
マーベル映画23作品のまとめ&おすすめの作品紹介。
この前Netflixで地味に見逃してた『スパイダーマン:ホームカミング』を見て、マーベル・シネマティック・ユニバース(アベンジャーズ・シリーズ)の作品をすべて、一通り見ることができた。今年の4月26日にはシリーズ最新作で、フェイズ3の最終章『アベンジャーズ・エンドゲーム』も公開される。
なので、このアベンジャーズシリーズ全21作品について、まとめてみました。見てみたいと思ってるけど何から手を付ければいいのかわからないという人は、参考にしてみてください。
※22作目・23作目も追記しました!
Contents
MCU(アベンジャーズ・シリーズ)の順番
一つの一つの作品について詳細を書いていく前に、どのような作品があるのか見てみましょう。
こんな感じです。
フェイズ1
1.『アイアンマン』2008年
2.『インクレディブル・ハルク』2008年
3.『アイアンマン2』2010年
4.『マイティ・ソー』2011年
5.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』2011年
6.『アベンジャーズ』2012年
フェイズ2
7.『アイアンマン3』2013年
8.『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』2013年
9.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』2014年
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』2014年
11.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』2015年
12.『アントマン』2015年
フェイズ3
13.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』2016年
14.『ドクター・ストレンジ』2016年
15.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』2017年
16.『スパイダーマン:ホームカミング』2017年
17.『マイティ・ソー/バトルロイヤル』2017年
18.『ブラックパンサー』2018年
19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』2018年
20.『アントマン&ワスプ』2018年
21.『キャプテン・マーベル』2019年3月公開
22.『アベンジャーズ/エンドゲーム』2019年4月公開
23.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』2019年6月公開
MCUとしてくくられる作品はこの23作品。なかなか多い。来年にはジェームズ・ボンドシリーズに追いつく。
DCコミックが原作のバットマン・スーパーマンといった作品だったり、マーベルが原作だがスタジオが違う『X-MEN』シリーズ、『スパイダーマン・スパイダーバース』などといった作品も混合されがちだが、MCU(アベンジャーズ・シリーズ)ではない。そういったアメコミ映画についても今後まとめる予定だけど、今回はこの23作品について書いていきます。
ではまず2008年に公開された『アイアンマン』から始まるフェイズ1から。2008年って俺が中2の頃の話だね。ずいぶんと長く続いてるなあ。
マーベル映画まとめ・フェイズ1
『アイアンマン』
巨大軍事企業スターク・インダストリーズの社長であり、天才科学者のトニー・スターク。
最新兵器ジェリコの商談のためにアフガニスタンを訪れたトニーは、テロリスト集団テン・リングスの襲撃を受け拉致される。テロ組織のリーダーに、一週間以内にジェリコを組み立てるよう強要されたトニー。彼は初めて、自社製品が数多くテロリストの手に渡っている事実を知った。
トニーはジェリコを組み立てるふりをして、バッテリーの代わりとなる熱プラズマ反応炉アーク・リアクターと、連動するパワードスーツを作成して脱出を試みる。無事脱出した彼は、軍需産業からの撤退を宣言し、アーク・リアクターとパワードスーツの研究開発に勤しむ。何度かの試作を経て完成した赤と金のスーツを身に着け、テロの撲滅のために活動するようになる。
『ダークナイト』が世界でメガヒットしていた2008年に、二番目にヒットしていた作品。とはいえど、当時知る人ぞ知る良作アメコミ映画という感じが強かった。正直ここまで存在がでかくなるとは思わなかった。監督は『エルフ』『ザスーラ』などで知られるジョン・ファヴロー。トニーの運転手、ハッピーとして出演もしている。
この作品はソニーが配給しているので、動画配信サービスなどで比較的見やすい。Amazonプライム・ビデオやdTV、U-NEXTなどのサービスで高確率で見れるだろう。
『インクレディブル・ハルク』
科学者ブルース・バナーは放射線実験で大量のガンマ線を浴び、それ以来、怒りを感じるとアドレナリンの分泌とともに巨大な緑色のモンスターに変身する特殊体質となってしまう。
何もしなければおとなしいバナーだが、少しでも危害を加えられると怒りに身を任せて「ハルク」として暴れまわり、圧倒的なパワーでありとあらゆる物を破壊してしまう。
自らの治療薬開発に取り組みながら潜伏生活を送るブルースだったが、彼の血清を軍事実験に利用しようとするロス将軍は恐るべき手段を使い、彼を追いつめていく。
『トランスポーター』などで知られるルイ・レテリエが監督したハルクの映像化作品。
主演が今のマーク・ラファロとは違いエドワード・ノートン。『アメリカン・ヒストリーX 』や『ファイト・クラブ』などで裏表の激しい役を演じることが多かった彼らしい役柄だった。
当時中坊だった僕は徹底的に破壊し尽くすシーンに興奮したが、絶対に見なければ、このシリーズが理解できないといった重要な作品でもない。
ただ、『アイアンマン』と同じくソニー配給で比較的動画配信サービスなどで見やすいので時間のある方は御覧ください。案外楽しめます。時間あるときにまた見直そうと思います。
『アイアンマン2』
アイアンマンの前に同等の力を持つ敵、ウィップラッシュが現れる......。
アイアンマンの続編。アベンジャーズシリーズで最も評判がイマイチな作品のひとつ。
ただこの作品で初めて、重要なキャラクターであるブラック・ウィドウが出てきたりするので案外見ておいたほうがいいかもしれない。
監督は『アイアンマン』に続きジョン・ファヴロー。この作品と『カウボーイ&エイリアン』の失敗で大作から退き、自身のハリウッドでの失敗体験が反映された『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』というミニシアター系の傑作を撮る。
この作品は超好き。2015年に見た映画ベストだったりする。おすすめです。
『マイティ・ソー』
神の国、アスガルドで無敵の強さを誇る戦士ソー。王位を継承される予定だったが、あまりの傲慢さゆえに神々の王である父の怒りに触れ、最強の武器“ムジョルニア”と全ての力を奪われて人間界へ追放されてしまう。
人間界に突然空から落ちてきたソーは天文学者のジェーンとともに行動するのち、彼女と惹かれあい、自身の行いを反省して追放という罰を受け入れようとしていた。だがその頃、ソーの弟、ロキの陰謀でアスガルドは危機に瀕していた。
監督は最近『オリエント急行殺人事件』で主演&監督を務めたケネス・ブラナー。アガサ・クリスティだけでなく、『ヘンリー五世』や『ハムレット』など、シェイクスピア原作の映画をよく撮っていた彼らしい、シリアスで荘厳な作品だ。
そこまで評価されている作品ではないものの、アベンジャーズシリーズを理解する上で見ておいたほうがいい。案外楽しめます。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
第二次世界大戦さなかの1942年、愛国心旺盛だが兵士として不適格とされた貧弱な青年、スティーブ・ロジャースは、軍の極秘実験「スーパーソルジャー計画」により「キャプテン・アメリカ」として強靭な肉体を持つ兵士として生まれ変わる。
戦う敵は世界征服を目論むレッド・スカル率いるナチス・ドイツのヒドラ党。捕らえられた仲間や親友を救うため、キャプテン・アメリカは特殊装備に身を包んで敵地に向かう。
キャプテン・アメリカシリーズ1作目。これも超面白いかどうかと言われたら微妙なんですよね。たださっきの『マイティ・ソー』とかと同じで理解する上で見ておいたほうがいい。
『アベンジャーズ』
覇権争いに敗れ、アスガルドから追放されたロキは、地球侵攻を目論む宇宙民族チタウリと手を組み、手はずを整えていた。
その頃、S.H.I.E.L.D. 長官のニック・フューリーはとある研究施設を訪れていた。謎のエネルギーを秘めた物体・コズミック・キューブが暴走し、緊急事態に陥っていたのだ。突然キューブがエネルギーを増大させ、ロキが召喚される。ロキはキューブを奪取、フューリーはキューブを取り返すために、ヒーローを集結させる。
地球侵略へのカウントダウンが開始された時、70億人もの人類の未来は、「最強」の力を持つヒーローたちに託された。
お祭り映画。この作品からマーベルシリーズは覚醒することに。
フェイズ1を振り返って
この6つの作品、そこまで面白くない作品も含まれているのだが、『インクレディブル・ハルク』以外の作品は頑張ってみておいたほうがいいのかもしれない。
『アイアンマン2』でブラック・ウィドウが出てくるし、『マイティ・ソー』を見ていなければ『アベンジャーズ』のストーリーはよくわからないだろう。実際当時『マイティ・ソー』を見ずに『アベンジャーズ』を見た僕はあまり理解できなかった。
とはいえど、一番面白いのは『アベンジャーズ』で次に面白いのは『アイアンマン』1作目じゃないのかな?普通のアクション映画って感じの作品が多い。だけど、シリーズを理解するために見ておいたほうがいい。苦行とは言わないけど、結構辛いかもしれない。
フェイズ2あたりからマーベルらしさがましてくる。
マーベル映画まとめ・フェイズ2
『アイアンマン3』
人類滅亡の危機を救ったアベンジャーズの戦いから1年、不眠症やパニック障害を患ったトニーは、悪夢や発作に悩まされ、どこに行くにもアーマーを持ち歩く「アーマー依存症」とも言うべき状態に陥っていた。彼はアイアンマンスーツのさらなる開発に没頭していたが、合衆国政府は国家の命運をヒーローという個人の力にゆだねることを危惧していた。そんな時に謎のテロリスト、マンダリンが動き出し、その壮絶な攻撃の前にトニーは全てを失ってしまう。
シリーズ3作目。概ね好評だが、一部の人は酷評するような賛否の分かれる作品になっている。
監督はジョン・ファヴローから、ロバート・ダウニーJr.の出世作のひとつ、『キスキス、バンバン』の監督として知られるシェーン・ブラックにバトンタッチ。評価は分かれているが、『アイアンマン2』よりはどう考えても完成度が高い。
また、このシナリオはシナリオライターによると『クリスマス・キャロル』が元になっているそう。どういった類似点があるのか気にしながら見ても面白いと思う。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
アベンジャーズの一員として、ソーがニューヨークで激闘を繰り広げてから1年。ロンドンで謎の重力異常が起き、その調査を天文物理学者ジェーンが行っていた。
しかし、その過程で地球の存亡を左右するダークエルフのパワーを宿してしまう。愛する彼女を救うために、ソーは彼女を連れて神々の世界アスガルドへと向かう。だが、それが家族や故郷にも危機をもたらしてしまった。窮地に陥った彼は、かつて地球を侵略しようとしていた弟ロキと協力することになる。
『マイティ・ソー』1作目と同じ雰囲気の作品。1作目と同じような評価のされ方をしている。ロキが人気になったきっかけの作品。案外楽しめる。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
アベンジャーズの戦いから2年、キャプテン・アメリカはS.H.I.E.L.D.(シールド)の一員として活動していた。
ある日、キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウを世界屈指の暗殺者ウィンター・ソルジャーに襲撃される。さらにウィンター・ソルジャーの正体を見てキャプテン・アメリカは驚愕する。キャプテン・アメリカの親友で、第二次世界大戦で亡くなったはずの、バッキー・バーンズにそっくりだったのだ。
シリーズ二作目にしてマーベル史上最高傑作の誉れ高い作品。
当時オバマがしていた政策や、ウォーターゲート事件などを絡めた非常に政治的な映画になっていて、それでいてアクションシーンも豊富。そのためこういったメッセージに気づかない子どもでも楽しめるという、これからアクション映画の見本になってほしいような作品です。個人的に初期マーベルの作品の中でぶっちぎりで好き。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
自らスター・ロードと名乗るトレジャーハンターのピーター・クイルは、母の形見であるウォークマンを片手に宇宙を駆け巡っていた。ピーターは無限の力を持つパワーストーン、オーブを入手するものの、その後逮捕され刑務所にぶち込まれてしまう。刑務所で出会った仲間と脱獄するも、オーブの力で宇宙を滅亡させようとする強大な悪と戦うことになり、犯罪歴のある者同士が銀河の危機を救うべく奮闘する。
80年代に流行った楽曲とともに宇宙を駆け巡るスペースオペラで、純粋に映画の楽しさを感じさせてくれる作品。主演のクリス・プラットはこの作品でブレイク。『ジュラシック・ワールド』の主演にも抜擢された。
監督のジェームズ・ガンは「悪魔の毒々モンスター」などZ級映画を作っていることで知られる映画会社、トロマで修行を積んだだけに、かなり内容的には悪趣味。ほんとにディズニー映画なのかと思えるくらいいろんな人が死ぬ。陽気な音楽でとんでもないアクションが続くのもこのシリーズの特徴。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
トニー・スタークは、人工知能による完璧な平和維持システム、「ウルトロン計画」を開発する。 しかし、進化と増殖を続けるウルトロンは、平和な世界をもたらすために、地球を脅かす唯一の存在、「人類」を抹消しだす。世界中の都市を襲う人類滅亡の脅威に、最強チームが再び集結する。
アベンジャーズ2作目。ただ、この作品あまり僕は面白いと思わない。正直、マーベル映画で一番イマイチだった作品だと思う。規模がでかい割に印象的なシーンがあまりない。
そこまで期待しなければ案外楽しめるかもしれない。
『アントマン』
3年前に窃盗罪で服役していたスコット・ラングは、無事刑期を終えて出所した。仕事も家庭も失った彼に残された最後のチャンスは、身長わずか1.5cmになれる驚異のスーツを着用して「アントマン」になって極秘任務を遂行することだった。
マーベル映画の主人公は十人十色。アメリカを背負っているようなスタンダードなヒーローもいれば、ナルシストな中年の大富豪もいる。そんな主人公たちの中で、こういった作品を見続けている中年に特に愛される作品がこの「アントマン」。
アメコミを見に行くような中年男性は俗にいう「映画秘宝系」と呼ばれるものやオタク文化を愛していて、人生が思いどおりにいかないことも多々あるような人達だ。彼らに最も似ているヒーローがこのアントマンなのだ。中年の前科持ちのボンクラだ。
大人になってもヒーロー映画を見に来ていると揶揄されそうなアラサー・アラフォーオタク世代の男性にこれでもかと共感させるような主人公が愛する娘のために奮闘する。 監督のペイトン・リードと主演のポール・ラッドはコメディ出身なので、笑えるシーンが多い。特に最初の31のくだりは爆笑もの。またマイケル・ペーニャ演じるルイスもマーベル屈指のコメディリリーフとなっていて最高。
アクションエンターテイメントとして優れているだけでなく、非常にコメディ色が強くマーベルシリーズを見ていなくてもストーリーがわかるので、入門として最も適しているかもしれない。
ただ、マーベルにしてはこぢんまりとした作りになっていて、派手なシーンは少ない。だが、そのつくりはかなりしっかりしている。A級のスタジオがB級アクション映画をガチで作ったらおそろしく完成度の高いものができたみたいな、そんな感じがする一本。
フェイズ2を振り返って
以前とは格が違う傑作が多い印象。ただ、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』みたいに、個人的にイマイチな作品も中にはあった。ただ、フェイズ1とは格が違うような作品が非常に多い。
マーベル映画まとめ・フェイズ3
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題となり、人を超えた能力を持つヒーローやスパイたちによって構成されたアベンジャーズを、国際連合の管理下に置くことを規定とするソコヴィア協定が世界各国の支持を得るようになった。
トニー・スタークはこの処置に賛成するが、自発的に平和を守るべきだと考えるキャプテン・アメリカはそんな彼に反発。二人のにらみ合いが激化していく。
キャプテン・アメリカとアイアンマンの内戦が描かれるシリーズ3作目。正直言って『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のほうが個人的には好き。期待しすぎたのでそこまで印象的に残っていない。ただこの作品、新キャラが2人出てくるし結構重要な作品かも。世間での評価も高い。
『ドクター・ストレンジ』
スティーヴン・ストレンジは、傲慢な性格の天才外科医であったが、ある交通事故に遭ったことで外科医を続けるには致命的な怪我をしてしまい、一瞬にしてその輝かしいキャリアを失ってしまった。
あらゆる治療法を試した彼は、最後にカトマンズの修行場カマー・タージに辿り着いた。そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り会った彼は、未知なる世界を目の当たりにして衝撃を受け、ワンに弟子入りする。そして過酷な修行を経て、魔術師として少しずつ成長していく。
天才ばかり演じているベネディクト・カンバーバッチが天才外科医を演じた作品。タイムトラベラーとよく恋愛関係になるレイチェル・マクアダムスが今回もタイムトラベラーと結ばれていて笑った。
サイケデリックなド肝抜かれる映像に圧倒される作品なので、なるべく大きな画面で見てほしい。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
賞金稼ぎを続けていたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、ソヴリン星のモンスター退治を請けおい、その報酬として捕らわれていたネビュラを受け取った。だが、ロケットがバッテリーを盗んだことで、指導者アイーシャ率のいる無敵艦隊から総攻撃を受ける。ソヴリン人の追っ手から逃げる最中、クイルの父を名乗るエゴという謎の男に救われる。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2』。ただでさえ面白かった1作目よりもよく出来た作品。映像の凄さも悪趣味さも1作目を超えている。『ドクター・ストレンジ』と同じくサイケデリックで見たことない映像が広がる。ドラマ面も案外良くできていて、ヨンドゥの勇姿に泣きそうになった。復讐シーンが印象的。
『スパイダーマン:ホームカミング』
この作品は別格のようで、ソニーが製作しているMCU映画だ。そのため動画配信サービスなどでも配信されたりする可能性が高く、現時点ではNetflixで見ることができる。
『ドクター・ストレンジ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』が非常にサイケデリックなシーンの続く作品だったが、この作品はスタンダードな学園ドラマにスパイダーマンをかけ合わせたような、作品になっている。若干あっさりとしているが、アクションシーンの見せ所もちゃんとあってバランスがいい。
敵役のマイケル・キートンがバードマンを演じていて笑った。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
アベンジャーズの一員である雷神、ソーの前に邪悪な敵ヘラが出現する。ソーの姉でもあるヘラは、ソーのトレードマークであり武器だったムジョルニアをいとも簡単に破壊してしまい、ソーを宇宙の果てへと飛ばしてしまう。
邦題がダサいことで話題のこの作品(原題はラグナロク)。邦題はアレですけど、作品自体はシリーズ最高傑作。
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』などのコメディで知られるタイカ・ワイティティが監督を務めた本作では、シェイクスピア映画を意識した1作目などとは違い、完全にコメディにシフトしている。
アクションシーンもよくて、特にラストがすごい。レッド・ツェッペリンの「移民の歌」がバックで流れる中怒涛のアクションが繰り広げられるラストは、2017年に見た新作映画のアクションシーンで最もスカッとしたシーンだ。
『ブラックパンサー』
アフリカの秘境にある超文明国ワカンダ。ここには世界を変えてしまうほどのパワーを持つ鉱石、ヴィブラニウムが存在する。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしていた。父の死によって王位を継いだティ・チャラは、この国の秘密を守る使命を背負うことになる。この秘密を知る謎の男、キルモンガーが武器商人と組んで暗躍していることを知り、国を守るために動き始める。
もしアフリカの文化が地球上で最も栄えていたら、一体どうなっているのだろうか。黒人監督による黒人を主人公にした作品で、音楽にはケンドリック・ラマーと、黒人の文化のプロフェッショナルが結集して、その世界を描いたアクションエンターテイメントだ。
マルコムXの死後に、1960年代後半のアメリカで黒人解放闘争を展開していた急進的政治組織、ブラックパンサー党のような思想を持つ敵と戦うというストーリーで、タイトル通り政治的なこととも絡めている。それでいて一辺倒にならず見ごたえたっぷりのアクションシーンが続く。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
「ほう!そういうラストなのね!」って感じのネタバレ厳禁な展開をするアベンジャーズ3作目。初っ端から「え。。。」ってなるようなストーリーでびっくりした。アスガルドの民はワカンダが移民として受け入れると予想していたのに。
今まで関わってこなかった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクターも関わってきて圧倒的な力を持つ敵、サノスに挑む。
ネタバレ厳禁な展開をするけど、この展開を知らないと『アントマン&ワスプ』のラストの意味が全くわからないのでちょっと厄介。『アントマン&ワスプ』を見に行ったとき、前に座っていた男子中学生たちがエンドロール後の展開に困惑していた。
『アントマン&ワスプ』
アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、スコットを拉致。2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう、要請される。そんな彼らの前に、博士の研究技術を狙う謎の敵、ゴーストが現れる。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前日譚。アイアンマンやキャプテン・アメリカたちがいろいろと戦っていたときに、アントマンは何をしていたのかが描いている。
衝撃度の高かった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を見た観客の気持ちをやわらげるかのようなアクション・コメディ。1作目の良さや軽さをそのまま引き継いでいて素晴らしい出来だった。
『キャプテン・マーベル』
1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてきた。彼女は驚異的な力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。やがて、その記憶に隠された秘密を狙って正体不明の敵が姿を表す。
アベンジャーズ結成以前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベルの戦いを描いた作品。『遊星からの物体X』的なシチュエーションで主人公の過去の記憶を探求していくストーリー。町山さんの解説を聞いて知ったけど、映画好きほど騙されるような脚本になっていてうまい。そして現代を象徴するテーマもうまく盛り込まれている。
非常に良く出来た作品ではあるものの、アクション面でのカタルシスが昨今の傑作よりも見劣りしている印象。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス』や『マイティ・ソー バトルロイヤル』で描かれたアクションシーンに比べて爽快度があまりなかった。『ワンダーウーマン』のときに感じた、褒めたいのに完璧だとはいいがたいもどかしさがフラッシュバックした。
『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』
ドナルド・トランプ(ビフ・タネン)がむちゃくちゃにした世界を取り戻せ!
『アベンジャーズ』で『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』をやって歴史を修正する。
中盤までは完全に『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』で、終盤から「ウッヒョオオオアアア」ってなるシーンが連続するお祭り映画。130点満点で103点くらいあって必然的に今年1位になってしまう作品。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
サノスとの戦いのあと、自身がアベンジャーズの一員だという強いプレッシャーに苛まれていたピーターは、学力コンテストのチームの仲間とともにヨーロッパへ修学旅行にやってきた。好意を寄せるMJに何とか旅行中に告白しようと計画していたピーターだったが、突然現れたニック・フューリーに夏休みを「ハイジャック」されてしまう。
誰もがベンおじさんの気持ちでピーターを見守ってしまう2作目。ピーターとMJの恋模様にキュンキュンする。娯楽性も高くいつもどおりの質の高いMCU映画だった。このクオリティのリッチなアクション映画が年に何本も見れるというだけでもうありがたいよ。と、思いながら見入っていた。
フェイズ3を振り返って
フェイズ3は全部おすすめなんじゃないかな。すべておすすめです。個人的に期待しすぎた『シビル・ウォー』はあまり印象的に残ってないけど。すべて面白いです。
僕は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』『マイティ・ソー/バトルロイヤル』『ブラックパンサー』あたりが特に好きかな。
アベンジャーズシリーズでおすすめの作品は
個人的に好きな作品トップ5は
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
『アントマン&ワスプ』
『ブラックパンサー』
ですかね。
シリーズ全体としては、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』以降の『エイジ・オブ・ウルトロン』以外の作品は全部好きです。『シビル・ウォー』は『ウィンター・ソルジャー』ほど好きではないけど。ただ、それ以外の作品は誰にでもおすすめできる作品が多い。
ただ、これらの作品を理解するには、フェイズ1の作品もちゃんと見ておいたほうがいい。評判のそんなによくない『アイアンマン2』とかもシリーズ全体のストーリーに関わってくるので見ておいたほうがいい。
シリーズすべてを見ていなくても、案外楽しめるっちゃ楽しめる。現に僕はずっと『マイティ・ソー』シリーズを見ていなかったけど、その他の作品は大体見ているという感じだった。それでもなんとなくは理解できるけど、わからないところも多かった。なのでなるべく見ておいたほうがいい。
見なくていい作品は『インクレディブル・ハルク』かな。あまりストーリーにかかわらない。
見る順番は
見る順番としては、公開順に、普通にシリーズ続けてみるのが一番いいんじゃないですかね。
ちょっとひねりの加わった順番で見たい人はこのツイートが参考になると思います。
The #AvengersEndgame countdown is on. pic.twitter.com/n5sZjgGS7E
— ComicBook NOW! (@ComicBookNOW) 2019年4月1日
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の次に2019年公開の『キャプテン・マーベル』を見るみたいな。ローグ・ワン見てからスター・ウォーズのエピソード4見るみたいなね。時系列的には正しいのでこういった順番で見るのも面白いと思います。
マーベル映画をお得に見るには
『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』はディズニー配給ではなくソニー配給なので、動画配信サービスの見放題サービスで見れることが割と多い。その他の作品もディズニー配給でなければ、案外見放題で見れることもある。
実際僕は最初にも書いたとおり『スパイダーマン・ホームカミング』をNetflixで見た。動画配信サービスに入っていれば、レンタルDVDショップに足を運ばずに、スマホやタブレットで見たい映画を楽しむことができる。
ディズニーデラックスが最強
※6/11以降、Disney DELUXE(ディズニーデラックス)はDisney+ (ディズニープラス)へと移行します。
その他のマーベル映画を一番お得に見れるのが、ディズニーデラックス。
ディズニー映画を見るならディズニーデラックスが一番おすすめです。なぜかというと、基本的に全部見れるからです。
ディズニーデラックスは唯一のディズニー公式サービスで、4ブランド、つまりはディズニー、ピクサー、マーベル、スターウォーズのコンテンツをまとめて楽しめる動画配信サービスだ。
月額料金は700円(税抜)、初めて利用する場合は「初回31日間の無料お試し」ができる。docomoがやっているサービスだが、キャリアを問わず利用可能。ドコモの携帯電話を持っていない人も、通信会社を問わず使うことができる。
ディズニーデラックスには
・アプリがちょっと発展途上
・見れないコンテンツがなくはない
といったデメリットがありますが、
・コンテンツがハイパーリッチ
・英語字幕がつけれる
・ほとんどの作品がHD画質で見れる
というメリットがあります。
アプリがちょっと発展途上で、Netflixよりちょっと使いづらいというデメリットはありますが、コンテンツがハイパーリッチで、かなり見ることができます。
マーベル映画は、さっき挙げた『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』、スパイダーマン2作以外は配信されています。
▷ ディズニーデラックスで見れる映画一覧 逆に何が見れないのか
ディズニーデラックスはとにかくコンテンツがリッチで、近年制作された作品はすべて入っていると言い切っていいくらい充実しているし、『イカボードとトード氏』のような激レア映画まで配信されている。新作映画も、発売から半年くらい経てば見放題ラインナップに加わる印象。ディズニー好きなら一度試しておくべきサービスです。
詳しくは前書いた記事を参考にしてください。
こういう無料体験はいつなくなってしまうか、いつ期間が短縮するかわからないので、後悔しないためにも早めにやっておきましょう。
その他の動画配信サービスでおすすめは?
動画配信サービスでおすすめなのは、U-NEXT。非常に評判が悪いが、ガチな映画好きにはおすすめなサービスだ。
これに関しては以前記事にしたのでそちらを読んでほしい。レンタルショップとかにおいていないレアな映画とかも、見放題で普通に見れたりする。
ネットの評判は何故か悪く、見放題が少ないとかいろいろ言われているサービスだが、そんなことない。一番映画コンテンツの充実した動画配信サービスだ。
▷ U-NEXT
U-NEXTは、普通に考えたら円盤買わないと見れなさそうな作品、そもそもメディア化がVHS止まりな映画も見放題で見れたりする。
見放題で見れる作品が少ないとよく言われている動画配信サービスですが、見放題で見れる作品数は非常に多いです。
スピルバーグの作品の見れる量で比較してみると、
Amazonプライム・ビデオの場合は、現時点(2019年12月)で、スピルバーグ監督作品は、
シンドラーのリスト
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
A.I.
ジュラシック・パーク
マイノリティ・リポート
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
が見放題です。まあこれだけでもすごいと思います。1日14円くらい払えばこういったコンテンツが見放題になるってことなんで。
でも、U-NEXTだと、
プライベート・ライアン
ジュラシック・パーク
JAWS
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
ターミナル
E.T.
シンドラーのリスト
宇宙戦争
マイノリティ・リポート
フック
1941
アミスタッド
ミュンヘン
未知との遭遇
太陽の帝国
続・激突!/カージャック
リンカーン
A.I.
カラーパープル
が見放題です。「レンタルが多くて全然見れない!」とよく言われているサービスですが、この作品群はレンタルのものを含んでません。現時点でポイント消化せずに、見放題で見れる作品です。多いですよね?
U-NEXTで配信されている映画、地味に豊富なんですよね。映画史的に重要な作品から誰もが知ってる名作映画まで、かなりの本数を見ることができます。
コンテンツの量を見てビビらないほうがおかしい。ガチな映画好きはともかく、有名な映画をおおまかに見たいという人にも絶対おすすめ。
ただ、ディズニー映画はポイント消化しないと見れないので、実質300円とか400円くらいかかる。おすすめは、ディズニーデラックスとの併用。この2つをかけ合わせることで見るコンテンツに困らなくなります。
Huluは以前マーベル映画見放題キャンペーンを実施していたので、また見れるようになるかもしれない。
また、Amazonプライム・ビデオも使える。さっきもちょっと触れたけど。Amazonプライムはすごくコストパフォーマンスのいいサービスなので入ったほうがいい。
1日約14円で映画見放題、音楽も本も楽しめて、Amazonの送料が無料になったり特別なセールに参加できたりいろいろとすごいサービスなので絶対に入っておくべきです。
dTVも案外おすすめ。コスパを考えればこのサービスもなかなかすごい。500円でめちゃくちゃ見れます。動画配信サービス初心者には一番いいかもしれない。
▷ dTV
▷ dTVレビュー
※本ページの情報は2019年4月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイト、Amazonサイト、dTVサイトにてご確認ください。
ただ、ディズニー配給の作品はなかなか見放題作品として配信されない。配信されたとしても、見放題リストには入っておらず、課金しなければ見れない。
そういったときは宅配レンタルを使うという方法もある。個人的におすすめなのはGEOの宅配レンタル。セール時に借りれば80円位で借りれるし、無料体験すれば8枚借りれる。
ただ、宅配レンタルは競争率が高く、見たいときに借りれない可能性が高い。
無料で見れる方法で、一番手間をかけずに、確実に見れるのは、ディズニーデラックス
こういうサービスの無料体験はいつなくなってしまうか、いつ期間が短縮するかわからないので、後悔しないためにも早めにやっておきましょう。