「アクアマン」評価・感想|DCアメコミ映画復活の狼煙

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「アクアマン」見たのでざっくりと感想を書いておきます。

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「DCがマーベルに追いついた」とか「これぞアメコミ映画」という感想が多い作品ですが、アメコミ映画を見たと言うよりも、僕としてはむしろ80年代頃の超大作アクションを見た感じになりました。

評判通り面白いですよ。おすすめです。

あと「ジャスティス・リーグ」を見なくても大丈夫です。「ジャスティス・リーグ」あまり覚えてないですけど、見返さなくても理解できました。

あらすじ・作品情報

海底に広がる巨大な帝国アトランティスを築いた海底人たちの王女を母に持ち、人間の血も引くアクアマンは、アーサー・カリーという名の人間として地上で育てられた。やがて、アトランティスが人類を征服しようと地上に攻め入り、アクアマンは、アトランティスとの戦いに身を投じていく。

「ジャスティス・リーグ」にも出てきた「アクアマン」が主人公のヒーロー映画。近年のDCコミックス映画のなかで最高傑作と言われていて、世界中で特大ヒット中のアメコミ映画です。

評価・評判

おおむね高評価です。王道中の王道のアクション映画なので、評論家の意見とかは普通なものが多いですが、観客の満足度とかは高い。
この作品について言い表したフレーズで印象的だったのは「80年代のシュワルツネッガーが主演した小島秀夫版アバター」というもの。まあ分かる。

あと多いのは「動くラッセン」「海のバーフバリ」「バカのシェイプ・オブ・ウォーター」といったもの。なかなかのパワーワード。僕としてはTHE・「海のバーフバリ」という印象が強かったなあ。後述します。「バカのシェイプ・オブ・ウォーター」はよくわからんけど笑。

では感想書いていきます。

「アクアマン」感想

おすすめ度 78/100

DCアメコミ映画の復活

前提として、DCコミックスの映画は五里霧中をさまよっていた。
DCコミックスの映画で最も成功し、かつ映画史に残るような傑作として認知されているのは「ダークナイト」。バットマンシリーズをシリアスな世界観で描いた作品で、これがめちゃくちゃ当たった。

そのため、「ダークナイト」以降のDC映画はシリアスな世界観のものが量産される。スーパーマンをシリアスかつリアルな世界観で映画化した「マン・オブ・スティール」などといった作品を製作するようになった。しかしその結果、明るい作風の「アイアンマン」シリーズなどを製作しているマーベル・シネマティック・ユニバースに大差をつけられる。

DCの映画には重苦しくて、いまいちといった印象が強い作品が多い。長らく低迷していたのだ。
実際、最近のDC映画だと「ワンダーウーマン」くらいしか評判がいいのがない。

一昨年に公開された「ワンダーウーマン」はフェミニスティックなメッセージと娯楽性を兼ね備えていて、かなりレベルの高い作品だった。しかし、最後のシーンが蛇足のような印象を抱いて、なんだかなあという感じだった。途中までかなり面白いのにもったいない作品だった。

一昨年公開された「レゴバットマン ザ・ムービー」も傑作ではあるけどアニメーション。底抜けに明るくて面白いバットマン映画だったけど、実写ではない。

DCが製作する実写映画は、シリアスにしすぎていまいちなものが多かった。

海のバーフバリ

で、本作「アクアマン」は、こういったDC実写映画っぽさを捨てた。筋肉隆々で豪快なキャラクターがジョークを交えつつ敵をなぎ倒していく、昔ながらの王道アクション映画にした。

底抜けに明るく恐れを知らない豪快な筋肉隆々男が、敵をどんどんなぎ倒していく。プレデターと張り合うような筋肉男が出演する、シュワルツネッガー主演アクション映画みたいな、豪快でスカッとするアクション超大作。それを、2018年の技術で映像化しました!というような、視覚的にも楽しい作品だった。

例えるならばそれこそ「海のバーフバリ」。

「バーフバリ」とは、昨年話題になったインドの超大作アクション映画。マヒシュマティ王国の王権を争う兄弟の闘いを描いた作品。正義の心を持つ主人公と冷徹な兄弟が戦うという、完全に「アクアマン」と同じようなストーリー。バーフバリはチートキャラのような強さだが、アーサーもバーフバリばりに強い。バーフバリばり。

「バーフバリ」と似たようなスタイルのアクション映画で、映像面でもバーフバリに似た超絶アクションが常に繰り広げられる。

物語の序盤からアクションが展開されるので退屈させない。それでいて、コンパクトにまとまってるし、ジョークも交えていて楽しい。「バーフバリ」より好きかもしれないなあと思うような作品でした。

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男の子映画

あと、本作は完全に子供が見て楽しめるような作品になってました。「ダークナイト」とか小学生とかが見てもあまり良さを理解できないだろうけど、「アクアマン」は子供が見ても十分楽しめる。

男の子が好きそうなものが結構詰まっている。例えば宝探しのシーン。そもそもこの映画の物語の主軸は伝説の武器、トライデント探しに世界を巡るという宝探しなので、冒険活劇のような面白さもあった。「インディ・ジョーンズ」のようでワクワクする。

また、敵が使ってくるアトランティスの最強武器を見てどんな性能が隠されているのか考えるだけでも面白い。
「ブラックパンサー」でいうヴィブラニウムのような、現実世界で想像し得ないような性能を持つ最強の武器が出てくる。

なのでワクワクする。シリアスでリアルなテーマを描き続けたDC映画が、子供でも楽しめるような娯楽作にシフトチェンジすることで、復活を遂げたような作品でした。

まとめ

子供が見ても楽しめるように作られていて、大人が見ても昔の脳筋アクションを見るような感じで楽しめる、なかなか良くできた作品でした。

あと、ベタではあるけど家族愛の物語で案外泣かせるような展開もして、ファミリー映画としても優れている。

なんか「ストーリーがベタ」とか書いてる人もいましたけど、違います。むしろ王道の明るいアメコミ映画をつくるという冒険をしているんです。DCにとっては、ベタではないんです。

頭空っぽにして楽しめるような昔ながらの王道アクションを最新技術駆使して映像化したような作品でした。

ただ、85点の映画かもしれないと思いつつ見たら78点くらいだったので、「面白かった〜」ではなく「面白かった」って感じでした。びっくりするような出来ではなかったです。まあでも面白いですよ。普通におすすめです。

完全にDC映画が今までの流れを断ち切った作品でした。DCは今後、見るからにコメディチックな「シャザム!」の公開も控えているので楽しみです。では。

 

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