一人映画の魅力や準備の仕方、映画館での過ごし方など、必要な情報を網羅している。これらのポイントを参考にして、一人映画デビューに挑戦していただきたい。
Contents
一人映画の魅力とメリット
一人映画の最大のメリットは、他人のことを全く気にしなくてよくなるという点にある。
友人と映画を観に行こうとしても、友人とのスケジュールが合わなかった場合、観に行けないということが結構ある。しかし、一人で行く場合はそのような問題が生じない。
また、映画の趣味が合う友人がいなくても、観たい作品を自由に観に行くことができる。周囲に映画に興味がない人ばかりの場合、その映画を見るには一人で行くしかないだろう。
また、自由度が高い鑑賞ができるので、例えば、早朝から映画を見に行って、昼食休憩をとらずに一日に三本映画を観たとしても、誰からも文句を言われることはない。相手のことを気にしなくていい。自分のペースで見ることができる。
このように自由度が高い点が、一人映画の一番の魅力であると言える。一人で映画を観ることは、自分の都合や好みに完全に従って行動できる、貴重な機会である。
一人で映画を見ることは恥ずかしいのか?
一人映画をする際、不安に感じる人が多いらしい。
僕はもう小学生の頃から一人で映画を見ることに慣れているので、羞恥心を感じたことがない。どちらかというと、初めて映画を一人でみたときは親と離れて一人で家から遠く離れた場所にいる不安のほうが大きかった。(あの時代子どもが携帯電話を持つような時代ではなかった)
一人で映画館に行く人は多い
そもそも、一人で映画を観ることに不安を感じる人は、あまり映画館に行かない人かもしれない。愚民も多いネットでは、一人で映画館に行くのは恥ずかしいと書き込まれているのを見かけるが、実際に映画館に足を運べば、一人で映画を観ている人をよく見かける。
特に平日やレイトショーで、アカデミー賞で数部門ノミネートされたような評価の高い作品を観に来ている人は、ほとんどが一人で来ている。
仕事の合間や終了後に文化的な体験をしようと映画を見に行く人は、一人が多い。仕事から解放されたあと、一人でじっくりとスクリーンを見つめる。それが仕事終わりの楽しみになっている人も多いだろう。
また、そもそもこういう作品を見たいと思うような人が周りに全くいないという状況だと、一人で行かざるを得ない。僕を含め映画好きにはそういう人は多い。
忙しい人は一人で見ている
芸能人や忙しい職業の人々のほとんどは、一人で映画を観ている。彼らは忙しいスケジュールの合間を縫って観たい作品を楽しむため、他人と予定を合わせるのは難しい。そのため、一人で映画を観に行くのが当たり前になっている。
僕はラジオを聞くことも趣味なのだが、ラジオを聞いているとパーソナリティのフリートークで、映画を見に行った話もよく聞く。激務の中合間を縫って映画を見に行ったときに起こったハプニングや本編の感想についてのトークが多いが、友人と予定を合わせて見に行ったみたいなトークは聞いたことがない。
最近だとTBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』で、打ち合わせの3時間後に『ルックバック』のチケットを予約したら、打ち合わせが盛り上がりすぎて遅刻しそうになった上迷惑をかけてしまったと話していたのを聞いた。忙しい芸能人は、映画は一人で見るのが当たり前だ。
つまり、芸能人や忙しい人が多い東京などの都会では、一人映画は当たり前の光景である。
これを馬鹿にする人というのは、映画は一人で見に行くようなものではないと思い込んでいる田舎もので、(忙しいから映画を一人で見に来ている可能性があるにもかかわらず)人を見下すような、厚顔無恥という印象を抱いてしまう。
口が悪くなってしまった。端的に言えば、一人で映画を見に行くのは、都会の、文化的な生活をしている人の中では当たり前だ。
もし一人で映画を見に行っているのを冷ややかな目で見てくるような観客ばかりがいる映画館だとしたら、違うところに行ったほうがいい。
初めての一人映画ガイド
とはいえ、そんなことを思っている人はあまりいないだろう。仮に映画を一人で見に来ている人を馬鹿にするような人に出くわしたとしても、そいつを馬鹿にしながら映画を見ているためノーダメージという人はあまりいないはずだ。
初めて一人で映画を観ることに挑戦するのは、少し勇気が必要かもしれない。
しかし、一度その魅力に気づけば、映画を観る新たな楽しみ方を発見できるだろう。
一人映画は、自分のペースで映画を楽しみ、他人に気を使わずにリラックスできる貴重な時間である。このガイドでは、一人映画初心者が安心して楽しむためのポイントを紹介する。
映画の選び方からチケットの購入方法、映画館の選び方まで、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。
映画・映画館の選び方: 初めてでも楽しめるジャンルや作品の選び方
一人映画に挑戦する際には、作品選びが重要である。特に一人で映画を観るのが初めての場合は、以下のポイントを参考にしてほしい。
ミニシアター系の作品を選ぶ
ミニシアター系の作品は、一人で観に来ている人が多く、落ち着いた雰囲気がある。また、内容が深く、芸術的な作品が多いため、映画そのものをじっくりと楽しむことができる。
その年の興行収入ランキングトップ10に入るような大衆向けの作品は避けた方が良い。そうした作品は、一人で映画を見に来ている人を馬鹿にするような人も見に来ていることが多い。
世間では大ヒット、多くの人が見ている作品だというのに、映画好きは全くその作品を見ていない・そもそもどういう作品かしらないという「マッドマックスビリギャル事件」という言葉が2024年初夏に話題になったが、そういう作品に該当するようなものは一人で見ないほうがいい。おバカ高校生とかもたくさん見に来ているので、視線が気になる可能性が高い。
大学生のときに僕がよく見ていた「午前十時の映画祭」なども、一人で観に来ている人が多かった。このようなリバイバル上映は、一人で見に来ている人をよく見かけた。
どの時間帯に行くか
一人映画を楽しむなら、平日やレイトショーがおすすめである。
この時間帯は一人で来ている観客が多く、静かな環境で映画を楽しむことができる。休日の、特に田舎だと、厚顔無恥のおバカ高校生たちも多い。なので休日はやめておいたほうがいいかもしれない。ただ、休日でも、ミニシアター系の劇場なら一人で見に行くのが当たり前だ。
映画館の選び方
先述の通り、ミニシアター系の作品がおすすめなので、ミニシアター系の映画館がおすすめだ。一人できている人のほうが多い。そのため他の観客から冷ややかな視線を感じることはほとんどない。先ほども書いたが、シネコンでもミニシアター系の作品を上映しているところがあるので、そうした作品を選ぶと良い。
座席の選び方
座席の選び方に関しては、どうなのだろうか。意見が割れやすい。
個人的には、前方スクリーン入口・出口に一番近い座席の通路側が一番おすすめなのだが、視線が気になるかもしれない。視線を気にしないという点では一番いいのは最も後部の座席だと思う。ただ、映画終了後、帰るときに視線が気になるかもしれない。と、考えるとやっぱり即出ることができる出口に近い通路側が一番いいということになる。
チケットの購入方法: オンライン予約と当日購入の違い
チケットの購入に関してはどちらでもいい。不安なら当日。不安に感じないならオンラインでいい。ただ、一人映画の大きなメリットは、予定の自由度が高いことである。なので僕は当日に買うことのほうが多い。チケットの購入方法については、以下の点を参考にしてほしい。
当日購入のメリット
一人で映画を観る一番のメリットは予定を変更しても誰にも迷惑をかけずに済むという点だ。そのため、僕はしばしば映画館に到着してからチケットを購入する。これにより、予定が確定するまで柔軟に対応できる。
オンライン予約のメリット
オンライン予約を利用すると、事前に席を確保できるため安心だ。特に人気の作品や時間帯では、オンライン予約が便利である。
映画館の公式アプリを使用すると、スムーズに予約できる。例えば僕は『君の名は。』を満員御礼の劇場で見たことがあるが、そのときは数日前に予約した。TOHOシネマズ梅田の一番大きなスクリーンで見たにもかかわらず97%ぐらい埋まっていて、隣り合った座席は全く空いていなかった。一人だとこういう場合でも即予約でき見に行ける。これも一人映画のメリットの一つだ。
まとめ
初めての一人映画は、最初こそ少し勇気が必要かもしれないが、一度体験すればその自由さと充実感に魅了されるだろう。
自分のペースで映画を選び、気兼ねなく楽しむことができる一人映画は、まさに自分だけの贅沢な時間である。この記事では、一人映画を楽しむためのポイントとして、ミニシアター系の作品と映画館の選び方、適切な上映時間の選択、快適な座席の選び方を紹介した。
これらのアドバイスを参考にして、自分に最適な映画鑑賞体験を見つけてほしい。慣れれば、冷ややかな視線など全く感じずに、リラックスして映画の世界に浸ることができる。見たい作品を確実にスクリーンで見たいのならば、一人で映画館に行くことをおすすめする。