
2022年9月大幅リライト
U-NEXTという動画配信サービスがあるが、ものすごく評判が悪い。
実際「U-NEXT」と検索してみると、「悪質」というキーワードも一緒にでてきたり、「高い」とか「危険」とか、「うざい」とか「退会」とか、そういったネガティブなキーワードと一緒に検索されていることがわかる。
また、「高いのに見放題対象作品が少なすぎる」といった口コミもよく聞く。検索結果にも出てくるし、そういうことが書かれているサイトもある。実際、U-NEXTに入会していたことのある知人も同じようなことを言っていた。
正直言って僕も、入会する前まではコスパの悪そうな動画配信サービスだなと思っていた。正直、月額税込みで2000円を超えるというと、NetflixやdTVの倍以上だ。あまりにも高すぎる。
それに加えて見れる作品が少ないらしい。見た感じ、ポイントで見なければいけないコンテンツが多そうだ。だから、ものすごく使えないサービスなのかと思っていた。
そんなU-NEXTの見放題作品が少ないのかどうかを、解説していきます。
結論を簡単にいうと、他の動画配信サービスでも見放題作品として配信されていないような作品をレンタル作品として取り扱っていることが多いため見放題作品が見えがちではあるものの、実際はめちゃくちゃ見れます。
Contents
そもそもU-NEXTとは
まず、公式サイトを参照して、U-NEXTのサービス紹介をしてみます。
- 見放題作品22万本、レンタル作品2万本(2021年10月時点)配信の動画配信サービスで、月額は1990円(税込2189円)。
- 毎月1200(円分の)ポイントがついてきて、最新作のレンタルや書籍・コミックの購入、映画館でのチケットの割引などに使うことができる。
- 4アカウントまで作れるため、4人家族の場合実質500円で使うことができる。
- スマホやタブレットだけでなく、テレビで見ることもできる。
こんな感じの動画配信サービスです。
▷ U-NEXT
U-NEXTの見放題が少ないという評判を検証
U-NEXTの見放題で見れる作品は少ないのか
見放題が少ない?は?何いってんの?って感じですね。
入ってみたらわかるんですけど、配信数めちゃくちゃ多いです。
これだけ見放題で見れる映画多いのに配信数が少ないとか言われてるのは、もはやかわいそうになってきます。
ただ、U-NEXTの見放題が充実していると感じる人は、コンテンツに詳しい人に限ります。
超人気の作品、例えばディズニー、ハリーポッターなどといった作品や新作・準新作は見放題では見れません。なので、Netflixみたいに課金しなくても見れるスタイルに慣れていると、課金しなければ見れない動画配信サービスに文句言いたくなるんでしょうけど、Amazonプライム・ビデオもdTVもHuluもそんな感じです。
ガチ映画好きには、ここまでいいサービスなかなかないです。超おすすめです。
U-NEXTに入るべきガチ映画好きの基準
では、ガチの映画好きってどんな人のことを指すんでしょう。
漫画で例えてみますね。
北九州に漫画ミュージアムという施設があるんですけど、この施設の年間パスは北九州近郊に住んでいる人で、なおかつ漫画がガチで好きな人は絶対入ったほうが良い場所なんですよね。
なんでかっていうと、名作マンガがものすごく読めるから。でも、漫画が発売されてから1年くらいたたないと入荷してくれない。名作漫画は基本的に全巻入荷してるけど、今話題の連載中のものは、全巻入ってない。
こういった施設なんですけど、ここにきて「読める漫画全然置いてない!!」って思いますかね。そりゃ「キングダム」全巻は読めないですけど、他の漫画全巻読めますよ。「SLAM DUNK」とか「GANTZ」とか。
そういう問題なんですよね。他にも「きまぐれオレンジロード」とか「ママレード・ボーイ」とかも全巻置いてるのに、「読める漫画置いてない!!」って思いますかね。あと、アメコミで「キングスマン」の原作とか「デッドプール」とか置いてますけど、それでも「読める漫画置いてない!!」って思いますかね。
漫画がガチで好きな人はそんなこと絶対言わないと思います。
そういうことです。U-NEXTは、新作は課金しなければ見れないけど、旧作は他のサービスよりも見れるし、とんでもなくレアなものも配信されてたりします。
こういうサービスってわけです。映画にそんなに詳しくない人が入会しても「見れるやつないやん」って思うだけなんでしょうけど、ガチな映画好きならびっくりするでしょう。
ガチで映画が好きなら入会するべき3つのポイント
次に、どんな作品が配信されているのかも踏まえつつ、ガチな映画好きなら絶対に入会すべき3つのポイントをまとめてみます。
1.圧倒的名作カバー率
DMMの見放題が意外と使えるというのは以前記事にもしたけれど、DMMの強化版だと思っていい。DMMで見れる映画はだいたい見れる。
「ペーパー・ムーン」とか「グロリア」とか「ガープの世界」とか、映画史に残る名作で、動画配信サービスであんまり配信されていない作品も取り扱っていたりする。
「ガープの世界」みたいに、名作とされていて図書館に置いてそうな作品は、結構U-NEXTで配信されたりする。
『「ガープの世界」は一般教養化してるから早く見たいけど、Amazonプライム・ビデオとかで配信されてないしいつかレンタルするか』って思ってたんですけど、普通にU-NEXTで見ることができます。
無駄にレンタルショップに行ったり課金せずに済むわけです。前レンタルで黒澤明監督の作品とか借りて見てたんですけど、U-NEXTは全作品配信してますからね。
あと「レディ・バード」の予習で借りて見た「フランシス・ハ」とかもU-NEXTに入ったら普通に配信されていたのを見たときは、「もっと早く入会しとけばよかった!!」ってなりましたね。全てをカバーしているわけではないですけど、このサービスに入ったおかげで見れる作品がめちゃくちゃ増えました。
2.他のサービスで配信終了したものがある
例えば角川映画とか東映の任侠ものとか、8月にめちゃくちゃ終了したんですよね。「野性の証明」とか「山口組三代目」とか。でも、そういった作品も慌てることなく見ることができました。
中にはAmazonプライム・ビデオで配信が終了する、かつU-NEXTで配信されてないみたいな作品もあって、そういうのを優先してみましたね。
3.レアなものも見ることができる
レンタルされていない作品も見ることができる。その中でも代表格は日活ロマンポルノですね。
日活ロマンポルノについてわからない人に関してはここは読み飛ばしてもらってもいいんですけど、とりあえずググってください。映画に詳しくなりたいなら絶対に見ておいたほうがいい作品が多い。
まさかね、これが見放題で見れるとは思ってもみなかった。
見る手段はFANZA(DMM)の見放題に入会するしか思いつかなった。月3000円のやつですね。でもここでは普通に見ることができます。月2000円1200ポイント付きで、他の映画もいろいろ見放題。
しかも作品数もめちゃくちゃある。
Google AdSenseの規約に引っかかりそうなので書きませんが、各々調べてみてください。
日活ロマンポルノの作品には日本映画の1970年代ベストとかにも入り込んでくるような、映画史に残る傑作があったりするものの、なかなか他では見れなかったりする。レンタルとかではなかなか見れないこういった作品も、U-NEXTならば見ることができます。
U-NEXTではメディア化がVHSもしくはレーザーディスクの作品だったり、DVDが廃盤化している上、サブスクでもあまり配信されていないようなレアめな映画がいろいろと配信されていたりします。
日活ロマンポルノが代表格ですけど、それ以外の作品でもレアなものが案外あったりします。配信されている作品はころころ変わりますが、その代わりに違う激レア作品が配信されたりします。
U-NEXTの残念なところ
このままだとU-NEXTについて絶賛するだけのゴリゴリのステマ記事みたいになりそうなのでデメリットについても触れておきます。なくはないし。
高い
高い。
高いです。やっぱり。
このコンテンツでこの値段は安いとはいいましたけど、月2000円は庶民には高い。他の動画配信サービスに比べて高い。
ポイント1200円分ついてきますけど、いらんでしょこれ。あんだけ見放題あるってのに、なんでそれを見る時間割いて新作の高いやつみなくちゃいけないんだよ。と、やっぱり思ってしまいます。
U-NEXTポイントは有効活用できないのか
U-NEXTを入会しようか検討している方で、ポイントの使い勝手を気にしている人もいると思います。
毎月1200円分のポイントがもらえたとしても、使い道がなければ意味がない。果たして、無駄遣いせず、自分の満足行くような使い道でポイントを消費することができるだろうか。
僕も昔は無駄遣いしていた。映画の新作のレンタルは500ポイントくらい消耗する。この記事を読んだ人も、有効期限内にポイントを使い切るために見たくもないコンテンツをレンタルするということが起こるのではないか、と思っている人もいると思う。
U-NEXTポイントの使い道には、
・新作などの、U-NEXTで見放題になっていない作品のレンタル
・電子書籍の購入
・NHKオンデマンド(NHKの番組の見放題サービス)の視聴チケット
・映画館のチケット
などがある。
つまり、ちゃんとU-NEXTポイントを有効活用すれば、実質的な料金はNetflixのスタンダード会員やHuluなどといったサービスと同じくらいになる。
ただこのポイントの使いみちに苦戦する人は結構いる。
正直言って、映像コンテンツをレンタルするのは、おすすめできません。
僕も最初は使い道がよくわからず無駄遣いしていましたが、最近は普通にポイント有効活用しているので全く不満には思ってません。映画館で使えば有効活用できる。映画館で1200円分、使うことができるのだ。
個人的におすすめしているのは映画館のチケット・NHKオンデマンドの2つ。
おすすめの使い方1・映画館
映画のチケットを購入する場合が一番使い勝手がいい。一気に1000円以上使えるから。
僕のよく使うTジョイ系列の劇場では差額支払いが可能。サービスデーのときとか、IMAXなどの追加料金などにも使うことができる。
▷ U-NEXT解約後にポイントの余りを使って実際に映画のチケットを購入してみた
僕がよく使うのは博多のドルビーシネマ(Tジョイ系列)。その追加料金に使ったりする。
ドルビーシネマの追加料金は500円とか900円なので、月に1回以上ドルビーシネマで見れる。
月に1200ポイントだけしかもらえないから、1900円払えないじゃんって思うだろうけど、結構このポイント融通がきく。差額支払いが可能なので、普通の日に行っても、ポイントをすべて消化して、700円で見れるのだ。
で、Tジョイ以外だとサービスデー関係なく1500ポイント(つまり1500円)で映画を見ることができる。これは考えようだけれど、サービスデーではない普通の日に映画を1500円で見に行けるので、空いている映画館で映画を格安で楽しめる。
こんな感じで使える映画チケットを月に1回使えば済む。映画館で1回以上見れる券+名作映画見放題で2189円ということになるので、なんかもう毎週絶対に一度は行くレストランの食券を毎月1枚もらえるような感じになっている。そう考えると別に苦労して使い切るようなものではないと思う。
前まではコロナ禍で映画館に行くのも憚れるような感じだったがもうそろそろ映画館に行くのを解禁した人も多いだろう。なので映画館チケットはおすすめ。
僕みたいに週に2回以上劇場に行かない人でも、映画館にたまに行くくらいの人でも使いこなせると思います。この使い方が一番満足度高いと思います。ポイントが中途半端に余ったとしても、料金からポイント分を割り引くこともできるので使い勝手もいいです。詳しくはこの記事を参考にしてください。
▷ U-NEXT解約後に、映画館で残ったポイントでチケットを割引購入してみた
おすすめの使い方2・NHKオンデマンドを見る
NHKオンデマンドはNHKのサブスクみたいなもの。これに入れば今話題の朝ドラや大河ドラマはもちろんのこと、それらの旧作に加え100分de名著、NHKスペシャルなどといった教養番組、ドキュメンタリーも見放題になるが、Amazonプライム・ビデオの中の「プライム・ビデオ・チャンネル」やU-NEXTの中でも入会できる。つまり、Amazonプライム・ビデオのアプリから見れたり、U-NEXTのアプリからNHKのコンテンツが見れるような感じになっている。
一番メジャーなのはおそらくAmazonプライム・ビデオ経由で入会する方法だが、Amazonプライム・ビデオとは違い早送りに強く、1.4倍速ボタンなどがアプリ再生の場合でも表示されるので、かなり使い勝手がいい。
僕はこのことを「伊集院光 深夜の馬鹿力」で伊集院さんが喋っていたのがきっかけで知ったが確かに使いやすい。早送りや10秒スキップみたいなボタンが表示されているので、教養番組・ドキュメンタリーなどを早送りだったり飛ばし飛ばしで見やすい。
デメリットというか、「U-NEXTだけでめちゃくちゃ見れるのに大河とかも見放題になるので大変です」。ただでさえめちゃくちゃ見れるのにもう一つ充実したコンテンツに入るような感じになるのでめちゃくちゃ見る気がある人じゃないと使いこなせないような気もします。
まとめ
Netflix→映画好きも普通の人もかなり満足
U-NEXT→普通の人は不満足、ガチ映画好きは大満足
といった印象です。
ただちょっと高い。でも、それ相応のコンテンツは揃っているといった感じです。
お試しもあるのでまずは無料体験してみることをおすすめします。
※本ページの情報は2022年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。