
2018年、やっぱりすごい年なんじゃないのか。
最近、僕がかねてより見たいと思っていた廃盤映画2つのリリースが決定した。
「灰とダイヤモンド」を代表作とするアンジェイ・ワイダ監督の抵抗三部作と「if もしも・・・・」がDVD、Blu-rayの発売が決定。
なんだこれ、今年何本俺の見たい映画発売されるんだ。
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最近のレア映画再販
昨年あたり、見たい廃盤映画を結構リクエストすることが多くなった。TSUTAYAやGEOでは気軽にレンタルできないのに、映画史的には結構重要だったりする作品が結構ある。
例えば、シドニー・ルメット監督の「質屋」は映画史の本に出てきたり、おすすめ映画として映画評論家があげることもしばしばある作品だが、VHSしか出ていなかった。そのため梅田か新宿や渋谷のTSUTAYAなどでVHSを借りるか、輸入して海外版のディスクで見るしか方法がなかった。
そのため、僕にとって伝説の映画と化していてたのだが、今年のはじめ頃、DVD、Blu-rayが発売され、TSUTAYAでもレンタルされるようになった。発掘良品のコーナーでは、割とプッシュされていて、今までのレア度を考えると信じられない光景だったりする。
今年になってから割とそういったことが多い。
僕が二年前からリクエストしていた、キアロスタミの「クローズ・アップ」やファスビンダーの「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」などだけでなく、そんなにリクエストした記憶はないけどかねてから見たかった「かくも長き不在」も発売されたし、スコリモフスキの「早春」はリバイバル上映もした。
▷「クローズ・アップ」「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」のBlu-rayレビュー
「早春」に関しては都内では昨年から始まったらしいけど、今年になってからというものの、レア名作映画のリリースが多い。
ただでさえ
「質屋」
「かくも長き不在」
「クローズ・アップ」
「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」
「黒い牡牛」
とかに加えて、
「I Loveペッカー」
「オリジナル版ヘアスプレー」
「ヨーロッパ」
みたいな作品も1000円程度で発売されている。多い。
今年になってからVHSでしか見れないみたいなレア名作映画がぞくぞく発売されているのだが、最近リリースが発表された二本の映画でもっとびっくり。
多分僕のリクエストも影響しているのだろうが、何本発売されるんだ。
If もしも・・・・
まず昨日発表されたリリース情報。
リンゼイ・アンダーソン監督、マルコム・マクダウェル主演の「If もしも….」もリリースが決定。
この映画はよくリクエストしていた。
パルムドール受賞作でかなり面白そうな作品なのに、VHSしか出ていなかった。
若いうちにパルムドールとアカデミー作品賞は全部見とこうキャンペーンを実施している僕にとってものすごく気になってる作品だった。最近になってパルムドールコンプの難しさを痛感してるけど。
そのため、昨年「質屋」とともにセットでよくリクエストしていた。だからこの作品もBlu-ray化が決定して動揺を隠せなかった。
この「質屋」と「If もしも….」は福岡市の総合図書館にVHSが置いているため、いずれ引っ越したときに借りてみようと思っていたのだが、引っ越す必要がなくなった。ちょっとびっくり。
アンジェイ・ワイダ監督 抵抗三部作
加えて、先日角川からもリリースが発表された。
アンジェイ・ワイダ監督の「抵抗三部作」のBlu-ray化。
ほんとに見たかった作品で、特にその代表作である「灰とダイヤモンド」はずっとリクエストしていた。アンケートハガキに書いたり、BDAでリクエストしたり、午前十時の映画祭の掲示板にも書いた。そして今年の午前十時の映画祭では上映が決まったりなどしたため、「灰とダイヤモンド」単体で出るのかなーと思ってたけど、まさか三部作のトリロジーが出るとは思わなかった。
「地下水道」もめちゃくちゃ見たかった作品で、VHSがネットショップに1000円程度で出品されてたので買おうかなと思っていたのだが、買う必要がなくなった。この三作品が高画質で楽しめるのはほんとに楽しみ。今回の発売はほんとに喜ばしい。
今後また出るかも…?
そして気になるところは抵抗三部作のタイトルにポーランド映画傑作選1と題しているとこ。Amazonでは消えてるけど、楽天とかでは、そう表示されている。
いかにもポーランド映画傑作選2が出そうな感じがするのだ。Amazonでは消えてるからわからないけど。
VHSの時代、朝日新聞社がポーランド映画傑作選として名作ポーランド映画をよく出していた。これらの映画は今となってはだいたい廃盤映画と化しているのだが、福岡市の総合図書館など、図書館で置いているところも割とあったりする。
全くおなじタイトルがついてるということは、昔出ていたVHSとおなじようなタイトルが発売されるのではないか。そう考えるとかなりワクワクする。
今後のポーランド映画傑作選予想
まあ、まず出てほしいのはアンジェイ・ワイダ監督の抵抗三部作以外の代表作ですね。ちょうど三作品あるので、こちらもボックスで発売してほしい。「約束の土地」「大理石の男」「鉄の男」でトリロジーボックスを出してほしいですね。1が赤色なので青色で出してくれないかな。とりあえずワイダの作品はあとこの三作品が見たい。
あと、東京では映画祭とかで結構上映しているのに地方では全く見る機会のない廃盤映画イエジー・カヴァレロヴィッチの「影」「尼僧ヨアンナ」「夜行列車」もボックスで発売してほしいです。単体でもいいけどさ。ここらへん出してほしいですね。ずっと見たかったんで今後発売してほしいですね。
あとその他の廃盤映画は「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」以外のファスビンダーの代表作と、コスタ・ガヴラスの「政治三部作」とソクーロフの代表作が発売されたら言うことないですよ。もう。
他にも「探偵スルース」とか「セブン・ビューティーズ」とかもあるけどさ。もうここらへんが近いうちに出てくれたら満足ですよ。いまんところは。
今年、ほんとすごい年だなあ。
追記・ポーランド映画傑作選2
※11月3日に追記しました。
2が発売されたのでそのことについて。
アンジェイ・ワイダ監督の「大理石の男」「夜の終わりに」「約束の土地」のBlu-ray BOXが発売されました。
僕が出てほしいと思ったBOXの「鉄の男」の代わりに「夜の終わりに」が入ってるような感じです。「鉄の男」は「大理石の男」の続編なので一緒に出してほしかったんですけどね......。
まあ以前発売されていたBOXをBlu-rayにしたような感じです。
まあ、これで代表作は一通り見ることができると思います。ありがたい限りです。
追記・ポーランド映画傑作選 カヴァレロヴィッチ&ムンクBlu-ray BOX
あとカヴァレロヴィッチ&ムンクのBOXも販売。
これも、びっくりしましたね。角川さん、めちゃくちゃ頑張ってくれてます。
最近映画祭とかで都市圏で公開されていたポーランド映画のBlu-ray BOXです。
とりあえずこの3つのBOXでポーランド映画傑作選シリーズは終わりだと思うんですけど、もう、言うことなしですね。ポーランド映画で廃盤だった人気の高い名作がほとんど発売されます。
なんかAmazonだと、ワイダのBOXに星一点のわけわかんないレビューついてますけど、買いだと思います。というか、PALマスターのBlu-rayになったところで劣悪なディスクにならないでしょ。DVDじゃないんだし。
コレクションに最適だと思います。せっかく出してくれた角川さんのためにも、映画ファンなら買いましょう!