
DVD化されているけどレンタルされていない映画をまとめたブログの記事が、結構バズっている。
DVD化はされているがレンタル化されていない映画のリストを作りました。個人で調べた範囲なので全てを網羅しているわけではありませんが、洋邦合わせて約2000本ほど。近所のツタヤで見つからなかったあの映画が実はそもそもレンタル版が出ていない可能性も…という話も少々。https://t.co/rKv93Zugsk
— 寂々兵 (@CinemaYouth3919) 2018年8月11日
読んでみたが、すごい。よくぞここまでまとめたなとびっくりした。昔VHSで見た映画、見ようとした映画はもちろん、意外とレンタルされてないんだなって名作まで、たくさんあった。
無論そもそも知らない映画のほうが圧倒的に多いが。
最近僕もこういった映画を収集したり見たりすることがよくある。映画史に残る名作なのに気軽に見ることが出来ない映画は気になってしょうがない。そのため、いろんなところでリクエストしたりする。
それにしても、なかなか多い。
しかも、このリストに載っているのはDVD化されている映画のみだ。VHSで止まっている「探偵スルース」などといった名作映画は除外されている。これらの映画を含めたらこの量よりも膨大になることは自明だろう。
だが、これらの映画を見てみたいと思ったとき、絶対に買わなければ見れないのかというとそういうわけでもなく、意外と見れる機会があったりする。そういったレア映画を見れるかもしれない方法について、まとめてみます。
Contents
レア映画を観る方法
映画祭とかで見る
世の中にはいろんな映画祭がある。DVD化されていない名作など、見るのが難しい作品を意外と上映したりしている。東京の名画座に多いが、そういう作品を特集上映したりする映画館もある。なので、リサーチしてそういった作品を見に行くと言う方法もある。
この方法では、東京などの都心に住んでいる人でないと厳しい。田舎だとそういったイベントはなかなか開催されないので、参加するのは結構難しい。しかし、地方でも稀に上映会があったりするので、こまめにリサーチしておいたほうがいい。
動画配信サービスでチェックする
最近、Amazonさんの底力を感じている。
このリストにはDVD化すらされていない作品は除外されているため載っていないが、ミロス・フォアマン監督の「ラグタイム」が配信されていたりする。
子連れ狼シリーズなど、メジャーなのに今までどこにもレンタルショップに置いていなかったような映画がAmazonプライム・ビデオに置いてたりすることがあるので、「なんでこんなメジャーな作品なのに置いてないの!?」って思うような作品があったら検索したら案外みつかるかもしれない。
また、Amazon以外のサービスでも、意外なものが配信で見れたりする。
レンタルショップになかなか置いていない日活ロマンポルノの名作は、DMMの見放題サービスを使うという手もある。月額動画のピンク映画チャンネルね。Amazonプライム・ビデオにも何本かある。
また、案外知られていないのがU-NEXTの充実度。
日活ロマンポルノの名作や廃盤になった映画などが見放題で普通に見れたりする。
課金しなければ見れないという悪評が多くあまりいい印象を持っていない人もいると思う。
だが、TSUTAYAなどに置いていない「レニー・ブルース」「わらの犬」などといったレアな名作映画を普通に見放題で見ることができる。新作は課金しなければ見ることが出来ないが、名作映画の配信数は他のサービスを圧倒する。映画好きなら絶対に一度は体験すべきだ。
▷ U-NEXT
侮れないBSの放送
BSで放送される映画が意外と侮れない。
これから各月の無料放送をまとめるつもりだが、割とすごい。
▷NHK・有料チャンネル無料放送で見れる映画まとめアーカイブ
昨年放送されたジョン・カサヴェテス「ミニーアンドモスコウィッツ」やハワード・ホークス「男性の好きなスポーツ」はレンタルされていない。後者に至ってはDVD化どころか上映すらもなかなかされなかった作品だ。
そういった作品も意外とよく流れるのだが、エリック・ロメールの「木と市長と文化会館」など、このリストに載っているような作品も放送された。こういった作品を片っ端から録画して保存しておいたら、見たいと思ってたときに見ることができる。なので、レア映画を見る手段として、意外と侮れない。
録画しまくってBlu-rayにストック
案外知られていないが、NHKと有料チャンネルの無料放送を組み合わせればえげつない量の映画を録画することができる。僕は録画したものをBlu-rayに焼き付けて保存し、こんな感じにタイトルをEXCELでまとめている。
気になったものというよりも、よほどのことがない限り全部録画する気で保存している。知らないタイトルはもちろん、あまり評判のよくないものもしているし、見たことあるやつも録画している。
※上下に2枚入れることができるBlu-rayケースに番号を振って分類していて、A列の数字はその番号を意味している。
こう言うと、家に大量のBlu-rayがかさばるような気がするし、大金をはたいてBlu-rayを買わなければいけないように思うかもしれない。だけど、Amazonで最安かつ最も売れているこのBlu-rayで、一枚のディスクにつき3本程度入るような画質でいれれば、リーズナブルだし全然かさばらない。この画質だとしても、Blu-rayのような画質で録画することができる。
▷三菱ケミカルメディア Verbatim 1回録画用 BD-R VBR130RP50V4
600本映画を録画したとしても200枚程度のディスクで済む。非常におすすめ。
こういった感じで録画していると、なんとなく録画していた作品が、レンタルされておらず4000円払ってDVDを買わなければ見れないような作品だったことが判明したりする。知らないタイトルもひたすら録画すれば結構こういったことが起こる。
ただこのサービスは、テレビが必要になってくる。レコーダーとBSの回線も必要になってくるし、NHKの受信料を支払わなければならない。
BSを見ることができる環境に住んでいるのならば、絶対にチェックしておいて損はない。
また、レンタルされていないのがものすごく意外な、映画史に残る名作のデビッド・リーン監督の「逢びき」は、去年頃スターチャンネルで無料放送していた。スターチャンネルやWOWOWの無料放送も意外と使える。
有料放送の加入
BSプレミアムで放送される映画を録画するだけでも山程映画は見れるようになる。
だけど、個人的には有料放送に入ることをおすすめする。見れるようになる激レア映画やドラマが倍どころじゃないくらい増えるから。そして、激レア映画も結構な頻度で放送される。
たとえば、日本映画専門チャンネルではなかなか見る機会のないドキュメンタリー映画をかなり放送されていて、DVD化されていない『人生フルーツ』なども定期的に放送されている。DVD化されていないため、見たいと思ったら海外版のDVDを購入して輸入盤DVDを再生できるプレーヤーを買って見る必要があるこの作品。一度スカパーでそういうチャンネルに入会してレコーダーで録画してブルーレイに焼き付けたほうが明らかに低コストだろう。
WOWOW、ザ・シネマなどでもDVD化されていないような作品も何作品か放送される。VHSが5000円とかで取引されているようなものが録画できることを考えると、ものすごくコスパはいい。
リクエストする
映画のDVD化をリクエストする。
IVCなどの会社や発掘良品のTwitterで、発売・再販してほしい映画をリクエストしたら、ディスク化され、買ったりレンタルで見ることができるかもしれない。
実際TSUTAYAには、以前レア映画として有名だった「質屋」や「黒い牡牛」が多くの店舗で置かれている。二つとも僕がリクエストしたことのある作品だが、まさかレンタルまでされるとは思わなかった。いろいろなところで頻繁にリクエストすれば、2年後くらいには普通に見れる可能性もあったりする。
まとめ
という感じでまとめてみました。
個人的にいろんなところにリクエストするという方法が一番おすすめです。僕は結構VHSを収集することが多いんですが、割とリクエストしたら、見れますよ。あと、動画配信で検索したら意外と500円程度で見れることができたりするので、気になってるタイトルのある方はぜひ検索してみてください。
先程も書きましたが、U-NEXTで検索したら見放題で見れるみたいなことも案外あります。
なので、まだ加入したことのない方は是非とも無料体験してみてください。
▷ U-NEXT
おまけ・今見れる映画を目一杯見尽くすという手もある
補足。レア映画を見る方法ではないんだけど。
レアな名作を見ようとせずに、今見ることができる映画をひたすら見まくるという手もある。
昔は容易に見れたけど、今となってはなかなかお目にかかれない作品があるように、今見れても後々見れなくなる映画も少なからず存在する。
例えば、日本を代表するドキュメンタリー映画のひとつ、「ゆきゆきて、神軍」は昔dTVで配信されていたが、今はされておらず、DVDを購入せずに見る方法は、都心のGEOぐらいにしか置いていないDVDを借りて見るくらいしか思いつかない。
この作品のように、昔から気になってた作品を借りようと思ったら、借りるのが難しくなったりすることがある。
そのため、レア映画に執着するのでなく、ネトフリに入ってるのならネトフリ、dTVならdTVで見れる映画をひたすら見るという選択肢もある。とりわけ、俺みたいな年齢層(23歳です)ならなおさらね。30までに有名な作品を一通り見ようとしているのなら、そういったレア映画は後回しにして、今、簡単に見れる映画、例えば近所のレンタルショップで借りれる名作や、NHKで放送される映画を片っ端から見まくるという手もある。ほとんど見尽くしてるんなら別だけど。名作なのに未だ見れていない映画って、よほど詳しい人じゃない限りあると思うんですよね。そういった作品にまずエネルギーを割いて、レンタルされていない作品は後回しにしたほうが効率がいい。
どうせ気ままにリクエストしてたら一生に一度は見れるような作品ばっかりだ。名作映画なんだし。なので、レア映画に固執しすぎるのもどうなのかと思います。そのエネルギーを、今は簡単に見れるけど、後々見れないかもしれない作品に注力したほうがいいよなあと最近よく思います。レア映画ハントに固執しすぎるのもよくないですよ。