ユナイテッド・シネマキャナルシティ13のIMAXレーザー感想。
最近僕はドルビーシネマでもIMAXレーザーの記事でも、それなりの検索順位をとっているため、いろいろなIMAXレーザー・ドルビーシネマの劇場で映画を見て、どんな感じだったのかを書くようにしている。
▷ ドルビーアトモス×大スクリーン(ジェネリックドルビーシネマ)感想
今回は、地元にできた新しいIMAXレーザーの劇場、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13に行ってみたのでレビューします。昔からあったIMAXデジタルシアターが最近リニューアルオープンしました。なので僕は久々にキャナルシティに行って見てきました。
結論から言います。
Tジョイ博多のドルビーシネマのほうがおすすめです!
まあ、個人的な主観の塊のような感想記事ですが、参考にしてみてください。
Contents
IMAXレーザーとは
IMAXレーザーの感想の前に、まずIMAXデジタルシアター、通称IMAXシアターについて軽く説明しておきます。
この上映スタイルに関してはもう既にかなりメジャーなものになっているので、ご存知の方のほうが圧倒的に多いと思うんですが、スタンダードな上映をアップグレードしたやつですね。
アバターが10年くらい前の作品なので日本に上陸してもう10年以上経つんじゃないですかね。普通のスクリーンの上位互換です。並のスクリーンよりも大きく、鮮明で、臨場感のある映画体験ができるシアター。
で、IMAXレーザーは、それよりもすごくなったやつ。
今までにない感動体験をすべての人に。
独創的な発想と優れたテクノロジーで映画鑑賞の可能性を
広げてきたIMAX®から、新たに「IMAX®レーザー」が誕生しました。
「IMAX®レーザー」は、革新的な4Kレーザー投影システムを採用し、
より鮮やかで明るく、深みあるコントラストの超高解像度映像を実現。
IMAX®ならではの大スクリーンに映し出すことで、
従来とは一線を画す劇的な体験をもたらします。
さらに音響面では、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと
高密度サウンドを実現する最新の12chサウンドシステムを採用。
圧倒的な臨場感で客席を包みます。
これまでの限界を超えた新しい映画の世界へ。
その違いをぜひ体感してください。(109シネマズ公式サイトから引用)
普通のIMAXシアターよりも映像美やサイズがアップグレードした上映形式で、最近どんどん増えてきている上映形式だ。
▷ 【映画館リンク集】全国にあるドルビーシネマ・IMAX(レーザー)劇場まとめ
IMAXレーザーの劇場の中でも、大阪のエキスポシティと池袋のグランドシネマサンシャインにあるIMAXレーザーGTテクノロジー(旧称:IMAX次世代レーザー)は、特にスケールが大きいことで知られている。このIMAXレーザーGTテクノロジーに関しては後で詳しく説明します。その前に僕がIMAXレーザーの前に体験したドルビーシネマのことについて書いていきます。
ドルビーシネマって何よ?
IMAXレーザーに似た上映形式に、ドルビーシネマというものもある。ドルビーシネマは2018年の秋にTジョイ博多に、日本初上陸したもの。今は大阪やさいたまのTジョイ系列・松竹系列の劇場などにもあって、IMAXレーザーと同じくらい浸透しつつある。
現時点(2020年3月現在)で「ドルビーシネマ 博多」とググれば公式についで2番目に本サイトのレビュー記事が出てくるので、ドルビーシネマに関してはその記事を参考にしてほしいけど、ほんとに凄いです。
▷ ジェネリックドルビーシネマ(大スクリーン×ドルビーアトモス)感想
IMAXデジタルシアターで上映していても基本的に通常の上映形式で見るような課金嫌いの僕が、通常料金+500円のドルビーシネマを体験したら、基本的にドルビーシネマで上映される作品はドルビーシネマで見るというスタンスになるくらいのヘビーユーザーになった。通常のスクリーンとぜんぜん違っていた。
ドルビーシネマの特徴は、とにかく黒が鮮やかということ。
画面が大きくて鮮やかなIMAXデジタルシアターを優に超えていて、ずっとこの画質で映画見たい……。と思ってしまうような体験だった。
どれくらい黒がすごいのかというと、暗転する場面が完璧な黒なんですよね。通常のスクリーンだと暗転のときは明るめな黒ですが、ドルビーシネマは完璧な黒。ほんとにびっくりします。
そして音響的にもIMAXに明らかに勝っている。ドルビーシネマで流れるデモ映像は、IMAXで見るときに最初に流れるそれを圧倒していた。IMAXデジタルシアターとは格が違っていた。
IMAXデジタルシアターで上映していても基本的に通常の上映形式で見るような課金嫌いの僕が、通常料金+500円のドルビーシネマを体験したら、基本的にドルビーシネマで上映される作品はドルビーシネマで見るというスタンスになるくらいのヘビーユーザーになった。
IMAXレーザーで映画を見てみた(エキスポシティ)
ドルビーシネマに完全に虜になった僕は当時、まだIMAXレーザーを体験したことがなかった。なのでその半年後くらいに、大阪のエキスポシティに行って初めて、ドルビーシネマの対抗馬とも言えるIMAXレーザーGTテクノロジーを体験した。
IMAXデジタルシアターに圧勝するドルビーシネマと比較して、IMAXレーザー(GTテクノロジー)はどんな感じだったのか。端的に言うと、迫力・映像等十分課金するに値するけど、ドルビーシネマと比較すると映像美では若干劣るような感じがした。
このとき僕は後ろ目の席を選んだけど、中に入ってみるとスクリーンを見てびっくり。「スクリーンでかすぎるだろ」と思いながら席についた。そして席に座って写真を撮ってみたら、こんな感じだった。
なにこれ?
席から写真撮ろうとしても、スクリーンが入りきれない。それくらいでかいスクリーンだった。後方の席でこのデカさ。公式サイトを見てみるとこんな写真があった。
(109シネマズ公式サイトから引用)
でかい。こんなでかいスクリーンで見るのなら、さぞかし迫力ある映画体験ができるだろうと期待しながら映画を待った。
映画本編が始まると、映像面では普通にHD画質だった。きれいです。ただ、正直言ってドルビーシネマを体験していると黒の色合いにちょっと不満に思ってしまった。ドルビーシネマのようにびっくりするほど黒くなるわけではない。ただ、かなりきれいなHD画質で、スクリーンもでかいので迫力があります。家電量販店で流れている4Kテレビの映像みたいな鮮やかな映像が、目を覆うくらいのスクリーンに広がります。
あと、音響面もそこまで悪くなかったです。どう考えても通常のIMAXよりもいい。ドルビーシネマ(ドルビーアトモス)に勝っているかどうかと言われるとちょっと微妙だけど、全然悪くない。
映像面でも音響面でも、通常のスクリーンで映画を見るのと格が違うような映像体験ができるので、課金する価値は十分あると思います。
IMAXデジタルシアターはあまり好きではないですが、IMAXレーザーは近くにあるんだったら行くだろうなーって思うくらいの感じだった。
ただ、ちょっと残念に思ったのは、期待していたほどスクリーンサイズが大きくなかった点。正直言って、博多のドルビーシネマとトントンといったような感じだった。簡単に言うと、スタンダードサイズの映画は上下カット率が高いから。
IMAXシアターは縦の高さが通常のスクリーンよりも明らかに高くて、迫力があるスクリーンが売り。ただ、通常のスタンダードサイズの映画を見た場合、IMAXのスクリーンの黒帯の面積が大きくなる。
(出典:DUNKIRK — IMAX 70mm footage vs Standard footage)
この画像の左みたいになる。
IMAXフルサイズで作られた『ダンケルク』をIMAXレーザーで見ると、右のスクリーンのような超迫力のある映像体験ができる。なのでIMAXレーザーすげえってなるんですが、IMAXレーザーで、IMAXフルサイズではない映画を見ると、左みたいになる。なので、度肝を抜かれるほど迫力に圧倒されはしなかった。博多よりはどう考えても大きいと思うけど。
それでもスクリーンサイズはでかいです。ただ実際見てみれば、そこまでびっくりするほどスクリーンサイズが大きく感じるわけではなかったです。
ランク付けするとどんな感じ?
先程紹介したIMAX3劇場とドルビーシネマを比較してみると、
IMAX→ドルビーシネマ→IMAXレーザーGTテクノロジー→IMAXレーザー
というような順番で体験したんですが、ランク付けすると
ドルビーシネマ→IMAXレーザーGTテクノロジー→IMAXレーザー→IMAX
というような感じでした。
加えて一番上ランクのドルビーシネマの中でも、Tジョイ博多のドルビーシネマは最高ランク。僕が今まで体験してきたこの手の上位互換シアターではぶっちぎりの1位と言っても過言ではない。
エキスポシティやグランドシネマサンシャインよりもスクリーンサイズは小さいものの、他の劇場よりも大迫力で、かつ超高画質で見ることができる。個人的に一番好きな上位互換シアターだったりする。
ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
そんなTジョイ博多から徒歩圏内のキャナルシティ博多に、IMAXレーザーの劇場が誕生した。もともとあったIMAXデジタルシアターがリニューアルして、IMAXレーザーに生まれ変わった。なのでこの出来たてホヤホヤのIMAXレーザーで映画を見て、Tジョイ博多と比較してどんな感じだったのか書いていこうと思います。
鑑賞作品はこけら落とし上映としてリバイバルされていた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(3D版)。劇場で見るの4回目です。3Dは初だったけど。
クラブスパイスカードのコスパがいい!
ユナイテッド・シネマで使えるクラブスパイスカードは、ユナイテッド・シネマが近くにあるような場所に住んでいる映画好きなら、絶対に持っておいたほうがいい。全国のユナイテッド・シネマ系列で使えるコスパのものすごくいいカードだ。
入会手数料・年会費500円で、
・金曜の会員デー1100円
・会員デー以外も300円引き(大人)
・6本見たら(6ポイント消化で)映画1本無料
・2本見たら(2ポイント消化で)映画1本1000円に割引
・入会につき1000円で鑑賞ができるクーポン券1枚or総額500円の売店クーポンがもらえる
という特典がついてくる。おそらく日本で最も発行されているTOHOのシネマイレージカードよりも僕はコスパがいいと思っている。そして鑑賞履歴も見ることができ、シネマイレージよりも見やすい。
ポイントをためておくと、旅行先でポイント鑑賞することもできるので、サービスデーのときとか安いタイミングで映画が見れなかったとしても、ポイントを使えばゼロ円で見れるというのもメリットの一つ。IMAXは500円課金する必要があるけど。最寄りの劇場でポイントをためておいて、旅先での鑑賞に使えるので使い勝手がいい。
嬉しい先着特典が
オープン直後だったので、先着特典のIMAXメガネ&ケースをもらうことができた。
ペンケース程度の大きさで、中にはIMAXメガネを入れることができます。
これ、地味に便利だぞ......。いつもメガネをなくしてしまう僕としてはありがたい。
ただ、ドルビーシネマに慣れている僕としてはちょっと安っぽさを感じてしまった。ドルビーシネマのメガネはレンタル(返却しなければならない)だけどガッチリしている。そのためIMAXのメガネはちょっとちゃちいなーと思ってしまった。持ち帰れるから経済的だけど。
IMAXレーザー感想
スクリーンサイズはこんな感じです。まあまあでかい。この大スクリーンに美しい4Kの映像が視界に広がるので、結構迫力があります。
だけど、なんか物足りないなーと感じた。今まで体験してきた劇場よりも、音響の迫力が明らかに下回っていたのだ。
今まで体験してきたドルビーシネマ・IMAXレーザーGTテクノロジーはもちろん、ユナイテッド・シネマ札幌のIMAXレーザーよりも劣っている感じがする。そのため、「え?これほんとにIMAXレーザー?」と思ってしまった。
あと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』といえば、立川シネマシティの極上爆音上映だ。この上映形式を5年前に体験したことある僕にとって物足りなさを感じてしまった。極上爆音上映は通常の上映とは桁違いの凄まじい轟音で映画を楽しめる。今回のIMAXレーザーでは明らかに、あのとき感じた感動を超えてこなかった。
まとめ
このように感じたのは、極上爆音上映で見たことある『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を選んだからかもしれない。
だけど間違いなく言えるのは近くにあるTジョイ博多のドルビーシネマよりは劣っているということ。ユナイテッド・シネマ札幌のIMAXレーザーが期待以上によかったのでちょっと期待して見に行ったんですが、期待以上に度肝を抜かれはしなかったです。
いや、設備的にはかなりいい劇場なんだろうとは思いますよ。ただ、近くに日本最高峰のTジョイ博多のドルビーシネマが近くにあるんでね、リッチな映画体験がしたいときはこれからもそっちで見るような気がします。まあでも、これはただの個人の主観なので、興味のある方は行ってみてください。
追記・ダークナイトは割とよかった
2020年7月17日追記
昨日(2020年7月16日)、IMAX上映されていた『ダークナイト』を見に行ったんですが、こっちは結構よかったです。
前めの席の中央あたりに座って見たんですが、期待しすぎていなかった分、画面のサイズ感や音響等悪くなかったです。なんで、多分作品によるんだと思います。『ダークナイト』に関しては結構よかったです。
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