グレイテスト・ショーマン 面白かった?(追記)

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グレイテスト・ショーマン

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賛否両論。

「めっちゃよかった~」っていうやつが周りにいたら

「そんなに面白かったか?」って内心思うだろうし、

「これはひどい。ひどすぎる」っていう人が周りにいたら

「そこまでひどいか?」って気持ちになる。

非常にややこしい。

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この映画はひどいのか

割とこの映画に怒っている人が多くて、

マイノリティを見世物にして金儲けした鬼畜を美化すんな!!

っていうような感じで大嫌いな人がTLにちらほら。

確かにこの映画をこのタイミングでなぜ作ったのかは謎。

ドナルド・トランプが大統領になってマイノリティ弾圧が続く中でだ。

いやでもあの柳下毅一郎大先生が「おすすめです!」っていってる時点で

気づけよって話なんですよ。

どう考えても変態の話じゃないですか。

この映画は感動できるのか

はっきり言ってこの映画は共感できない人の話なんですよね。

そう割り切って見る必要性がある。

「レ・ミゼラブル」のように改心した正義の人間っていう訳でもない、

だけどショービジネスに多大な影響を与えた実在の人物だ。

奇人・変人を集めて金儲けだ!という感じの最低ゲス野郎って思う人もいるだろう。

そんな人を描いた映画に感動を求めるのはちょっと違くないですか。

あとこの主人公ってそこまでどん底を味わってないじゃないですか。

感動するところがあまりないんですよね。

あんだけマイノリティを何でも赦す天使のように描いたら展開も読めますし、

最後のオチも思った通り。

だってサーカスの話なんだし。

あれを最後に持ってきたら感動しにくくないですか…

 

見世物映画

この映画って映像と音楽を楽しむだけのものだと思うんですよね。

煌びやかな映像と音楽を楽しむ。ただそれだけ。

楽曲とかは悪くないよ。

でもそのミュージカルシーンを楽しむだけの映画のように感じてしまうのだ。

それは見世物映画として全く間違っていない。

テレビで昔よくあったビックリ映像集と同じだ。

それを見る視聴者は感動を求めていない。

だからこの映画に感動したという感想を聞いたとき

「そこまで感動するか?」と疑問に思ってしまう。

 

主人公がどん底を味わうことのない明るい映画に

カタルシスを求めるのは間違ってるのかもしれない。

だけどバカみたいに明るいのに最後に鳥肌が立ちまくる

「ヘアスプレー」のような映画も存在するんですよ。同じくザックが出てくる映画ですけど。

だからこの映画って普通だと思うんですよね。

秋元康がマーケティングの観点からこの映画はヒットすると思います!

って言ってましたけど。

いろんな意味でバーナムと共通点がある彼が言ってるんだから

マーケティングの観点からは成功するんじゃないですかね。

AKBグループをdisってるわけではないですけどね。

今の時期って「シェイプ・オブ・ウォーター」やら「スリー・ビルボード」やら

アカデミー賞を獲りにいったハイレベルな作品が一気に公開されるから、

あまり映画館に行かない人はそっちを見たほうがいいと思います。

追記・この映画の成功

ってことを書いてたんだけど、秋元康の発言通り、ヒットしましたね。

しかも、泣ける映画として受け入れられているらしい。

これって僕にとって「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」が

泣ける映画として認知されているようなもんで、

「それは違くね?」って思ってしまうのである。

いや、感動的なシーンはあるけど、

それを目当てに劇場に行かないでしょ、「ジュマンジ」の場合は。

1980年代の名作にオマージュをささげつつ、「君の名は。」要素もある

「ジュマンジ」は、ゲーム愛にも満ち溢れており好きな作品。

でもみんな泣くために劇場に行ってないですよね。

ハンカチ必須とか言われてない。

アトラクションを楽しむように見に行ってるわけであって。

メタ映画

この映画の成功って、メタ的なものだと思うんですよね。

この前つぶやいたんだけど、ほんとこう思うんですよね。

映画をあまり見ない人にとって滅茶苦茶感動するんだろうけど、

見慣れてる人にとっては、ただの見世物映画にしか思えない。

 

「グレイテストショーマン」は、21世紀の見世物映画としては優れていると思う。

今の技術を駆使して作られた煌びやかな歌・ダンスを楽しめる。

僕がこの映画をひどいと言っている人に「そんなにか?」と思うのもそこに理由がある。

この映画に怒ってる人は「鬼畜の話を感動的に描いている」といっているが、

僕はそれすらも感じなかった。全く感動的なストーリーだと思わなかったからだ。

どこに感動する要素あんのって感じ。これで泣くのか?って思うからだ。

だってそのストーリーはあまりにもベタだし、キャラクターが都合よすぎる。

この程度のストーリーでも泣けるのか?と思ってしまうほど、

スクリーンで思った通りのことが展開される。

映画を普段から見てる人にとって、僕を含めてそんなに凄い映画とは思わないけど、

大ヒットしている。

特に「泣ける」とか「感動した」という意見を、

映画館には年に数回程度しかいかない人たちから聞くことが多い。

大衆向け芸術の話を大衆向けに描いて成功した。

こういう意味ではとんでもない傑作なのかもしれない。

すべてをひっくるめてという意味で、作品として優れているというわけではないのだが。

 

加えてバーナムは鬼畜といってしまえばそれまでで、倫理的に正しくはない。

功績はあれどマイノリティを使って荒稼ぎしたことは変わらない。

だからほかの感動的なミュージカルと同等に扱ってはいけないと思うんですよね。

この映画が「レ・ミゼラブル」などと比較されるような

泣ける映画として大絶賛されている今の現状が嫌いだ。

という意味では、僕の今年のワースト1になるかもしれない。

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