『シュガー・ラッシュ:オンライン』感想&解説・評判そこそこいいけど実際どうだったか

『シュガー・ラッシュ:オンライン』見たので感想を書きます。結論から言って、中盤まで不安でしたけど結構よかったです。「いまいちかなあ……。」と思いつつ見てたら案外面白くなって概ね満足といった印象。普通におすすめですよ。

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この『シュガー・ラッシュ:オンライン』について、前半はこの映画のメッセージ等についてレビューを書き、後半はネタバレ込でラストについてざっくりと解説します。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』あらすじ・映画情報

アーケードゲームの世界に住む優しい悪役のラルフと親友の天才レーサー・ヴァネロペは、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し廃棄処分の危機にあることを知り、部品を調達するためインターネットの世界に飛び込む。見るもの全てが新鮮で刺激的な世界に夢中になるヴァネロペと、早くもとの世界に帰りたいラルフは少しずつすれ違っていく。

アーケードゲームの世界で、悪役キャラにうんざりしていた男と、バグによってのけ者扱いされているレーサーの女の子の友情、冒険を描いた『シュガー・ラッシュ』の続編。

前作は見ておいたほうがいいでしょうね。見てなくても理解はできると思いますが、人物関係とかちゃんと理解するために前作で確認しておいたほうがいい。

6年ぶりの続編の本作の舞台はアーケードゲームを飛び出しインターネットの世界。GoogleやAmazonなどが登場しつつ、ディズニーワールドも描いてディズニーとディズニー傘下のキャラクターを集結させている。

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「シュガー・ラッシュ:オンライン」解説のようなレビュー(ネタバレ?)

個人的おすすめ度 76/100

これから、どういうテーマの映画なのか、どんな感想を抱いたのか書いていきます。ちょっとネタバレしてるかもしれませんが、ラストはしてません。ストーリー知ってたほうが理解度深まって楽しめると思いますよ。

保守的な親と奔放な娘

親に対してのメッセージ

総合的に親に対してのメッセージが強い作品でしたね。子どもじゃなくてテーマの矛先が完全に親に向けられている。

この映画の肝となるのはヴァネロペをもとの世界に戻したいラルフと、インターネットの世界に魅了されるヴァネロペの意見の食い違いだ。

これから分かる通り、ラルフは保守的な親を象徴していて、ヴァネロペは自由に生きたい子供を象徴している。

ヴァネロペはインターネットの世界で、「スローターレース」というゲームの世界に赴くが、この世界に魅了されたヴァネロペはこの世界に残りたいと強く思う。余談だけどこの「スローターレース」のシャンク(声ガル・ガドット)、ガル・ガドットにしか見えないよね。

ヴァネロペはネットで世界とつながることによって自分の拠り所を見つけたのだ。だが、ラルフは良かれと思ってヴァネロペをもとの世界に引きずり下ろそうとする。

そこからヴァネロペを遮断しようとするラルフはネット社会を理解しないテクノフォビアの親を彷彿とさせる。

インターネットの恩恵

自分と相性のいい人たちとコミュニティを形成することができる、というのがインターネットのメリットの一つだ。偏差値38くらいのやつしか周りを見渡してもいないようなところに住んでいたとしても、偏差値65くらいの人たちとコミュニティを形成できる。ネットがあれば地方に住んでいても過去の常識に囚われた人やクズみたいな奴とつるまなくても済むわけなんですよね。

挑戦しようとしていることを肯定的にとらえてくれる人たちとコミュニティを形成したり仲良くなることができ、住んでる地域の常識にとらわれず、挑戦する自分を肯定してくれるコミュニティを形成できるというのがインターネットの恩恵のひとつだった。

こういったネット社会に魅了され、刺激的な世界を見て、高みを目指したいと思ったヴァネロペを、もとの世界に引きずり下ろすラルフは毒親のようだ。

自分と価値観の全く違う子供に対して、どのように接すればいいのか考えさせられる作品になっている。似たような経験のある親が見るとしんどいだろう。

これはインターネットだけでなくあらゆることに例えても当てはまる。地元に残ることを強制する親、子供が大人になっても縛り付ける親、働きたい女性の足を引っ張る男、いろいろなことに当てはまる。そういった対立から、どのように解決すればいいのかを描いている。

まあ、この着眼点は素晴らしいと思います。

ただ、このメッセージは僕みたいな人間が見た時点で「もう知ってる……。」としか思えない。

こういった子供を持った親にとっては考えさせられるんだろうけど、僕みたいに、常識にとらわれないことの重要性を人に比べれば理解していて、こういった親に現に苦労させられてる人間からしてみると、既に知っていることを時間をかけて説明されているとしか思えなかった。

要は、こういうことを既に理解している子供がこの映画を見たら退屈するんじゃね?と思いました。なんで100%親のことしか考えていないとしか思えないんですよね。

なんで、少々中盤くらいまで不安でした。ですが最後まで見ると普通に映画として面白かったです。

詳しくは記事の最後にネタバレ込みで書きます。

加えてちょっと引っかかったところ

あと本作の肝となるミッションは「故障したシュガー・ラッシュの部品のハンドルをネットの世界でゲットする」というものですけど、このミッション自体がなんか引っかかる。

ラルフたちはハンドルをゲットできなければシュガー・ラッシュの世界を救えないと思っているけど、違う手段って結構ありますよね。プログラマーにプログラミングを頼んでウェブ上にシュガー・ラッシュのゲームを作るとか、クラウドファンディングでファンを募ってゲームセンターを復興したりレトロゲームセンターをつくるとか。ハンドルをゲットできなくても案外解決方法が見つかる。

あとハンドルをゲットしたところで大きな不安は残って、数年後にはコストがかさんだ結果電源を切られる可能性のほうが極めて高い。僕が先程挙げたような方法のほうがシュガー・ラッシュを復活させる方法として適していると思うんですよね。

だからあんまり危機感を覚えない。そこがちょっと引っかかったなあ。まあそれが展開を読めなくする効果もあるんだけど。

100%同意の既に理解しきってるメッセージに加えてこういったこととかが気になって「いまいちかなあ」と思ってましたけど、終盤になるにつれて面白くなってきて、観終わったあとは普通に満足でした。今やってるシネコン系の映画では結構おすすめな作品です。

えらく説教メインの話で娯楽性は1作目のほうがどう考えても優れていたなあと思っていましたけど一通り見終わると「面白かったじゃん!」って思えるような作品でした。

とりあえず一旦ここまで。こっからラストのネタバレ込みで書いていきます。

ネタバレ込みで解説をする前に、この作品をお得に見ることができるサービスを紹介します。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』を見るならディズニーデラックスがおすすめ

※6/11以降、Disney DELUXE(ディズニーデラックス)はDisney+ (ディズニープラス)へと移行します。

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ディズニーデラックスは唯一のディズニー公式サービスで、4ブランド、つまりはディズニー、ピクサー、マーベル、スターウォーズのコンテンツをまとめて楽しめる動画配信サービスだ。無論、『シュガー・ラッシュ:オンライン』や『シュガー・ラッシュ』などといった作品も見放題で見ることができる。

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ディズニーデラックスには

・アプリがちょっと発展途上

・見れないコンテンツがなくはない

といったデメリットがありますが、

・コンテンツがハイパーリッチ

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アプリがちょっと発展途上で、Netflixよりちょっと使いづらいというデメリットはありますが、コンテンツがハイパーリッチで、かなり見ることができます。

なかには、見れない作品もあります。ですが、ラインナップはどんどん増えてきて、そういった作品は減ってきている。近年制作された作品はすべて入っていると言い切っていいくらい充実しているし、『イカボードとトード氏』のような日本でDVDだけでなくVHSすら発売されていない激レア映画まで配信されている。新作映画も、発売から半年くらい経てば見放題ラインナップに加わる印象。ディズニー好きなら一度試しておくべきサービスです。

詳しくは前書いた記事を参考にしてください。

ディズニーデラックスの評判を検証

こういう無料体験はいつなくなってしまうか、いつ期間が短縮するかわからないので、後悔しないためにも早めにやっておきましょう。

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ディズニーデラックスレビュー

 

じゃ、ネタバレ込で書いていきます。

 

 

 

『シュガー・ラッシュ:オンライン』ネタバレ込でざっくり解説

シュガー・ラッシュの民が移民になったりしてなかなかおもしろい展開を見せるこの作品。個人的に終盤が結構面白かった。

〇〇〇〇 Breaks the Internet

終盤ラルフのウイルスは原題(Ralph Breaks the Internet)の通りインターネットを破壊する。このラストシーンは、完全に「キングコング」をパロディにしている。

そもそもラルフのキャラクターはドンキーコングが元ネタだが、ドンキーコングの元ネタはキングコングといわれていてユニバーサル映画が任天堂を訴え裁判を起こしている。

この裁判は結局任天堂の勝利に終わるものの、キングコングとドンキーコングは関連性が極めて高い。そんなキングコングのワンシーンを、ドンキーコングのパロディキャラクターであるラルフで再現するという、ニヤリとさせられる展開をする。

本物のプリンセスとは

本物ラルフはラルフウイルスの消滅によって高い場所から落下する。

そんなラルフを「男に幸せにしてもらったと周囲に思われている」ことがプリンセスの条件と述べていたディズニープリンセスたちが救出する。これは過去の名作がはらんでいたジェンダー的な問題を解決しようとしているように思えた。

要は男尊女卑的な問題を抱えた映画のプリンセスたちが男性を救うことによって、過去の問題から贖おうとしていて素晴らしいと思いました。

正しい向き合い方

ラストで、離れ離れになったラルフとヴァネロペはオンライン電話で会話をする。離れていても、友達でいることは可能。考えが違っても、新たな挑戦をしようと思っても、友達でいれる。家族でいれる。違いを許容したうえで、その気持ちを理解しなければならない。

子供が自分の理解できないような道に進んだとしても、親はちゃんと子供の意思を尊重しなければならない。中盤は親に対する説教じみた物語が展開するんだろうなと思ってましたけど、ラストは案外好きでした。自分が既に知っている全く反論できないテーマを2時間ひたすら聞かされる映画かと思ったら、結構終わり方がよかったし、このテーマをちゃんとうまく扱っているなと思ったので総じて満足です。

あとエンドロールのおまけも良かったですね。「予告にあった映像がなくてつまんなかった」と言わせたあとに予告にあった映像を見せる感じ。最後がちょっとおもしろかったから結構満足だったのかもなあ。

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