AmazonでDVDやブルーレイなどを購入するときに気をつけるべき、海賊版に引っかからない方法のまとめ。
Amazonは品揃えが豊富で、DVDは他のショップで購入する時よりも安く手に入ることが多い。だが、2020年以降、海賊版のDVDと思われる商品が目立つようになった。
以前まではAmazonで普通に売られているDVDは通常のCD・DVDショップで売られているようなものばかりだったが、DVDが発売されていないようなコンテンツがDVDとして売られていたりする。そしてそれに引っかかってしまう人が後を絶たない。
海賊版商品の購入は、間違って購入した消費者だけでなく、元のコンテンツのクリエイターの経済的損失、著作権侵害という法的問題など様々なデメリットがある。
そのため、買い物をする際は、こういう海賊版を避けるために最低限識別する力を持って、賢く行動しなければならない。
本記事では、海賊版商品を見分けるための具体的な方法を解説します。
Contents
海賊版の問題点
海賊版商品を購入するメリットは一つもない。
・著作権法の違反
・著作権者や製作者の権利が侵害され、正当に得るべき収入が奪われる
・劣悪な画質や音質、そもそも見ることのできないゴミみたいなディスクにお金をかけてしまう
・反社会的組織の資金源と化す可能性がある
などといったデメリットが挙げられる。つまり消費者にとっても最悪だし、コンテンツを制作した人々も損をする。海賊版を製造販売している組織が潤うだけでなんのメリットもない。
この記事を読んでいる方の大半は海賊版を購入したくないという人ばかりだというのは前提の上で簡単に解説したが、こういうことを理解していても、海賊版に引っかかってしまうケースが後をたたない。やり方が巧妙だからである。とはいえど最低限のリテラシーがありさえすれば、こういう海賊版を回避することは可能だ。ではどのような点に気をつけて購入すべきなのか。
海賊版に引っかからないためにやるべきこと
そもそも論だが、ネットショップでDVDだけに限らず海賊版・偽物・詐欺商品を買わない方法は、とにかく確認をすることだ。
まず異常に低価格な商品は海賊版の可能性が高い。そして販売者の評価やレビューも確認しよう。何も評価がついていなかったりした場合はもちろん、高評価が多すぎるのも怪しい。
サクラによるレビューの可能性も高いため、鵜呑みにしないほうがいい。口コミの文章が無茶苦茶じゃないか確認しよう。
商品内容・価格・レビュー・その商品がそもそも実在するのか等々、とにかく、判断基準として思いつくようなことは全て確認する。それが重要。そして、時にはそれでも引っかかってしまう可能性があるということをちゃんと理解しておくこと。
という、ネットショップで買い物をする上での常識に触れた上で、海賊版に引っかからない方法をまとめる。
公式から発売がアナウンスされているか
Amazonの海賊版と思われる商品のほとんどは、存在しない商品だ。つまり、DVDが発売されていない作品である。
DVDが発売されていない作品とはなにかというと、今絶賛放送中のアニメだったり、動画配信サービスで独占配信されているコンテンツで、DVDを発売すると公式が発表していないものだ。動画配信サービスのオリジナルコンテンツはDVD化されるものもあるが、そういうのは調べればわかる。HBOのドラマシリーズなどはされることが多い。だが、されないものも結構あって、Netflixオリジナルコンテンツはほとんど発売されないものだと思ったほうがいい。
『全裸監督』『サンクチュアリ』などといったネットフリックスコンテンツは、テレビでも時折話題になる。だからネットフリックスの入り方はわからないが、見てみたいと思った人が購入するのだろうか。明らかにDVDが発売されていないものが、海賊版で売られている。
そういうコンテンツに疎い上に、調べようともしない。そういう、あまりネットで買い物をしないほうがよさそうな人を騙そうと、作られているということだろう。
つまり、その作品自体DVDが発売されているのかということを調べるだけで海賊版は回避できる可能性が高いのだ。
その作品のDVDが発売されているのか、公式が発表しているものを調べる。それだけでも十分に海賊版を回避できるだろう。加えて念の為やっておいたほうがいいことがある。
ASINを検索する癖をつける
ASINを見る。
ASINは「Amazon Standard Identification Number」の略で、Amazon.comで販売される商品を一意に識別するための10文字のアルファベットと数字の組み合わせだ。各商品には固有のASINが割り当てられ、これによってAmazon内で商品を簡単に検索したり、特定したりすることが可能だ。
また、本や雑誌などの書籍の場合、そのASINは通常、国際標準図書番号(ISBN)と同一のものになる。
つまり、そのDVDなりBlu-rayなりが割り振られている番号だ。つまり、この番号を調べさえすれば、商品が実在するのかどうかが容易に確認できるのだ。ASINではなくEANとして表記されている場合もあるが、とりあえずは、10桁程度の数字やアルファベットの羅列を見つけたら、それで検索してみる。
欲しいなと思った商品が会った時にこの番号を調べ検索したとき、Amazonの怪しい商品名のページしか出てこなかった場合、そこでしか売られていない海賊版ということになる。
人気の廃盤作品が安く売られているからといって飛びつかない
またネットで調べていると、廃盤の作品を購入して海賊版だったという口コミを見かけた。旧ジャニーズ・スマイルアップの廃盤化したDVDを購入したら、海賊版でしたみたいな、そういう口コミだ。
調べてみたら実際に、「少年たち 格子無き牢獄」という舞台のDVDがAmazonで出品されていた。廃盤化していて、DVDが高値で取引されている作品なので、海賊版を作って実際に取引されている金額よりも少し安値で売れば儲かるのだろう。先ほどあげた新作コンテンツの海賊版と同じく、怪しい点がてんこ盛りだったため、Amazonを使い慣れている人なら引っかかりづらいだろうが、そこまで買い物したことのない人なら引っかかるかもしれない。
絶妙に安い商品が出品されていたとしても、レビューや出品者などを調べ、海賊版かもしれないと踏みとどまることが重要です。
実際に海賊版かどうかを精査してみる
Amazonだけでなくネットショップでものを買う時はちゃんと確認しなければならない。AmazonでDVDを買い慣れている僕が、どのように海賊版かどうかを確認しているか。実際にやってみましょう。
Amazonで全裸監督と検索してみたらこういう商品がでてきた。
そもそも前提として、先ほども書いた通り、このコンテンツはNetflixオリジナルコンテンツであり、DVD化されていない。映画やドラマ好きにとっては常識であり、引っかかる人は極めて稀だろうが、この明らかに海賊版の商品をみて気になる点を挙げてみる。
まず商品名。「全16話を収録した 山田孝之」なんていう商品が存在するだろうか。そんな無茶苦茶な、検索に引っかりやすくするがためにつけているような商品名のDVDを、公式が出すはずがない。
そして商品画像。2つ目3つ目(そもそも価格が100円なので論外なのだが)表のポスターのデザインはありそうっちゃありそうだが背のデザインが終わっている。普通にパソコンで打てそうなフォントだ。表面にあるような全裸監督の凝ったフォントとはぜんぜん違う。また、表も役者がバーっと書かれている感じがいかにも偽物っぽい。まあ、端的に言えば家でも作れそうなデザインなのでアウトだ。
こういう感じで、商品内容を確認するまでもなく海賊版だということがわかる。
まとめ
まとめておくと、新作の映画やアニメ、ドラマなどといったコンテンツの場合で見分ける場合は、
そもそもそういう商品があるのかどうか
を確認することだ。まずそれが重要。そのために有効な手段はデザイン・商品名等、その商品が怪しくないかを五感で確かめることだ。そして、その商品自体が存在するのかどうかググることと、ASIN番号を調べることだ。こうすればほぼほぼ回避できるだろう。
そして、中古の場合は原則怪しいものは買わない。廃盤化した作品が安く手に入るからといって、安易に選んではいけない。
中古品を買うなら、駿河屋のような通販サイトの方がまだマシである。駿河屋はものすごく評判が悪いことで有名だがちゃんとはしている通販サイトで、注文から平気で2週間くらい待たされたりもするが、海賊版のDVDを高値で売るような会社ではない。
そもそも、ちゃんとした中古品取扱業者なら、商品を引き取る時に海賊版は省くだろう。メルカリやAmazonマーケットプレイスみたいに海賊版を高値で買い取ったりしないだろう。スタッフによるミスがゼロではないはずなので、海賊版が紛れ込んているという可能性はゼロではない。とはいえど、そういう確認すら行われず、メルカリのように販売したいと思った品を売ることができるAmazonのマーケットプレイスで購入するよりは海賊版を引く可能性は低いはず。なのでそういうところで購入した方がいいかと思います。