映画『かぐや様は告らせたい』(実写版)感想・評判悪いけど実際どうだったか

映画『かぐや様は告らせたい』(実写版)感想・評判悪いけど実際どうだったか

『かぐや様は告らせたい』実写版を見たので感想。

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結論から言って、そこまで面白くないです。まあ、よくある日本の漫画実写映画です。

ですが、割と頑張っているところもあります。この『かぐや様は告らせたい』について、その魅力や、なぜ僕があまりおもしろくないと思ったのかについて書いていきます。

『かぐや様は告らせたい』あらすじ・映画情報

将来を期待されたエリートたちが集う私立・秀知院学園。頭脳明晰・全国模試上位常連の生徒会会長・白銀御行(平野紫耀)と、文武両道で美貌の持ち主・大財閥の娘である生徒会副会長・四宮かぐや(橋本環奈)は互いに惹かれ合っていた。しかし、高すぎるプライドが邪魔して、告白することが出来ずに、半年が経過――。 素直になれないまま、いつしか自分から告白することが「負け」という呪縛にスライドしてしまった二人は「いかにして相手に告白させるか」だけを考えるようになっていた。 天才だから…天才であるが故に、恋愛にとっても不器用でピュアな二人による、相手に「告らせる」ことだけを追い求めた命がけ(!?)の超高度恋愛頭脳戦!

ヤングジャンプで絶賛連載中のラブコメ漫画、『かぐや様は告らせたい』の実写映画化だ。僕は最近あまり漫画を読んでいないが、この漫画に関しては唯一読んでいる。6巻が発売される頃に存在を知ってから、それ以降ずっと単行本を発売日に購入している。発売されたら瞬速で購入して読んでいる、数少ない漫画というか、唯一の作品だ。

この漫画、最近になってメディア化ブームで、今年の春に原作ファン待望のアニメ化をした。僕は正直、1話を見て「ちょっと期待はずれかもなあ……。」と思って見るのをやめてしまったが、放送終了後に動画配信サービスで2話以降を見てみると、おそろしくクオリティが高くて驚いた。1話では若干歯切れが悪かったものの、2話以降はスピード感がアップしていて見るのが止まらなくなるようなアニメに仕上がっていた。

そして実写化である。

主演に橋本環奈とキンプリの平野紫耀を迎えて、『ニセコイ』の河合勇人監督によってこの度実写化された。そもそもこの平野紫耀というキャストは、原作読者なら分かる通り、白銀会長をタイプではないと言う伊井野ミコが好きな芸能人だ。なので、ミスキャストという声もかなりあった。加えて橋本環奈である。橋本環奈が四宮かぐや?!そして浅川梨奈が藤原千花を演じるというのにも違和感があったし、一番炎上しそうな配役だなあと思った。ビジュアル面でしっくりくるのは池間夏海演じる柏木くらいで、それ以外は全くしっくりこないという配役だった。

なので、この映画のレビューサイトの点数は、「実写化許すまじ」と思っている人々によって荒れに荒れまくっている。だが、そこまでひどい出来ではないという声も結構上がっている。そんな実写版『かぐや様は告らせたい』の僕の感想を、今から書いていきます。

映画「かぐや様は告らせたい」感想・レビュー

おすすめ度 52/100

実写化難易度MAXの藤原書紀の実写化は大成功。だが映画としてはガタガタ。

アニメの魂が乗り移った藤原

本作の主要キャストはほとんど原作のビジュアルから乖離していて、ビジュアル面だけで考えるとかなりミスキャストだ。アニメ版と声も全く違う。だが、今回見てみて、かぐやの役をこなせるのは橋本環奈以外いないのでは、とも思えた。

本作のかぐやは、オーバーリアクトなシーンが続くキャラクターで、足をジタバタさせたり✕✕✕✕というキーワードで吹き出す。ビジュアル面ではそこまでかぐやに似ていないが、そんなキャラクターを演じれる女優など他にいるのだろうか。橋本環奈のかぐやはしっくりこないが、コメディに出演しなれている橋本環奈以外が四宮かぐやが演じていなかった場合、もっとひどい大事故が起こっていたのではないかとも思える。

そんな実写版かぐやの中でひときわ輝いているのが浅川梨奈演じる藤原書紀である。藤原書紀は原作では「本作のヒロイン」と書かれているほど、かぐやを喰うようなキャラクターをしている超絶人気キャラクターである。

(出典:『かぐや様は告らせたい~ 天才たちの恋愛頭脳戦~』予告②【9月6日(金)公開】)

このキャラクターを演じるにあたって、原作・アニメのファンだった浅川は、声色や話し方を研究し尽くして藤原書紀を完全再現するのに徹したとインタビューで述べている。

そのインタビューを読んだあとに「果たしてどんなものか」と思いながら見に行ったが、そのクオリティは僕の期待を完全に超越していた。ビジュアルでは藤原に全く似ていない。だがその壁を越えており、まるで魂がアニメから乗り移ったかのような再現度だった。

例えるならば、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で中年のジャック・ブラックが演じた女子校生のアバターのように、見かけの違う人に魂が乗り移ったかのようなクオリティの藤原書紀だった。この漫画を実写化するにあたって最も難しいとされるであろう藤原千花というキャラクターの実写化には完全に成功していて驚いた。

あと、いつもどおりに自由にはっちゃける佐藤二朗の存在もこの映画のコメディシークエンスではかなり印象的でベストアクトの一つだと思う。

(出典:『かぐや様は告らせたい~ 天才たちの恋愛頭脳戦~』予告②【9月6日(金)公開】)

佐藤二朗出演作品を僕はあまり見ていないのでベストなのかどうかはわからないけど、『勇者ヨシヒコ』シリーズのときよりもどう考えてもアドリブが面白かった。『かぐや様は告らせたい』という漫画に佐藤二朗をぶっこんで撹拌させて実写化したような、そんな映画だった。

映画としては……。

ただ、佐藤二朗がスピーカー(映画のナレーション)だけでなくスクリーンに現れだしてからは、展開的にダレる。

原作準拠の序盤〜中盤

本作では序盤から中盤にかけては、原作の違う話にあった名シーンをぶっこみつつ、原作準拠の物語が展開する。序盤は映画のチケットの話で、これはアニメ化されていない原作のエピソードだ。そして、その後にはアニメでもあったあのシーンがぶっこまれる。

(出典:『かぐや様は告らせたい~ 天才たちの恋愛頭脳戦~』予告②【9月6日(金)公開】)

まさか実写映画でこれをやるとは思っていなかったし、唐突にぶっこんできたので吹いてしまった。現場に石上がいたりなど少々変えつつも、アニメのあれを完璧に再現している。伏せて言うと、かぐやが〇〇〇で〇〇する話だ。

ただこのシーン、なぜかぐやがこのフレーズで〇〇してしまうのか等説明がないまま唐突にぶっこまれて話が進行するので、原作やアニメを見ていない人にはわかりづらくないかと思ったりもした。

こういったように、序盤は原作・アニメで有名なシーンをミックスしたかのような作風だった。だが、笑えるシーンのクオリティは高けれど、展開的にちぐはぐしていて、映画としての体をなしていないような感じがした。

中盤〜終盤

そして中盤。アニメ版の最終回と同じ展開をするが、それ以降の中盤〜終盤は、ほぼオリジナルストーリー。佐藤二朗医者のくだりとかストーリーに関する些末なことは原作準拠だが、終盤は、原作読者・アニメ視聴者でも楽しめるように、原作とは全く違う展開を見せる。

だが、このオリジナルストーリーがひどい。状況がものすごくごちゃごちゃしている上、展開的にグッダグダ。この終盤の展開が全くおもしろくなくて、とんでもなくグッダグダなコントを見せられているかのようだった。

全く話を読めなくする効果はあったとしても、それが序盤や中盤に比べてどう考えても面白くない。そしてガタガタのまま肝となる話は終わり、漫画と同じく起承転結の結がないまま終わってしまう。序盤からして、原作のエッセンスはあるものの映画として完成しきれていないシーンが続き、終盤はガッタガタという、そんな映画でした。

まとめ

総合的に、偏差値が原作よりも低くなった感のある実写映画化でした。特に最後の展開がね。

加えてこの映画、演出的に雑なシーン・小道具(石上のタイピングが雑すぎる・藤原書紀のポストに入れる懸賞ハガキ等)とかもあったし、バタバタ作ったんじゃないかなとも思った。

アニメが終わってすぐに、アニメブームの余波が残っているうちに公開しようとした結果、ちょっと雑になっちゃったんじゃないかと思います。正直言って、絶対見に行く価値ありとは言い切れないです。

ただ、藤原書紀の魂が入った演技は一見の価値ありです。気になった方はぜひご覧ください。

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