4DXで見る映画の感想。
結論から言うと、個人的にはドルビーシネマとかIMAXレーザーみたいなシステムで見るほうがおすすめです。
ただ、一度体験してみるのはありだと思います。1回試してみて、「絶対こっちのほうがいい!」ってなる人もいると思います。今回はそんな4DXについて、注意点やMX4Dとの違い等についてまとめてみます。
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この記事を書いている人の信頼性
記事を書いている僕は、普通の人に比べて映画を劇場で見ています。
普段は1年100本近くの映画を劇場で見ているし、動画配信サービスやレンタルでも見ているし、旅行先ではなるべくご当地ミニシアターで映画を見るような感じです。上には上がいますが、まあ、結構詳しい方だと思います。
4DXに関しては何度か見ていて、
最近だと『ベイビー・ドライバー』『スパイダーマン:スパイダーバース』『キャプテン・マーベル』は4DXで見ました。
あと、4DXに似た上映スタイルにMX4Dというものがあるんですが、そっちに関しては『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』を一度見たっきり行ってません。MX4Dはあまり好きじゃなかったんで。ただ、4DXは何度か見ています。
そんな感じの僕が4DXがどういったものなのかを書いていきます。結論から言うと、MX4Dよりはいいけど、課金するんだったら僕はドルビーシネマとかのほうがおすすめです。
4DXとは
4DX®とは、現在、映画業界で最も注目を集める、最新の<体感型(4D)>映画上映システムです。
モーションシートが、映画のシーンに完全にマッチした形で、前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。
さらに、嵐等のシーンでは<水>が降り、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>や、臨場感を演出する<煙り>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、≪目で観るだけの映画≫から≪体全体で感じる映画≫の鑑賞へと魅力的に転換致します。
通常のシアターでは得ることができない特殊効果によって、映画の持つ臨場感=魅力を最大限開放することができる、アトラクション・スタイルの映画上映システムです。ユナイテッド・シネマ公式サイト4DXのページから引用
4DXは、ディズニーランドとかUSJにあるような、3Dとモーションを組み合わせた4Dが劇場で楽しめるという上映スタイル。
座席が上下左右に動いたり、冷たさを感じるミストや、暖かさを感じる熱風、香りや煙など、いろんな演出がなされている。
もはやアトラクションなので、身長が100cm未満だったり、妊娠中の方だったり、心臓・背中・腰・首などに障害のある方などは4DXで見ることができません。
日本に初めて導入されたのは2013年のよう。最初は日本でコロナワールドにある数カ所くらいしかなかったものの、今となってはかなり普及しており、全国のコロナワールドやユナイテッド・シネマ、USシネマなどで導入されている劇場が多い。
料金は大体+1000円のところが多い。3Dの場合もっと高くなる。
MX4Dとの違い
4DXと似たようなスタイルの劇場に、MX4Dというものもある。こちらはTOHOシネマズで採用されている4Dの形式といってもいい。他にも広島バルト11とかもMX4Dが採用されてた。
作っている会社が違うけど、おおまかな特徴はほとんど同じ。だけど、違いはきっちりある。
スマートフォンでいうiPhoneとAndroidみたいなものだと思ってください。カメラや通話機能、SNSが使えるなどと行ったスマホの機能は同じでも、iPhoneとAndroidで使い勝手が全く違うのと同じく、特徴は同じでも結構違いがあります。
ざっくり言うと
MX4Dはおとなしくて、4DXは破天荒です。
MX4Dのほうがモーションの種類が多いと書かれている記事もありますが、4DXのほうが動きが激しいのでおすすめです。
さっきも書きましたが、僕は一度、『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』をMX4Dで見たことがあります。
東京旅行に行ったときに、当時日本で数少なかったMX4DのシアターがあるTOHOシネマズ新宿に行って見ました。ただ、そのときは正直言ってがっかりしました。期待してたほどアトラクション感がなくて、それなのに絶妙に作品に集中できないくらいのモーションが続く。加えて通常料金に比べてめちゃくちゃ高い。なので、「一回体験したらいいわ」って思いました。
その後に立川シネマシティに行って見た『マッドマックス 怒りのデスロード』極上爆音上映のほうがどう考えても臨場感があって楽しめたし、ぼったくりみたいなシステムだなと思って、それっきりMX4Dで映画は見ていません。
でも最近、「4DXはMX4Dよりも動きが激しいらしい」という噂を聞いたので、近年、久しぶりに4D型劇場を体験してみた。そしたらMX4Dよりもアトラクション感があってかなり揺れて楽しい。なので4DXに関しては案外悪くないなあと思いました。
正直MX4Dにはがっかりしたので二度と行く気は起こらないんですが、4DXならたまに見てもいいかなと思います。
どう考えてもMX4Dより4DXのほうがおすすめです。
4DXで見るメリット
4DXで見るメリットはやっぱり楽しいという点。
好きな映画のカーチェイスシーンなどを、ディズニーランドのアトラクションに乗っているような臨場感で体験することができる。テーマパークに行かなくても、近くの映画館で楽しさを手軽に楽しむことができる。というのがメリット。
4DXの注意点
ただ、4DXで見たほうがいいのかというと別の話で……。正直言って、あまり見る必要性は感じません。結構デメリットもあるんですよね。
シートベルトつけろよ!レベルの揺れ
かなり揺れます。MX4Dよりも揺れが激しくて、アトラクションレベルの揺れを楽しむことができる。なのでテーマパークのやつ乗ってるみたいで楽しい。なんですが、シートベルトがない。
普通、ディズニーリゾートのアトラクションって揺れるやつは基本的にシートベルトありますけど、4DXにはない。『ニモ&フレンズ・シーライダー』とかよりも揺れてる気がするのに、シートベルトがない。なので、席からずれ落ちそうになる。リラックスして見てたら何度もずれ落ちそうになるから、何度も体勢を整えなければならない。ふっとばされそうになりながら映画を見なければならないので、シートベルトつけてくれよ!って思います。
揺れで尿意を催す
長丁場の映画を見るときトイレが心配になる方も結構いると思うんですが、4DXだと、揺れのせいで尿意がより感じやすくなる。「あー若干トイレ行きたいなー」程度の、普通だったら耐えられるような感じのかすかな尿意でも、振動攻撃によって結構行きたくなってしまう。なので、作品によっては集中しにくいと思います。尿意と格闘しながら映画を見なければなりません。結構尿意がきているのに体を揺さぶられて我慢しづらくなるのがつらい。
加えて4DXはトイレに行きづらい。一応行けるらしいんですが、めっちゃ揺れてるから超行きづらい。振動も風もないタイミングを狙って席を立ち、同じようなタイミングを見計らって着席しなければなりません。
集中できない
あと、集中はできないです。普通に劇場で見るよりも集中力を阻害されるような演出が施されているので、字幕がきちんと読めなかったりして、映画の物語を理解できなかったりします。
『キャプテン・マーベル』を4DXで見たときは初見だったけど、置いてけぼりになってしっかりとストーリーを理解できなかったところもあった。ストーリーをしっかりと楽しみたいのであれば、4DXはおすすめできません。一度見た映画をアトラクション形式で楽しみたい人には4DXはおすすめです。『ベイビー・ドライバー』『スパイダーマン:スパイダーバース』は2度目の視聴を4DXで見たけど、こっちは物語を理解している状態だったので、ストレスなく楽しめました。
メガネが濡れる水滴の演出
4DXはメガネが濡れて見えづらくなる。4DXのギミックで水滴が顔にかかるものがあるんですが、それのせいで3Dメガネが濡れてよく見えなくなったりしました。水滴オフボタンとかあるんでオフにはできるんですが、せっかくの4DXなんだし水滴ありで見たい。だけど、その水滴がメガネにかかってしまった場合、メガネに違和感を覚えながら見なければならず、イライラします。
値段が高い
あと一番のデメリット。高すぎます。
課金1000円以上なんで、サービスデーに行けば映画もう1本見れるくらいの金額を支払わなければならない。アトラクションみたいに楽しめる上映形式ではあるけれど、集中できないし、座席からずれ落ちそうになるし、揺れで尿意を催すし、眼鏡が濡れてよく見えなくなったりします。
こういったデメリットのある上映形式に、毎度毎度1000円課金するべきなのか。僕は、しなくてもいいかなと思います。あと「集中できない」のところで書いたとおり、4DXは2度目以降向きです。なので、2回以上劇場で見たいと思えるほど好きで、かつ1000円以上課金する価値があると思うような作品でない限り、4DXで見る気が起こりません。
まとめ
4DXは結構楽しめますが、デメリットも多いし、何より高いです。個人的に、ドルビーシネマやIMAXレーザーみたいな、通常の上映形式をアップグレードしたようなものに課金したほうが満足度は高いと思います。特に、ドルビーシネマは体験すると今後の映画鑑賞に弊害があるレベルの映像の美しさなので、個人的には絶対ドルビーシネマのほうがおすすめです。集中もしづらいですし、課金するならドルビーシネマ一択です。
ただ、一度体験してみるのはありだと思います。でも、4DXで見るなら、既に一度以上見たことある作品のほうがおすすめです。参考にしてみてください。