映画は「鑑賞」「観賞」どっち?映画好きが違いをざっくり解説します

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文章を書く際、どっちの漢字を使えばいいのか迷うことが多々ある。耳で聞くと同じでも、「これどっちだっけ?」と思ってしまうような言葉が結構ある。

例えば、「かんしょう」という言葉がある。

映画を見る場合は、「映画鑑賞」と「映画観賞」のどちらを使うべきか迷うことが多い人も多いだろう。

僕は「映画鑑賞」という表現を使っていて、映画は「鑑賞」という漢字を使うべきだと、なんとなく覚えている状態だった。他の映画が好きな人もおそらくそうで、「観賞」を使う人はあまりいないと思う。

今回の記事では、そういう状況だった僕が、映画「鑑賞」の意味を改めて調べ、「観賞」の違いについて解説する。

結論から言うと、使うべき字は「映画鑑賞」である。

この記事を書くにあたって、「観賞」とはどういうときに使うべきなのかも知ったので、「映画観賞」にはどういうニュアンスが含まれているのかについても解説する。

この記事を読めば、「鑑賞」と「観賞」の違い、映画に対してどちらの漢字を使うべきか、明確に理解できるだろう。

「鑑賞」とは?

「鑑賞」は、作品を深く理解し、評価することを意味する。

つまり、映画を「鑑賞」するということは、映画を「観る」ということだ。

映画を「見る」「観る」の使い分けを解説

映画を「鑑賞」する場合、観客は作品の内容、テーマ、演出、演技、音楽などを詳細に分析し、その芸術的価値を見出そうとする。鑑賞には知識と経験が求められ、映画が持つメッセージや表現技法を理解し、共感するプロセスが含まれる。

例えば、名監督の作品を鑑賞する場合、彼/彼女の独特な撮影技法や物語の構成、キャラクターの深層心理などに注目し、それを通じて作品の奥深さを味わう。それが「映画鑑賞」だ。

ほとんどの人は、映画をみるとき「鑑賞」している。映画館でじっくり見ることが多いだろう。なので、こういう場合は「鑑賞」という漢字を使う。

「観賞」とは?

さて、では「観賞」という漢字にはどういうニュアンスがあるのだろう。調べてみた。

「観賞」は、主に視覚的な楽しみや美しさを楽しむことを指する。

つまり、美術館でアートを見たり、山に行って景色を見ることなどを指す。

ということは、映画に当てはめるとどのようになるだろう。

映画を「観賞」する場合、観客は映像の美しさや視覚効果、ビジュアルアートとしての側面に焦点を当てている状態ということになる。観賞は映画をリラックスして楽しむ行為であり、深い分析や評価を伴うことは必ずしも必要ではない。

なので、ストーリーのないアート映画などが、映画「観賞」にあたるだろうか。美術館に行くとたまに見ることがある、短編のアート映像などはその映像美や視覚効果、色彩の使い方などを楽しむことが主な目的となる。

観賞は、映画の美しい映像やデザインに焦点を当てることで、視覚的な満足感を得る行為である。

映画には「鑑賞」が適切

つまり、2つの違いをまとめると

映画「鑑賞」は、撮影技法や物語の構成、キャラクターの深層心理などに注目し、それを通じて作品の奥深さを味わうこと

映画「観賞」は、視覚的な楽しみや美しさを楽しむこと

である。

映画を見ることと観ることと似ている。逆になるが、鑑賞は観るで、観賞は見るのニュアンスに似ている。

映画を「見る」「観る」の使い分けを解説

映画に関しては、「鑑賞」という表現が圧倒的に多く使われている。映画は単なる視覚的楽しみ以上のものを提供するメディアであるためである。映画は物語を語り、感情を引き出し、社会的・文化的なメッセージを伝えることが多い、それを深く理解し楽しむ行為が「鑑賞」に当たる。

映画をただ楽しむだけでなく、その背景や意図を理解しようとする姿勢が「鑑賞」には求められる。

従って、映画について言及する場合は「鑑賞」を使うことが一般的であり、適切であると言える。

一方で、「観賞」は主に視覚的な美しさやデザインを楽しむ行為である。例えば、ストーリーがなく、映像美に焦点を当てたアート映画や実験映画などを観る場合には、「観賞」が適しているが、そのような映画を見る機会は、映画「鑑賞」する機会よりも少ないだろう。また、そういうアート映画でも分析すれば、「鑑賞」のほうがしっくりくる。

したがって、映画に関しては「鑑賞」という熟語を用いることが圧倒的に多い。

あなたがみる〇〇は「見る」のか「観る」のか、使い分けてみましょう。

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