映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見たので感想 評判ものすごくいいけど本当に面白い?

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11月9日に映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開され、日本でも大ヒットを記録している。

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「ボヘミアン・ラプソディ」とは

「ボヘミアン・ラプソディ」とは、伝説のロックバンド「クイーン(Queen)」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描いた伝記映画。

昔からクイーンのグレイテスト・ヒッツVol.1を耳にタコができるくらい聞いていて、楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」を今まで聞いてきた曲ベストワンに選ぶかもしれないくらい好きな自分としては、ものすごく楽しみな作品でした。

オリジナルアルバム全てを聴きこんでるわけではないけど、昔から好きなバンドなので、この映画が公開されると知ったときはめちゃくちゃ期待していて、ずっと楽しみにしてました。

レビューは圧倒的に肯定のものが多く、ヤフー映画だと現時点で4.8点。なんだよこれ。初めてみたよこんなの。海外の大手映画レビューサイトimdbでも10点満点で8.4点とか。評価はかなり高い。

ただ、批評家の意見はそこまで大絶賛のものばかりでもなく、否定的なレビューも結構あったりする。

特に、この映画がはらんでいる「ある問題」を許すことができるかどうかというのが、評価を分ける争点になっているように感じる。この「ある問題」によって、映画として優れていないとする声が多い。

こういう声も結構聞いていたので、そんなに期待せずに見に行きました。特に同じような評価のされかたで、今年大ヒットを記録した某ミュージカル映画が僕はあまり好きではなかったので、同じようなことが起こるかもしれないなあと思いつつ見に行きました。

某ミュージカル映画について(閲覧注意)

結論から言って、普通によかったです。

いろいろ言われてるけど、クイーン好きとしては非常に満足だし、クイーンを知らない人でも安心して勧めることができる音楽映画でした。

あらすじ・作品情報

1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。

類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。

監督はブライアン・シンガー。「ユージュアル・サスペクツ」や「Xメン」シリーズの監督として知られている。音楽総指揮にバンドメンバーであるブライアン・メイロジャー・テイラーが参加し、フレディのリアルな人物像を描いている。

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誰にでもおすすめできる理由

この映画、誰が見ても楽しめると思います。というか知らない人にも見てほしいです。クイーンについて、ほとんど知らないような人にも見てほしい。

何故かと言うと、知ってる曲ばかりが流れるからです。

クイーンのディスコグラフィー順に、ちょっとマイナーな曲も含めつつ、ずっとクイーンのメジャーな曲が流れていくような感じです。なので正直予習必要ないです。以前クイーンの有名曲をまとめた記事を投稿したんですけど、有名曲を振り返らずとも楽しむことができると思います。

「ボヘミアン・ラプソディ」を観る前に聞いておきたいクイーンの有名曲ランキング10

まず最初に、デビューアルバム二曲目の「Doing All Right」が流れます。この曲ってフレディが加入する前の曲だったんだとこのアルバムを聞いたことある人は思いつつ、次に「Keep Yourself Alive(炎のロックンロール)」。最近トヨタのCMでよく聞く誰でも知ってる曲が流れます。

間髪いれずに曲がひたすら流れるようになっていて、しかもそのうち8割は誰もが知っている有名曲であるため、誰が見ても飽きないように作られているし、もうこの映画を見たら知らない人もクイーンのファンにならざるを得ないんじゃないかと思えるようなテンションで映画が進行する。

なので、クイーンを知らない人にもおすすめできるし見てほしい。今すぐ見に行ってクイーン信者になってほしい。

「ボヘミアン・ラプソディ」の批判・問題点

とはいえど、この映画が評論家からは大絶賛されていないというのも看過できない。ある問題を抱えた伝記映画だからだ。

それは、伝記映画にしては凡庸で、史実に忠実ではないというものだ。

クライマックスはライブエイドという生中継ライブ。このクライマックスの20分強のライブの再現が、本作のエンディングになるわけだが、HIVに感染したことをメンバーにカミングアウトしてライブに臨む。

だが史実は違う。ライブエイドのあとにHIV感染が発覚した。要は、ライブエイドをラストにもってくるために、史実をちょっと変えたのだ。

こういったような事実との相違が結構多い。また、伝記映画にしては安易なものになっているという評論もあったりする。

確かに、この映画で描かれている様を見た感じ、クイーンはあまりにも、売れるまでに苦悩していない。デビューアルバムのレコーディングやキラークイーンのスマッシュヒットなどの流れがあまりにもトントン拍子に描かれている。

そのため、物語的に全く面白くない安直な映画になるのではないかと心配した。

だけど、バンドの成功ではなく違う悩みを描くことで、その問題を克服した。それは言わずもがなだけど、セクシュアリティの問題である。名声を得ても孤独なフレディの苦悩をちゃんと描けているため、個人的には全然ひどい出来にはなっていないと思った。

しかしながら、この描写が弱いと評する評論もあり、フレディの苦悩に全くスポットがあたっていない退屈な映画と言ってる人もいる。

この作品は音楽映画である

正直言って、この映画で流れるクイーンの楽曲が全て消えた場合、全然面白くない作品になったと思う。伝記映画としては物足りなさを感じるのは否めない。

映画としては、もっと複雑さを兼ね備えたほうが面白くなったはずだ。だけど、それも両立しようとしたらこのバンドの魅力を伝えることはかなり難しくなるとも思う。

この映画「ボヘミアン・ラプソディ」は伝記映画というよりも、クイーンの名曲をバックにフレディの物語を描くロックミュージカルという側面のほうが強かった。史実とは違うところが結構ある。だが本作は、誰にでもクイーンの良さがわかる音楽映画として、ものすごく完成度が高い。

このことを考えると、史実を忠実に描くことは、犠牲せざるをえなかったことだと思った。複雑な部分を削った結果、誰でもクイーンの良さがわかる音楽映画としては、非常にレベルの高い作品になったと思う。

まとめ

これは伝記ドラマではなく、フレディ・マーキュリーの人生に沿って進行する音楽映画という側面のほうが強いし、そう割り切って見たほうが変なもやもやを感じずに済む。これはフレディ・マーキュリーの人生をもとにした音楽映画。なのでフィクションだったとしてもいい。クイーンの魅力を伝える映画としては十分合格点に達する作品でした。

合格点が60点として、伝記パートだけだと50点くらいの出来なんだろうけど、それに90点くらいある音楽映画要素が組み合わさっているので総合的に70点くらいになってるみたいなそんな映画です。

自分の大好きなバンドの映画が、このクオリティで作られ、大ヒットを記録しているというだけで、僕はもう満足です。

「ボヘミアン・ラプソディ」サウンドトラック

ボヘミアン・ラプソディ・オフィシャル・ブック

輸入盤4KUHD(日本語字幕付き)

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