映画好きなら読むべき!町山智浩さんのおすすめ本・入門向きな本をランキングにしてみた

※当サイトにはプロモーションが含まれます。

映画好きなら読んでおきたい町山智浩さんのおすすめ本まとめ。

スポンサーリンク

現在日本で最も人気のある映画評論家といって過言ではない町山智浩さん。高校・大学時代からラジオを聞いたり本を読んでいる僕が、初心者におすすめだと思う町山さんの本をまとめてみました。

こういった記事、他にもあって『トラウマ映画館』とか『アメリカのめっちゃすごい女性たち』などの本が紹介されていますけど、僕はなんか違うかなと思ってました。

正直言って、「町山智浩 本 おすすめ」とググるような初心者の方は、メジャーな映画について書かれた本のほうがおすすめです。

まず簡単に町山さんについて書いていきます。

町山智浩さんとは

町山さんは今の日本において最も人気があると言っても過言ではない映画評論家。

宝島社の編集者として活躍した後、洋泉社で今も圧倒的な人気を誇る映画雑誌、映画秘宝を創刊。キネマ旬報社と一悶着(笑)あった後、アメリカに移住しジャーナリストとしても活躍しています。間違いなく、21世紀の日本の映画評論家で、名実ともにトップの評論家です。

僕は高校〜大学時代あたりから町山智浩さんのラジオや著作を読んでいて、人生で最も影響を受けた人物と言っても過言ではありません。

今回はそんな僕がセレクトした町山智浩さんのおすすめ本について、まとめていきます。
初心者におすすめな本ランキングにしてみました。

初めて読む人におすすめな本とは

なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、類似の記事を見つけたけどあまりにもセレクトに違和感を覚えたから。ちょっと入門に向いてない本が多すぎるんじゃと思って今回書きました。

映画評論の本って、自分が見たことあるような作品について書かれてないとあまり読む気がしないと思うんですよね。

町山さんの本には、日本ではめったに見られないマイナーな作品も取り上げられているものもあるけど、そういった類の本はあまり入門に向いてない。

自分の知らないような映画でもおもしろく紹介する町山さんの手腕は素晴らしいのですが、初めての場合ちょっときついと思う。

初めて町山さんの本を読む場合、『傷だらけのアイドル』について書かれてる本を読むよりも、『ズートピア』や『ラ・ラ・ランド』について書かれている本を読んだほうがどう考えてもとっつきやすいですよね。

なので、町山さんの著作を初めて読む人におすすめな映画本をまとめました。

【第5位】最も危険なアメリカ映画

映画から読み解くアメリカの病巣

世界一の先進国が、なぜドナルド・トランプを生み出したのか。

映画史で最も重要かつ問題を抱えた名画『國民の創生』から、今も人気の高い名作80年代映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで、ハリウッド映画からアメリカの問題を読み解いていく。

この本で取り扱われる作品で、メジャーな映画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』&『フォレスト・ガンプ』。あとはスプラッシュ・マウンテンの原作『南部の唄』くらい。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『影なき狙撃者』など、映画好きなら知っている作品は多いものの、一般人が知っている映画についてあまり語られていない。『南部の唄』も、ディズニーは販売を自粛しているので見るのが極めて難しいし知らない人もかなり多い。

なので、一見知らない話ばかりの、初心者向きではない本のように思える。だけど、この本に書かれている『バック・トゥ・ザ・フューチャー』&『フォレスト・ガンプ』論が凄まじいのでランクイン。小学校・中学校のときに見て感銘を受けた作品だったので、読んだときものすごく衝撃を受けた。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』については見たことがある人かなりいると思うので、この本は映画をあまり見ない人でも楽しめると思います。非常にわかりやすく単純明快なエンターテイメントして作られた、歴史修正映画だということがわかります。

【第4位】ベスト・オブ映画欠席裁判

町山智浩破天荒伝説

町山智浩と柳下毅一郎の映画評論家漫才コンビ、ファビュラス・バーカー・ボーイズが傑作から駄作まで、斬って斬って斬りまくる。

今ではリベラル知識人として名の知れている町山さんが、映画秘宝誌内で暴れまくっている映画漫才を収録した1冊。相方の柳下毅一郎さんとの掛け合いが面白い。

『ALWAYS 三丁目の夕日』は皿洗いしながら見てもOK!『千と千尋の神隠し』は「湯女」(風俗嬢)がテーマなど、様々な映画についての本質をついた評論が、笑いを交えて語られている。

つまらない映画とボロクソに叩かれていてもなんか見たくなる、映画より面白い映画トークが炸裂する。映画カタログとしても使えるし、笑いたいときにおすすめ。特にはじめに書かれている各雑誌の映画ランキング分析コーナーはかなり参考になる。

【第3位】映画の見方がわかる本

町山さんの初期の代表作。

1冊目はメジャーな映画、例えばスピルバーグ監督作品や『2001年宇宙の旅』などの解説。

2冊目はデヴィッド・リンチの『イレイザーヘッド』、デヴィッド・クローネンバーグの『ヴィデオドローム』など、難解カルト映画について完全解説している。2冊めに関しては、『ブレードランナー2049』が公開されたときに文庫化されているが、1冊目はまだされていない。

この1冊目、今では絶版だけど、ものすごくおすすめなのでもし本屋に置いていたら買って読んでほしい。特に『2001年宇宙の旅』の解説は完璧なので、見たことある人は絶対に読んでおいたほうがいいと思う。

YouTubeに解説動画もあるけど、こういったものに加えてスピルバーグ作品やアメリカン・ニューシネマのメジャーな作品について、どう読み解けばいいのかが書かれている。

2冊目もカルトなメジャー映画が主なラインナップで見たことある人も多い作品ばかりなので、入門としても最適。

【第2位】今のアメリカがわかる映画100本

メジャーマイナー、バランスよく、簡潔にまとめられた、その年を代表する映画カタログ。

例えば『ズートピア』のようなメジャーな作品はもちろん、『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』といった知る人ぞ知るドキュメンタリー映画まで、様々な作品を紹介している。

バンクシーが監督したドキュメンタリー『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

U-NEXTでしか見れなさそうなおすすめ映画10選(『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』も見れます)

かなりマニアックな映画も含まれており、日本でどうやって見ればいいのか全くわからないようなものもあるけど、読み物としてかなり面白い。アメリカや世界全体に跋扈している問題について知ることができる作品ばかり。この本からウォッチリストを決めるのもいいと思う。

【第1位】「最前線の映画」を読む

2016年〜2018年に公開された映画を読み解く。

人気の高い準新作映画の完全解説を読むことができます。これは映画のパンフレットに寄稿したものを集めたものだと思いますが、全作、非常に読み応えがある。

特に『沈黙-サイレンス』『メッセージ』『ラ・ラ・ランド』あたりがおすすめ。というか、みんな読むべき。この三作のうちの一本以上見たことがある人、見る予定の人は絶対読んでおいたほうがいい。

『ラ・ラ・ランド』のラストはなぜあんな感じなのか。遠藤周作の『沈黙』という小説の映画化が、なぜハリウッドを代表する巨匠の悲願の企画だったのか。映画を読み解く上で絶対に知っておかなければならないことについて書かれている。

『スリー・ビルボード』や『女王陛下のお気に入り』、『ブラック・クランズマン』などといった作品の解説が含まれた第2弾がはやく出てほしいなあと思ってます。

その他の本について

簡単に町山さんの、『最も危険なアメリカ映画』『ベスト・オブ映画欠席裁判』『映画の見方がわかる本』『アメリカがわかる映画100本』『「最前線の映画」を読む』以外の有名な著作について簡単に触れておきます。

前述ですが、『トラウマ映画館』は初心者にはとっつきづらい映画のほうが圧倒的に多いので、結構な映画好きじゃないと初めて読むには勧めにくい。って言っても、結構な映画好きは絶対なにかしらの町山さんの本を読んだことがあるはずなのでなかなか難しい。

『アメリカ流れ者』ってどうなんでしょう。初心者にいいんですかね?僕にとってすべてラジオで聞いたことある話だったんで、立ち読みしても買う気が起こらなかったんですけど。立ち読みしてみて面白そうだったら読んでみるのもアリかと思います。

あと、みんなコラム勧めがちですがコラムは入門としてはおすすめしません。

やはり、見たことのあるような作品の映画評論、映画が紹介されている作品のほうがおすすめです。こういった本は、時事問題についてかなり詳しくないと、初心者はあまり楽しめないと思う。読み手にそれなりの教養が求められる本のため、入門にはあまり適していないのではと思い外しました。

ただ、僕が初めて読んだ本でもある『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』は案外読みやすいのでこの本もいいかも。

『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』も読みやすくて、キャプテン・アメリカというキャラクターを知っている人なら結構楽しめると思います。まあ今となってはみんな知ってると思うけど(笑)

マーベル映画まとめ

この2冊は僕高校時代に読みましたけど全然知識なくても読めたので案外おすすめ。だけど、この2冊以外は入門としてはちょっと難しい印象。

 

『映画と本の意外な関係!』はかなり深い内容が書かれているけど、初心者向きではないと思う。この本を読んで難しいと思ってしまって離れる人も結構いると思う。なので、前述の5冊のような、自分の知っている映画について書かれた本が初心者にはおすすめです。

 

先程紹介したような本を読んでみて、面白いと思ったら『トラウマ映画館』とか『映画と本の意外な関係!』とかを読んでみたりするのがおすすめです。

おすすめの記事