Amazonでしか見れない映画
ミロス・フォアマン「ラグタイム」

Amazonでしか見れない映画<br>ミロス・フォアマン「ラグタイム」

僕が知る限りではAmazonプライム・ビデオでしか見れない映画だ。

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「アマデウス」「カッコーの巣の上で」などの名匠ミロス・フォアマン監督の大作で、公開当時アカデミー賞で8部門ノミネートされたような作品だが、VHSしか出ておらず、DVD化はされていない。

そのため、見る機会になかなか巡り会えない映画リストに入れていたのだが、今年に入ってからか、Amazonで配信されたようだ。

8月現在、プライム会員ならば見放題リストに入っているため見れる。だけど30日以内に配信終了するらしい。おそらくお金さえ払えば見れるのだろうが、せっかくだし見放題リストに入っているうちに見ておこうと思って見た。

いい映画ではあるんだけど、ちょっと惜しいところもあるなあって感じの映画でした。

どんな映画?

舞台は20世紀初頭。マジソン・スクエア・ガーデンに妻の裸体をモデルに作られた銅像を作られ、カンカンになった男がいざこざを起こすところから物語は始まる。

彼の奥さん、エヴリンは本作の主人公とも言え、彼女の視点から物語が描かれるが、もう一人主人公がいる。

黒人ピアニストのウォーカーの話も描かれ、一見関係のなさそうなこの二人にスポットをあてたような物語が交互に進行する。それぞれの属するコミュニティの人々が絡み合ったりする群像劇的な大河ドラマだ。

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「ラグタイム」レビュー

この映画、いい意味でイライラします。

まあ、黒人差別を真っ向から描いているので、イライラするシーンが多いです。

かなり考えさせる映画ではあったんですが、ちょっと惜しいなってところもありました。

エヴリンの話が弱すぎるんですよね。

最初はエヴリンとウォーカーの話が交互に描かれます。しかし、交互に進んでいた話は完全にウォーカーの方に傾く。

というか、どう考えてもウォーカーの話のほうが厚みがあるんですよね。

後半になるとエヴリンは「ウォーカーのコミュニティの人と絡んでちょっと面白いでしょ」的なシーンでしか登場しないし、ちょっと弱い。

ウォーカーの話がよくできてるだけに惜しい。

二人が主人公のように描かれてきたのに、かっちりとピースがはまらない感じがするんですよね。

そもそも群像劇の中の一人のエピソードとして扱うにはヘビーすぎるテーマなんでしょうが、アンバランスすぎるかなと思いました。あと原作を端折ったからなのか一部の人物描写がちょっと浅い。「なんでこんな関係になったの?」って疑問を抱いてしまうようなシーンもあったりして、群像劇の割にスッキリしない。

まあでも、普通に見てよかったです。超感銘を受けるほどでもないけど、面白かったです。でもなかなかディスク化されないのもわかるかなあって感じですね。一回見といたら、気が向いたときにリバイバルで見るくらいでちょうどいいような気がする。

そこそこ長いんで見る気があんまし起こらないですが、見る機会のなかなかない作品なんで、一回見てみるのもありだと思います。

あと無名時代のサミュエル・L・ジャクソンが出てきてびっくりしましたね。どこに出てくるのか探してみるのも面白いんじゃないでしょうか。

こんなレア映画の見れるAmazonプライム、意外と侮れないです。

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