「リメンバー・ミー」<br>展開が読めてしまう、それでも感動的な<br>ピクサーの王道アニメーション

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リメンバー・ミー

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いつも通り評判のいいピクサーの最新作。

王道でしたね。

いい意味でも悪い意味でも。

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「リメンバー・ミー」あらすじ

主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!(公式より引用)

 

この映画が作られていることを知ったとき、

「マジかよ」と思って笑ってしまった。

トランプが大統領になったときに

メキシコが舞台で題材がマリアッチという

あまりにも露骨な反トランプ映画だったからだ。

マリアッチが題材の映画を昔見たこともあったし、

もの凄く楽しみにしていた。

エル・マリアッチ

エル・マリアッチ」という映画がある。

僕は高校の時に見たんだけど、

「スパイキッズ」などで有名な

ロバート・ロドリゲスのデビュー作だ。

 

殺し屋に間違えられたギター弾き(マリアッチ)が

追手から逃げ回る映画で、

7000ドルで撮ったとは思えないクオリティだと、

当時話題になり、この監督は一躍有名になった。

この映画でマリアッチの存在を知っていたので、

とても興味深かった。

そしてこの映画が公開されたとき、同じくディズニーの

ブラックパンサー」も公開されていた。

ディズニーはトランプが差別発言をする中、

メキシコとアフリカの文化に

最大限のリスペクトをした

二つの傑作を制作したということだ。

クリエイターと「ラ・ラ・ランド」

この映画を見ていて思ったのは、

ラ・ラ・ランド」だな、ということ。

クリエイターに対してつくられたような映画なんですよね。

「ラ・ラ・ランド」では、

夢を追いかけるために、何かを犠牲にする人を描いていた。

「リメンバー・ミー」でも

夢を追いかけるために、家族を犠牲にする人が出てくる。

そんな人たちが家族と和解するさまを描いている。

 

「ラ・ラ・ランド」の制作陣も、

この映画を作ったピクサーの社員も

夢追い人だった。

なかなか叶えることのできない夢を、

努力し、何かを犠牲にした結果叶えた人たちだ。

だからこそ感動的に描けたんだと感じました。

 

※「ラ・ラ・ランド」に関しては

町山智浩さんが「最前線の映画を読む」の中で

目から鱗が落ちるような解説を書かれているので

是非読んでみてください。

残念ながらストーリーが読める

でも、この映画って、展開が読めるんですよね。

100%読めるわけではないけど、

いつもだったらびっくりするようなどんでん返しが、

もう慣れてしまっていて、驚くことができない。

とりわけ最近のディズニー作品を見てきている人にとって。

「いつものディズニー型」にはめすぎてると思うんです。

それでもおすすめできる理由

それでも、面白いんですよね。

「次展開どうなるかなー」って思ったときと

大体展開が同じなのに、それでも感動的。

前述したように、クリエイターの生の声を

映像に反映したような作品だから、

すごく気持ちがこもっている。

そしてさすがピクサーって感じなんだけど、

演出がとてもうまい。

「なんでこのシーン長く映すんだろう」と思ったら

後の伏線になってたりして面白い。

だからストーリーが読めても

作品自体の質は極めて高い。

いい意味でも悪い意味でもピクサーらしい作品なんですけど、

誰にでもおすすめできる王道アニメーションでした。

 

あまりにもクレームがきて

アメリカでは上映中止になってしまった

冒頭のアナ雪の短編に関しては

見ても見なくてもどっちでもいいと思います。

いつもよりかなり長いので疲れます。

ぶっちゃけ見たくなかったら

上映開始時間の30分後くらいに見に行ってもいいと思います(笑)

でも本編自体は劇場で見る価値のある作品なので

是非見てみてください!

※もうご覧になった方はネタバレ編もどうぞ。

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