映画好きならこれは買い!2018年に出たDVD&ブルーレイディスクのおすすめ

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2018年は映画好きなら持っておきたいブルーレイディスクがいろいろと発売されました。特に今年は、映画史に残る名作として名高いのに、レンタルDVDとかに置いていなくて、DVD発売も動画配信もされていないようなレア映画が発売されることが多かった。

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なので、映画好きなら持っておいて損はないような作品をまとめてみました。特に、紀伊國屋書店とかから発売されているのは、今後廃盤になる可能性が高いので持っておいたほうがいいです。ボーナスをもらったとかで、なにかしら映画のディスクを買いたいときとかに参考にしてみてください。

ではまずは復刻シネマライブラリーから出ている作品から。

復刻シネマライブラリー系

「質屋」

「質屋」

映画史に残る名作として名高いのに長らく見るのが困難だったシドニー・ルメットのドラマ映画。ハリウッド映画で初めてホロコーストの実態を描いた作品としても知られている。夏頃見ましたけど超良かったです。今年見た旧作映画で上位5作には入り込んでくるような傑作でした。

「質屋」について

「早春」

「早春」

イエジー・スコリモフスキ監督が少年の初恋を描いた作品。

町山智浩さんの「トラウマ映画館」で紹介されていた作品で、映画秘宝系の評論家はこの映画をおすすめ映画として結構挙げることが多い。しかしVHSすら発売されていなくて、完全に幻と化していた。昨年頃からリバイバル上映され、今回ブルーレイ化もしました。

「早春」について

 

「大砂塵」

「大砂塵」

長らくVHSでしか見ることができなかった名作西部劇も今回Blu-ray化。「理由なき反抗」などで知られるニコラス・レイ監督が、女性を主人公に描き、当時フランソワ・トリュフォーなどの映画人から大絶賛された異色西部劇。

「黒い牡牛」

「黒い牡牛」

メキシコの農村を舞台に、少年と子牛の友情を描いたドラマ映画。少年は子牛を大切に育てるが闘牛として売り飛ばされてしまう。

「ローマの休日」の脚本家ダルトン・トランボが偽名でアカデミー賞を受賞した名作。町山智浩さんの映画ムダ話で取り扱われている上、トランボの伝記映画である「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」の中でも出てくる作品なので、ずっと見たかった作品。

以前までは東京のTSUTAYAにあるVHSを取り寄せて見るという方法しか思いつかなかったけど、今年発売されたので普通に見ることができました。

「if もしも....」

「ifもしも....」

リンゼイ・アンダーソン監督が学校を舞台に撮ったブラックコメディ。主演は「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェル。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した知る人ぞ知る名作なのに、DVDが発売されていなかった作品。復刻シネマライブラリーが復刻してくれました。

前述の「質屋」と「If もしも....」の2つが個人的に「見たくてたまらない廃盤映画」という印象が強く、3年位前からずっといつ見れるものかと思っていたんですが、今年、大金をはたかずとも2作品とも見れるように。近々見ます。

「イカリエ-XB1」

「イカリエ-XB1」

この作品もリバイバルの後ディスク発売されましたね。「スタートレック」などに影響を与えたチェコスロバキアのSF映画です。

発売予定?恐怖の報酬オリジナル完全版

11月頃リバイバル上映された「恐怖の報酬オリジナル完全版」も近々おそらくディスク化するでしょうね。先日博多に行ったときに見に行きましたがなるべくスクリーンで見てほしい作品でした。70年代特有のエネルギッシュなエンターテイメントです。

「恐怖の報酬オリジナル完全版」について

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IVC系

あまりレンタルショップに置いてない印象のあるIVCのタイトルもかなり出てます。「ラルジャン」「クローズ・アップ」「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」に関しては購入して見たので記事書いてます。

3タイトルについて

「ラルジャン」「スリ」

「ラルジャン」

「スリ」

黒沢清監督に多大な影響を与えた巨匠、ロベール・ブレッソン監督の代表作も今回Blu-ray化。

特に「ラルジャン」はレンタルされていなかったため購入を考えていたところ、Blu-ray化が決定したので購入しました。ブルジョワ少年が偽札を作ったことによって地獄のピタゴラスイッチが始まるというストーリーで、びっくりするような展開と奇抜なショットが印象的なかなり不思議な映画でした。

「クローズ・アップ」

「クローズ・アップ」

イランの巨匠アッバス・キアロスタミの代表作のひとつ。映画監督だと自分を偽った男がその過程を再現する。

個人的にものすごく気になっていてめちゃくちゃ見たかった作品。購入して見ましたが、テーマがわかりやすくてキアロスタミ作品の中で最も入門に適していると思う。

あと、めちゃくちゃ画がすごい作品でした。画質的な意味で。

キアロスタミ作品は図書館に置いてあったDVDを借りて見たことしかありませんでしたが、そのときと画質が全然違う。ビビりました。

「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」

「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」

知る人ぞ知るドイツ映画の巨匠ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの代表作。

めちゃくちゃ画がすごい作品でした。ショット的な意味で。

とにかくショットが完璧すぎてびっくりしましたね。度肝を抜かれるような美しさのシーンが続く作品でした。

 

「トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン」

「トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン」

「エクソシスト」の原作・脚本家で、「エクソシスト3」の監督を務めたウィリアム・ピーター・ブラッティの初監督作。高橋ヨシキさんがオールタイムベストによく選ぶ作品です。お金にゆとりができたらほしい......。

「國民の創生」「イントレランス」

「國民の創生」

「イントレランス」

ハリウッド映画史において最も重要かつ問題のある作品「國民の創生」のブルーレイも発売されました。加えてグリフィスのもう一つの代表作「イントレランス」もブルーレイ化。昔の映画が高画質で見れるのは嬉しい。こういうのもどんどんBlu-ray化してほしい。

発売予定「コーリャ愛のプラハ」

「コーリャ 愛のプラハ」

落ちぶれた初老のチェリストと少年の交流を描いた作品でアカデミー外国語映画賞を受賞した名作。

これは来年発売ですが、レア映画のディスク化です。DVD化されていなかった作品(DVD廃盤でした)ですが、今年VHSで見たばかりなので今回の発売にはちょっとびっくりしました。かつてVHSで見た映画をBlu-rayで見返したらどうなるのか、気になるので購入するかもしれません。

シネフィルWOWOW系

「暗殺のオペラ」

「暗殺のオペラ」

今年亡くなったベルナルド・ベルトルッチ監督の伝説の初期作がBlu-ray化。この作品も長らく見るのが困難だった作品です。

 

 

「かくも長き不在」

「かくも長き不在」

パルム・ドール受賞作で公開当時のキネ旬ベストテンで1位だったのにVHSしか出ていなくて地味に気になっていた作品。味のある映画でした。

 

「サテリコン」「フェリーニのローマ」

「サテリコン」

「フェリーニのローマ」

この2作は廃盤というわけではありませんが、シネフィルWOWOWさんがめちゃくちゃ気合を入れて作ったブルーレイです。めちゃくちゃ画質がよくなっているらしい。

最近のシネフィルWOWOWさんは昨年の「フェリーニのアマルコルド」といい、非常にフェリーニに力を入れています。

「狩人の夜」

「狩人の夜」

公開当時はコケたものの数多くの映画人に多大な影響を与えたロバート・ミッチャム主演の大カルト映画もBlu-ray化。これ、僕の好きな作品です。ショットがめちゃくちゃきれいでホームシアターとかで見たら最高だと思います。前からBlu-ray化してほしかったのでお金にゆとりができたら買おうと思います。大ボリュームの特典も気になる。

いろんなBlu-rayBOX

「セルゲイ・パラジャーノフBlu-ray BOX」

「セルゲイ・パラジャーノフ Blu-ray BOX」

 

VHSでしか見れなかったソ連の巨匠、セルゲイ・パラジャーノフの作品がBlu-ray化。「ざくろの色」「アシク・ケリブ」「スラム砦の伝説」「火の馬」の4作品を収録。カラフルな作品なので高画質で楽しみたいし、今後レンタルもされないと思う。紀伊國屋書店のディスクは廃盤になる可能性が極めて高いので早めにゲットしたい。ただ値段があ......。

「ハル・ハートリー ロング・アイランド・トリロジー」

「ロングアイランド・トリロジー」

 

アメリカインディーズ映画界の伝説的監督ハル・ハートリーの初期三部作「アンビリーバブル・トゥルース」「トラスト・ミー」「シンプルメン」がBlu-ray化。カルト的人気を誇っているにもかかわらずVHSでしか見ることが出来なかった「トラスト・ミー」もついにディスク化しました。
リバイバル上映もしています。頼むから福岡でも上映して!!

amazon.co.jphalhartley.comの限定販売です。

「アンジェイ・ワイダ Blu-ray BOX」

 

BOX1

BOX2

長らく廃盤だったアンジェイ・ワイダの作品も一気にブルーレイ化。今年午前十時の映画祭で「灰とダイヤモンド」が上映されましたが、その他の代表作5作を加え、一気に6作品Blu-ray化。

BOX1が「世代」「地下水道」「灰とダイヤモンド」。BOX2が「大理石の男」「夜の終りに」「約束の土地」。これは買いだと思います。Amazonには意味不明なレビューがついてますけど。

「カヴァレロヴィチ&ムンクBlu-rayBOX」

カヴァレロヴィチ&ムンク

これもレアです。「影」「尼僧ヨアンナ」「夜行列車」「パサジェルカ」の4枚組。「尼僧ヨアンナ」は町山さんの「トラウマ映画館」でも紹介されていてずっと見たかった作品。

「ルイス・ブニュエルBlu-rayBOX」

▷  「ルイス・ブニュエル Blu-ray BOX」

「小間使の日記」「昼顔」「哀しみのトリスターナ」「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」「自由の幻想」「欲望のあいまいな対象」 の6作が入って15000円程度。なかなかお買い得。

「ジム・ジャームッシュBlu-ray BOX」

「ジム・ジャームッシュBlu-ray BOX」

「ミステリー・トレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」の三作品入り。

「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーBlu-ray BOX」

「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー Blu-ray BOX」

IVCから出た「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」に加えて、「不安と魂」「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」「シナのルーレット」もブルーレイ化。

名監督なのに見るのが困難なイメージのあったファスビンダーですが、この4作品のリリースでかなり見やすくなった印象があります。

あとは「マリア・ブラウンの結婚」「リリー・マルレーン」あたりがブルーレイ化されれば大方の人は満足だと思います。

「ダグラス・サーク Blu-ray BOX」

「ダグラス・サーク Blu-ray BOX」

「天はすべて許し給う」「間奏曲」「悲しみは空の彼方に」の三作品収録してます。

発売予定「アッバス・キアロスタミ Blu-ray BOX」

BOX1

BOX2

2019年にはキアロスタミの代表作をコンプしたBOXも発売されます。

BOX1が「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」「オリーブの林をぬけて」。BOX2が「桜桃の味」「風が吹くまま」「ホームワーク」「トラベラー」。

レンタルショップにVHSしか置いてなくて見るのが困難だったキアロスタミ作品がほとんど見れる状態になりました。めちゃくちゃ画質がいいらしいです。「クローズ・アップ」(IVC系で前述)もめちゃくちゃ画質がよかったので期待。

「キアロスタミ Blu-ray BOX」発売について

 

その他気になったのは

「I Love ペッカー」&「オリジナル版ヘアスプレー」&「ヨーロッパ」

廉価版でDVDが発売された中で、個人的にすごいと思ったのはこの3作品ですね。ジョン・ウォーターズ監督作とラース・フォン・トリアー監督作。

VHSでしか見れない印象の強かったこれらの作品が1000円程度で見れるというのはちょっと信じられない。はやくトリアーの初期の傑作「エレメント・オブ・クライム」も出してほしい。

ATGライブラリー廉価版

ATG映画がお求めやすくなってます。6000円くらいしたのが2000円程度で買えるようになります。

まとめ

思いついただけでこんな感じです。今年はレアだった映画がめちゃくちゃ再販されたりディスク化した印象が強いです。ボーナスもらったけどなんか買わなくてよかったっけ?とか思ったときに参考にしてみてください。

まだまだ注目タイトルはあると思うので、記憶の扉を開き次第更新します。

では。

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