「若おかみは小学生!」すごくよく出来た作品。
だけどちょっと気になったところも

「若おかみは小学生!」すごくよく出来た作品。<br>だけどちょっと気になったところも

若おかみは小学生!

スポンサーリンク


2018年映画の大穴だ。完全に子供向けの内容かと思いきや、「ザ・プレデター」を見に行くような映画好きも大絶賛する作品で、「この世界の片隅に」に次ぐアニメの傑作というレビューもあった。

去年頃から名前は知っていたが、完全にノーマークだった。このタイトルを聞いて、見に行こうとはお世辞にもいえなかった。

しかし、あまりにも評判がいい。映画レビューは大絶賛で、映画ライターのヒナタカさんも「今すぐ見に行ってください」とお願いしている。

時間があえば行こうかなあと思って映画館に行ったら、ちょうどよさそうな時間帯にあった。「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」を見るつもりだったのだが、この機会を逃したら見に行きそうになかったのでこっちをセレクト。

半券を買うのが恥ずかしかった。窓口でタイトルを言ったら隣の受付のお姉さんが動揺したのかこっちをチラ見してきた。オンラインで購入したほうがいいと思う。

で、見た感想なんだけど、普通によく出来たアニメーションでした。全てにおいてレベルが高い。
アヌシー国際アニメーション映画祭で出品された作品なんだけど、昨年「夜明け告げるルーのうた」がアヌシーでグランプリをとってなければ、普通にグランプリとってるような気がする。日本らしさを質の高いアニメーションでわかりやすく描いた作品なので、外国ウケもしそう。

とはいえど、ちょっとこれはなあ……と思ってしまうようなところがあった。僕がひねくれてるだけなのかもしれないですけど、惜しいなあと思ったところがあったんですよね。

「若おかみは小学生!」あらすじ

小学6年生の女の子おっこは交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館「春の屋」に引き取られる。旅館に古くから住み着いているユーレイ少年のウリ坊や、転校先の同級生でライバル旅館の跡取り娘・真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみの修行を始めることに。失敗の連続に落ち込むおっこだったが、不思議な仲間たちに支えられながら、次々とやって来る個性的なお客様をもてなそうと奮闘するうちに、少しずつ成長していく。

リアルとファンタジー

この作品の特徴は、リアルとファンタジーがうまく融合しているところ。

まずリアルなところ。映像が緻密につくりこまれている。「この世界の片隅に」と同じように、調査をもとにリアルに作り込まれた描写が多い。ヒナタカさんの記事にも書かれているが、女将の作法を事細かに描かれている。

そしてファンタジー。幽霊や子鬼がイマジナリーフレンドのように登場することに加え、人を引きつける力がある「神の湯」を舞台にしている。また、ワケありの客を寄せ付ける子鬼も登場する。そのためこの旅館に訪れるお客は、おっこの成長に重要な人物ばかりだ。普通に考えるとありえないスピードで物語が進むため、都合がよすぎるように思えてくるが、ファンタジックな場所が舞台なため何も気になることなく見ることができる。そこがうまい。

それなのに、全然違和感がない。ファンタジーとリアルがうまく融合している。そのためか、ものすごくハードな作品なのに結構見やすい。

スポンサーリンク

惜しいところ

ただ一つ、惜しいところがある。この作品で明示されるものが、時代遅れな感じがするのだ。

かっこいい女性の象徴として描かれるグローリーさんはショッピングモールで散財しまくってストレスを発散する。

これ、どう思います?僕はなんか、すっごい時代遅れな感じがしたんですけど。

大量の欲しいものを所有してストレスを発散するという行為を、若いキャラクターであるグローリーはしなさそうなのだ。
いや、数年前だったら普通だよこの価値観。しかしメルカリが急成長しているこのご時世だ。日常にタブレットが溶けこんだ世界観なのに、大量に衝動買いしてストレスを発散する姿になんか違和感を覚えてしまうのだ。

そもそも僕の周りには経験にお金をかけて、モノに固執しないライフスタイルの人とよく接するからなのかもしれないけど、えらく古臭く感じてしまう。モノを大量消費することが、富を見せつけている感じがしてダサいといった価値観にシフトしている今のご時世なので、この描き方はなんだかなあと思ってしまう。

今らしく変更するならばもっとアクティブな体験、おめかし用の衣服を購入しまくるのでなく、ちょっと購入してから絶景スポットに赴いてインスタにあげるんじゃなかろうか。などと思ってしまうのである。考えすぎかな?

ここだけすげえ気になったなあ……。

まとめ

とはいえど、ものすごく緻密に作られた作品で、今年の作品の中でもトップクラスの作品だった。

エンディングはある別れをポジティブに描いたもので、割と泣きそうになった。

かなりおすすめ。

ただ、半券を買うのが超恥ずかしい。

僕みたいに直前で決めないのであればオンラインで購入することをおすすめします。

公開日: 更新日: 公開日: 更新日: 公開日: 更新日: