IMAXレーザーGTテクノロジー(エキスポシティ)感想・ドルビーシネマとどっちが凄い?

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IMAXレーザー感想。
現時点でドルビーシネマの感想記事でかなり検索上位をとっている本サイトの運営人は、日本最高峰のシアターのひとつ、エキスポシティのIMAXレーザーに行ったことがなかった。前体験しようと思って関西に行ったときは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を見ようとムビチケを購入したものの、出発直前にムビチケが使えないことを知って行くのを諦めた。

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Tジョイ博多ドルビーシネマ感想

梅田ブルクドルビーシネマ感想

映画館を巡る旅・関西その1

この前の反省を活かして、今回はムビチケを買わずに、『アド・アストラ』を見にエキスポシティへと赴いた。そして今回始めて、IMAXレーザーを体験することができた。

一言感想を言うと、一度行ってみる価値はあり。ただ僕は何度も行かないかなー

IMAXレーザーとは

まずIMAXデジタルシアター、通称IMAXシアターについて軽く説明しておきます。

この上映スタイルに関してはもう既にかなりメジャーなものになっているので、ご存知の方のほうが圧倒的に多いと思うんですが、スタンダードな上映をアップグレードしたやつですね。

アバターが10年くらい前の作品なので日本に上陸してもう10年以上経つんじゃないですかね。普通のスクリーンの上位互換です。並のスクリーンよりも大きく、鮮明で、臨場感のある映画体験ができるシアター。

で、IMAXレーザーは、それよりもすごくなったやつ

今までにない感動体験をすべての人に。
独創的な発想と優れたテクノロジーで映画鑑賞の可能性を
広げてきたIMAX®から、新たに「IMAX®レーザー」が誕生しました。
「IMAX®レーザー」は、革新的な4Kレーザー投影システムを採用し、
より鮮やかで明るく、深みあるコントラストの超高解像度映像を実現。
IMAX®ならではの大スクリーンに映し出すことで、
従来とは一線を画す劇的な体験をもたらします。
さらに音響面では、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと
高密度サウンドを実現する最新の12chサウンドシステムを採用。
圧倒的な臨場感で客席を包みます。
これまでの限界を超えた新しい映画の世界へ。
その違いをぜひ体感してください。

(109シネマズ公式サイトから引用)

普通のIMAXシアターよりも映像美やサイズがアップグレードした上映形式だ。東京や名古屋にもあって、結構メジャーになりつつある。

IMAXレーザーの劇場は現時点で、

109シネマズ菖蒲
109シネマズグランベリーパーク
109シネマズ川崎
109シネマズ名古屋
ユナイテッド・シネマ浦添

にあるよう。

特に、2015年にできたエキスポシティのIMAXレーザー、IMAXレーザーGTテクノロジー(旧称:IMAX次世代レーザー)は、IMAXレーザーの中でも特にスケールが大きいものとして知られている。2019年夏に、池袋にグランドシネマサンシャインができる前は日本で唯一の劇場だった。エキスポシティのIMAXレーザーは、規模は池袋に劣るものの、日本トップクラスのシアターであることには間違いない。

ドルビーシネマって何よ?

IMAXレーザーに似た上映形式に、ドルビーシネマというものもある。ドルビーシネマは2018年の秋にTジョイ博多にできたもの。今は大阪やさいたまのTジョイ系列・松竹系列の劇場などにもあって、IMAXレーザーと同じくらい浸透しつつある。

現時点(2019年9月現在)で「ドルビーシネマ 博多」とググれば公式についで2番目に本サイトのレビュー記事が出てくるので、ドルビーシネマに関してはその記事を参考にしてほしいけど、ほんとに凄いです。

全国にあるドルビーシネマまとめ(全部行きました)

Tジョイ博多ドルビーシネマ感想

梅田ブルクドルビーシネマ感想

僕って昔から通常の料金に課金して映画を見るの、好きじゃないんですよね。IMAXデジタルシアターに関しては昔から、「課金するまでもないかな」と思っていた。今までキャナルシティ博多とTOHOなんばのIMAXシアターで映画を見たことあるけど、そこまで感銘を受けなかった。

スクリーンが通常より大きくて、映像も鮮やかだけど、この映画体験のために毎回500円課金したほうがいいのかと聞かれると、ちょっとどうかなと思っていつもしていない。IMAXで2回見る料金を普通の劇場に回せば、サービスデーに映画1本くらい見れるわけだし。IMAXデジタルシアターに関しては課金する価値を見いだせていない。

そんな課金嫌いの僕が通常料金+500円のドルビーシネマを体験したら、基本的にドルビーシネマで上映される作品はドルビーシネマで見るというスタンスになるくらいのヘビーユーザーになった。通常のスクリーンとぜんぜん違う。

ドルビーシネマの特徴は、とにかく黒が鮮やかということ。

画面が大きくて鮮やかなIMAXデジタルシアターを優に超えていて、ずっとこの画質で映画見たい……。と思ってしまうような体験だった。

どれくらい黒がすごいのかというと、暗転する場面が完璧な黒なんですよね。通常のスクリーンだと暗転のときは明るめな黒ですが、ドルビーシネマは完璧な黒。ほんとにびっくりします。

そして音響面(ドルビーアトモスとして他の対応劇場でも体験できる)でもIMAXに明らかに勝っている。ドルビーシネマで流れるデモ映像は、IMAXで見るときに最初に流れるそれを圧倒していた。IMAXデジタルシアターとは格が違っていた。

ドルビーアトモスとは何?TCX(大スクリーン)×ドルビーアトモスはジェネリックドルビーシネマか

で、今回僕は大阪のエキスポシティに行って初めて、そのドルビーシネマの対抗馬とも言えるIMAXレーザーを体験した。IMAXデジタルシアターに圧勝するドルビーシネマと比較して、IMAXレーザーはどんな感じだったのか、書いていきます。

IMAXレーザーで映画を見てみた

エキスポシティのIMAXレーザーの料金は、2Dだと、通常料金に+600円。3Dだと+1000円というような感じだった。

入り口はこんな感じ。入ってすぐのところにある。

僕は今回後ろ目の席で見ることになった。

スクリーンがでかすぎる

中に入ってみるとスクリーンを見てびっくり。「スクリーンでかすぎるだろ」と思いながら席についた。そして席に座って写真を撮ってみたら、こんな感じだった。

なにこれ?

席から写真撮ろうとしても、スクリーンが入りきれない。それくらいでかいスクリーンだった。後方の席でこのデカさ。公式サイトを見てみるとこんな写真があった。

(109シネマズ公式サイトから引用)

でっか。こんなでかいスクリーンで見るのなら、さぞかし迫力ある映画体験ができるだろうと期待しながら映画を待った。

映像・スクリーンの迫力

映画本編が始まった。

映像面では、普通にHD画質。きれいです。ただ、正直言ってドルビーシネマを体験していると黒の色合いにちょっと不満に思ってしまうかもしれません。ドルビーシネマのようにびっくりするほど黒くなるわけではない。ただ、かなりきれいなHD画質で、スクリーンもでかいので迫力があります。家電量販店で流れている4Kテレビの映像みたいな鮮やかな映像が、目を覆うくらいのスクリーンに広がります。

あと、音響面もそこまで悪くなかったです。どう考えても通常のIMAXよりもいい。ドルビーシネマ(ドルビーアトモス)に勝っているかどうかと言われるとちょっと微妙だけど、全然悪くない。

映像面でも音響面でも、通常のスクリーンで映画を見るのと格が違うような映像体験ができるので、課金する価値は十分あると思います。

IMAXデジタルシアターはあまり好きではないですが、IMAXレーザーは近くにあるんだったら行くだろうなーって思うくらいの感じだった。

ただ、ちょっと残念に思ったのは、期待していたほどスクリーンサイズが大きくなかった点。正直言って、博多のドルビーシネマとトントンといったような感じだった。スクリーンのサイズ自体はものすごく大きいのになぜなのか。サイズ自体ではTジョイ博多のドルビーシネマを凌駕していると思ったのに、なぜこう感じたのか。

IMAXレーザーのスクリーンサイズ

その理由は、スタンダードサイズの映画は上下カット率が高いから。IMAXシアターは縦の高さが通常のスクリーンよりも明らかに高くて迫力があるスクリーンが売り。ただ、通常のスタンダードサイズの映画を見た場合、2.40:1のサイズで上映されるため、上下がかなりカットされる。そのため、期待していたほどの迫力を感じなかった。

ちょっと分かりづらいので簡単に説明します。

『ダンケルク』はIMAXのサイズ、1.43:1で撮影されている。IMAXのスクリーン(右)で見ると、通常の劇場のスクリーン(左)のスタンダードサイズ、2.40:1で見たときよりも、これだけ映像の情報量が違いますよという動画がある。

(出典:DUNKIRK — IMAX 70mm footage vs Standard footage)

『ダンケルク』をIMAXレーザーで見ると、右のスクリーンのような超迫力のある映像体験ができる。なのでIMAXレーザーすげえってなるんですが、IMAXレーザーで、IMAXフルサイズではない映画を見ると、左みたいになるんですよね。今回見た『アド・アストラ』がそうだった。

サイズの関係上、上下の黒帯の比率が結構大きくなる。そのため期待していたものよりも、大きいと感じませんでした。正直言って、サイズ面ではTジョイ博多のドルビーシネマに勝っているのに、実際見てみると同じくらいの大きさに感じてしまった。

それでもスクリーンサイズはでかいです。ただ実際見てみれば、そこまでびっくりするほどスクリーンサイズが大きく感じるわけではなかったです。

一番の難点は......。

あと、エキスポシティのIMAXレーザーの一番の難点として、立地的に都市部からかなり遠いというものがある。地元民なら車で行ったりすればいいんでしょうが、梅田やなんばに用事があるような観光客が行くにはかなり遠く感じる。エキスポシティに梅田やなんばから行くには、千里中央や南千里などといった駅から、モノレールに乗り換えていったり、バスに乗っていかなければならない。移動に1時間位かかるし、運賃も高い。

この劇場が梅田のドルビーシネマみたいにキタとかミナミとかにあるんだったら、気軽におすすめできるんですが、吹田市の万博記念公園なんて普通行かないでしょ。太陽の塔とエキスポシティくらいしかないところに1時間かけて移動するのはコスパよくない。なんばや梅田からあまりにも遠すぎる。結構疲れるし、1日潰れる覚悟で行く必要があります。なので遠方から行こうと思っている方には注意が必要です。行けなくはないですが、結構時間かかります。

まとめ

IMAXレーザーに課金する価値は十分あります。ですが、通常サイズの映画を見た際はそこまでスクリーンが大きくないですし、なにより都市部から遠い。なんばや梅田から1時間くらいかかる上に交通費も高くつく。なので僕としては、大阪に行ったとしてもそこまで頻繁に行こうとは思いませんでした。特に福岡住みの僕としては、近くにあるドルビーシネマで十分だと思ってしまいました。

まあただ、1度は行って見る価値あると思います。あと、『ダンケルク』みたいに、サイズがIMAX準拠の映画を見る際には、再度行くつもりです。

興味のある方は、『ダンケルク』のようにIMAXフルサイズの作品が上映されるときに行ってみるのをおすすめします。

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