昔の日本映画のセリフが聞き取れない理由。

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TVで1950年代とか40年代に作られたような、昔の日本映画を見ていると、セリフが頭に入ってこないことがある。ミニシアターとかで、昔の日本映画のフィルム上映を見に行ったときとかは、登場人物がなんと言っているのかわからないまま物語が進んで、よく理解できずにエンディングを迎えるということもある。

なぜ昔の日本映画は聞き取りづらいのか、その原因と対策法を考えてみた。

昔の映画が聞き取りづらいと言われている原因

いろいろ考えてみた結果、理由として考えられるものが3つあった。

昔の邦画が聞き取りづらい理由は

・黒澤映画が聞き取りづらいから
・昔の言葉遣いだから

今の邦画にも当てはまる理由に

・5.1chのものを2chで聞いているから

というような感じだ。

黒澤映画(『七人の侍』等)が聞き取りづらいから

黒澤映画が特に聞き取りづらい。そのため、昔の日本映画はセリフが聞き取りづらいというイメージがついたから。という理由。

実際「昔の映画 聞き取れない」と検索するとだいたい黒澤明の代表作、『七人の侍』についてのことばかり書かれていた。『七人の侍』などといった黒澤映画が特にセリフが聞き取りづらいため、こういうイメージがついたという理由がまず考えられる。

『七人の侍』は黒澤映画入門としても人気のある作品だけでなく、日本映画で最も見ておくべき一般教養化した映画、すなわち昔の日本映画の代表格だ。だが、めちゃくちゃセリフが聞き取りづらい。筆者も最初『七人の侍』を見た時は、あまりにも聞き取れなさすぎて挫折しかけながら見た記憶がある。

そのため、名作映画だから見ておこうと思って『七人の侍』のDVDを借りて見た人が、その聞き取りづらさにびっくりして「昔の日本映画って聞き取りづらい!」と思ったから。というのが、昔の日本映画が聞き取りづらいとよく言われている原因のひとつとして考えられる。昔の日本映画でセリフが聞き取りづらい作品は色々あるが、その中でも黒澤映画の聞き取りづらさは抜きん出ている。

黒澤映画は『七人の侍』だけでなく他の作品もものすごく聞き取りづらい。そのため僕は基本的に、黒澤映画を見る時は字幕付きで見ている。黒澤映画に関しては特に、字幕がないときつい。最近図書館のミニシアターでフィルム上映されていた『羅生門』を見に行ったものの、京マチ子パートが何を言っているのか全く聞き取れなかったため6.7割方くらいしか内容を理解できなかったりもした。そのため、黒澤映画をVHS(ビデオテープ)やフィルム上映などで見る際は気を付けたほうがいい。

ただ、最近のデジタルリマスターバージョンではだいぶ聞き取りやすくなっている。『七人の侍』は特に、聞き取りやすくなっていて、筆者も劇場で見た時(午前十時の映画祭)、ストーリーが理解できなくて置いてけぼりになるということはなく普通に楽しめた。

昔の言葉遣いだから

今使わないような言葉がたくさん含まれているからという理由もある。時代劇だと「謀事」「目付」「ちょこざいな」みたいな日常使わないような言葉が度々出てくる。そのため、そのような馴染みのない言葉を口頭で聞いても漢字変換できずに理解できないという理由。

例えば『隠し砦の三悪人』だと、「唖(おし)じゃ!」というようなセリフが出てきても「唖」という言葉の意味を知らないと理解できない。

僕が始めてこの作品を見た時、「オシって何だ?」と思いググった記憶がある。言葉の意味を知らないと、Oshiと発音したものを聞き取っても漢字変換できずに、「これなんて言ったんだ?」となる。

ただ単に発音が不明瞭というだけでなく、こういう理由もあると思う。

5.1chのものを2chで聞いているから

これは今昔関わらず日本映画をTVで見る時によくある傾向で、ボリュームバランスがおかしくてセリフが聞き取りづらいという理由もある。

TVで映画を見ていると、セリフのボリュームが小さいのに銃声やガラスの割れる音みたいな効果音はバカでかくてびっくりするというようなことが結構ある。

なぜかというと、5.1chのものをTVのスピーカー(2ch)で聞いているから。市販の映画のDVDやブルーレイは、映画館やホームシアターなどに適している5.1chのデジタルサラウンド版が収録されている。そのため、TV(2ch)のスピーカーで聞いた場合違和感がある。5.1chのものを普通のTVのスピーカーで再生すると、特に登場人物のセリフが聞き取りづらくなるようだ。そのためTVで見る時は、設定できるのならばステレオで見たほうが、セリフは聞き取りやすいかと思われる。

日本映画のセリフが聞き取れないときの対策法

(昔の)日本映画が聞き取りづらい理由として

・黒澤映画が聞き取りづらいから
・昔の言葉遣いだから
・5.1chのものを2chで聞いているから

というような原因を挙げてみた。

これ以外にもアメリカと録音方法が違ったりフィルムが劣化したりなどといった技術的な理由で聞き取りづらいと考えられる。

では、セリフの聞き取りづらい日本映画を楽しみたいときはどうすればいいだろう。セリフが聞き取れない映画のセリフを聞き取りやすくする方法はない。

そのため、諦めて字幕をつけるべきだ。

日本語字幕をつけれる動画配信サービスに入る

日本語字幕が付けれる動画配信サービスで映画を見る。

日本映画に日本語字幕がつけれる動画配信サービスとしてメジャーなのがNetflixとHulu。

Netflixの場合は大体字幕に対応していて、Huluの場合は一部対応しているという用な感じだ。Huluで日本語字幕ガイド付きで見れるコンテンツは公式ページにとんで、「字幕ガイド」と検索すれば日本語字幕付きで見れる作品を確認できる。

NetflixとHuluの2つの動画配信サービスの特徴を簡単に説明すると、Netflixはオリジナルコンテンツに強くて、Huluはドラマと昔の日本映画に強い。

Netflixだと例えば『ROMA/ローマ』や『マリッジストーリー』、『全裸監督』などといった、Netflixだけでしか見れないオリジナルコンテンツ(※1)が強み。

Huluの場合は『あなたの番です』『今日から俺は』などを筆頭としたドラマに強い。そしてHuluは、これに加えて昔の日本映画に強い。

例えば美空ひばりの『東京キッド』や『悲しき口笛』などが見放題で見れたりする(※2)。こういう作品が見放題に入っている動画配信サービスを僕はHulu以外知らない。そのため、昔の日本映画が色々見たいという方にはHuluは結構おすすめ。

こういう動画配信サービスに入れば日本語字幕付きで映画を楽しむことができる。

Netflixはもう無料体験をやっていないようだが、Huluは2週間無料体験をやっている。HuluもNetflix同様無料体験を近いうちにやめるかもしれないので、こういう動画配信サービスには無料体験をやってるうちに入っておいたほうがいい。

Netflix

(※1)『ROMA/ローマ』みたいに他のサービスでは配信されていなくてもDVDやブルーレイディスクは発売しているというケースはあります。

(※2)ただこういう作品が字幕ガイドに100%対応しているとは言い切れないので各々確認してみてください。

字幕付きのDVDで映画を見る

字幕がついているDVDやブルーレイを買う、借りる。

例えば黒澤映画の場合、『羅生門』のような大映作品のDVD以外には基本的に日本語字幕がついてくる。なので、DVDをレンタルして見れば、ほとんどの作品が字幕付きで難なく見れる。

また、海外版ブルーレイを購入するという方法もある。海外版ブルーレイだと、英語字幕がついてくる。

クライテリオンから発売されているような質の高いブルーレイを購入すれば、画質音質映像特典等充実していて、英語の勉強にもなるような英語字幕がついてくる。クライテリオンのブルーレイを購入するという方法もある。

クライテリオン製日本映画のブルーレイまとめ

DVD&ブルーレイを安く買う方法

宅配レンタル

動画配信サービスにはなかなか日本語字幕付きのものが置いていなくて、かといって見てない映画のDVDを買う気も起こらない。そういう場合は宅配レンタルを使えばいい。

特に黒澤映画を字幕付きで見ることができる動画配信サービスはない(少なくとも僕は知らない)ので、黒澤映画を日本語字幕付きで見たいならこういう宅配レンタルで借りたほうがいい。

ネットで注文して家に届いたDVDを見て、ポストに返却する。そういう宅配レンタルのサービスを使えば1枚あたり200円程度で見ることができる。無料体験を使えばタダで見ることもできる。

メジャーな宅配レンタルサービスにはTSUTAYA DISCAS、GEO宅配レンタル、ぽすれんなどがある。

これらの宅配レンタルの違いは一つ

TSUTAYA DISCASか、それ以外だ。基本的に。

TSUTAYA DISCASはどちらかというと人気作が借りやすいことで知られている。他の宅配レンタルサービスよりも在庫がしっかりしているので、人気作が比較的借りやすい。

対して、GEO宅配レンタルとかは、在庫が1作品につき1,2枚くらいしかないんじゃね?って感じがするのも否めない。要は、普通のレンタルDVDショップの在庫と同じくらいな気がする。

だが、GEO宅配レンタルではなかなかレンタルショップに置いていないようなちょっとレアめな名作映画とかの在庫が結構充実している。調べてみた感じ、DMMなどといった他のレンタルショップも同じ感じだった。

なので、

TSUTAYA DISCASは人気作
それ以外は旧作コーナーに並んでそうなもの

というような感じで使い分けたほうがいい。

そのため旧作日本映画の場合はGEO宅配レンタルとかのほうがいいかも。ただ、人気でなかなか借りることができないという場合はTSUTAYA DISCASにしたほうがいい。

TVの録画で頑張る

TVの録画で頑張る。

NHKBSプレミアムでは、昔の邦画を字幕付きで放送してくれているので、それを録画すれば、字幕付きで楽しむことができる。

BSプレミアム

僕はNHKBSプレミアムと有料チャンネル無料放送で放送される映画のほとんどを録画しているような生活を3年以上続けているが、地味に大量の映画を録画することができている。

録画したものをBlu-rayに焼き付けて、タイトルをExcelでまとめて管理するというような作業を3年続けた結果、しばらく見る映画に困らない量の映画のディスクがある。数えてないけど1200本くらいはあると思うし、この1200本のうちおそらく700本以上は明らかに見る価値のある名作(チャップリンやヒッチコック、スピルバーグなどといった名監督の名作)なので、動画配信サービスなしでも2,3年くらい普通に映画を見まくれるような感じになっている。

毎月初めの12時に来月分のラインナップが発表される(2020年7月の場合は6月1日深夜0時)のでそれをワクワクしながら待っているようなライフスタイルだと、録画し忘れるということがほとんどない。

2020年7月のラインナップはそこまであたりではないけど『ニノチカ』や『炎のランナー』、『東京オリンピック』『頭上の敵機』とか放送してくれるしなんだかんだで悪くないなー、みたいなことを思いながら、ほとんどの映画を録画している。

その結果、見たいと思った映画が入会している動画配信サービスで配信されていなかったとき、レンタルショップに行かなくてもいつでも棚から引っ張り出せば見れる状態になっていたりする。

放送している映画のほとんど録画するというと、家に大量のBlu-rayがかさばるような気がするし、大金をはたいて録画用Blu-rayを買わなければいけないように思うかもしれない。

だけど、Amazonで最安かつ最も売れているこのBlu-rayで、一枚のディスクにつき3本程度入るような画質でいれれば、リーズナブルだし全然かさばらない。

この画質でダビングしたとしても、普通にきれいな画質で録画することができる。

関連記事・おすすめの録画用Blu-rayディスク

関連記事・このBlu-rayディスクを最安値で買う方法

最近のブルーレイやDVDはわりかしきれいなので、それと比較するとちょっと劣るかもしれないけど、普通にHDで見れる。そのため、昔からレンタルDVDショップに置いているようなDVDを借りてくるよりはどう考えてもきれいな状態で録画できる。

このBSプレミアムでは黒澤映画をよく放送してくれる。

僕は現に『七人の侍』『生きる』『蜘蛛巣城』『乱』『羅生門』『天国と地獄』『赤ひげ』『わが青春に悔いなし』『隠し砦の三悪人』『椿三十郎』『用心棒』は、ディスクを持っている。3年以上BSの映画を録画し続けたらこれくらい録画できた。

ただ昔のレコーダーだと字幕つきで録画できなかったりもするので注意が必要。実際僕はつい最近まで字幕付きで録画できないレコーダーを使っていたので、字幕付きで見れる作品は『乱』『羅生門』くらいしか持っていない。ただ黒澤映画はBSで何度も放映されているので『赤ひげ』とか『椿三十郎』とかもいつか録画できるだろうと気長に待っている。

またBS4Kも録画できると黒澤映画だけでなく小津安二郎、溝口健二の代表作の4K放送を字幕付きで録画できたりもするので、結構便利だ。

新作準新作の日本映画を録画するならWOWOW

BSプレミアムよりもすごいのがWOWOW

無料体験に申し込んでみたら月に録画できる映画の量が10倍くらい増えたので驚いた。

WOWOWでは月に何百本も映画が放送されていて、新作映画や、動画配信サービスなどではレンタル代に3,400円かかるようなディズニー映画、人気作の『ボヘミアン・ラプソディ』みたいな作品がどんどん放映されている

そして日本映画も昨年映画館で上映されていたような新作映画がバンバン放送されている。それを録画すれば、ほとんどの作品が字幕付きで映画を見ることができる。

4月に放送された『ドリフターズのカモだ御用だ』には字幕がついてきてなかったが、それ以外の作品にはほぼ全部字幕がついてきた。一部の作品は例外的に字幕がないものもあるが、WOWOWでは基本的に日本語字幕付きで放送してくれるのだ。

2020年6月だと『ザ・ファブル』『空母いぶき』『泣き虫しょったんの奇跡』『岬の兄妹』『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』などが放送される。また7月には深作欣二特集で『蒲田行進曲』『復活の日』なども放送されるが、こういう作品もおそらく字幕付きで録画できる。

そのため映画が好きな方は絶対に一度は体験しておくべきだと思う。WOWOWに映画のイメージはあまりないが、実はポテンシャルがえげつなかった。

月に2300円かかるものの、その代わりに毎月百本程度の新作・人気の旧作映画のブルーレイが手に入ると考えると、かなりお得。

初月無料なのでぜひともチェックしてほしい。僕は2ヶ月前に入ったばかりですが多分これからずっと入り続けると思います。

WOWOWの契約の仕方と注意点|BSさえ見れれば超簡単です。

※2020年11月は黒澤映画が一挙放送されます

(2020年9月追記)この前発表された11月に放送予定の映画に黒澤映画9作品(と『MIFUNE: THE LAST SAMURAI』)がラインナップに加わっていました。

なので、WOWOWに入れば字幕付きで黒澤映画を視聴・録画できるようになります。WOWOWに入ればこういう黒澤映画を字幕付きで録画できるので、黒澤映画が聞き取れなくて挫折した方はぜひとも入会してみてください。

まとめ

(昔の)日本映画が聞き取りづらい理由として

・黒澤映画が聞き取りづらいから
・昔の言葉遣いだから
・5.1chのものを2chで聞いているから

というようなものが考えられ、それを解決する方法は字幕をつけるくらいしかないので、それなら日本語字幕を付けれるサービス・方法で見よう!という話でした。

今回紹介したHulu、宅配レンタル、WOWOWは無料体験をやっています。

こういう無料体験はいつなくなってしまうか、いつ期間が短縮するかわからないので、後悔しないためにも早めにやっておくべき。特に、宅配レンタルに関しては動画配信サービスと違いサービス自体がなくなる可能性も高い。

そのため、こういうサービスは無料期間がある今のうちに体験しておくべき。最近だとNetflixが無料体験を取りやめたりもしている。いつかしようと思っていたら無料体験がなくなっていたということは結構ある。手遅れになる前に申し込むべき。

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