「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」<br>予習として一番見ておくべきなのは<br>前作じゃなくてあの映画だ!

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マジジュマンジ。

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誰だこのキャッチコピー考えたのは!

どう考えてもマジュマンジのほうが言いやすいだろ!

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あらすじ

4人の学生が居残りさせられている中、そのなかの1人がテレビゲームを見つける。興味本位に起動してみたら、ゲームに身体が吸い込まれてしまった。このゲームの名前はジュマンジ。起動してしまえばゲームクリアまで生きて変えることはできない...

結論からいって、滅茶苦茶面白かったです。

近年まれにみるリメイク映画の傑作なんじゃないですかね。

ぶっちゃけ前作見てないです。ザスーラも見てない。一回くらいはテレビで見たことあるかもしれないけど全然覚えていない。だから楽しめるか不安だったんだけど、全然そんな心配する必要がなかった。でもこの映画、絶対にあの映画は見といたほうがいいかなと思いました。

ブレックファスト・クラブ

ジョン・ヒューズ監督の名作、「ブレックファスト・クラブ」

 

「ピッチ・パーフェクト」の中で主人公が見る映画としても有名だが、アメリカではモダンクラシックと化している傑作青春コメディ映画だ。

いろんな人が言っているが、本作は間違いなくこの「ブレックファスト・クラブ」に影響を受けている。

その内容はというと、オタク、お嬢さん、ヤンキー、引きこもり、スポーツマンなどスクールカーストにおいてバラバラ、今後関わらないであろう少年少女たちが、同じ部屋で居残り自習をさせられる。そして密室でともに過ごす中、友情が芽生え成長していく...といったような話。

今回のジュマンジと全く導入が一緒なんですよね。

「ブレックファスト・クラブ」も「ジュマンジ」も、関わってこなかった人たちと共に過ごす中、友情をはぐくむストーリー、加えて「ジュマンジ」はあの映画もやっちゃってるのだ。

君の名は。

私たち、入れ替わってる!?

瀧と三葉が夢の中で入れ替わる「君の名は。」のようにゲームの中で全く違うキャラクターに入れ替わる。

オタク少年スペンサーはロック様に、ジャイアンみたいなフリッジはケヴィン・ハートになる。前者はムキムキ、後者はコメディ映画によく出てくる面白黒人になるのだ。自分とは全く違うキャラクターになることで、自分たちとは違う相手の心情を理解するわけなのだが、ロック様のビビり演技が面白い。

一番面白いのがインスタとスマホが命の美少女ベサニー。ジャック・ブラックに入れ替わる。ヒゲモジャデブの中年オヤジになってしまう。

つまり「君の名は。」が公開されたとき誰もが思った「イケメンと入れ替われるならいいけど、中年オヤジと入れ替わったら最悪だよな」を完全映像化してしまっているのだ!

すげえぞこれ!

そしてジャック・ブラックが見事にJKが乗り移った演技をしている。神木隆之介君が瀧に乗り移った三葉を演じていたように。この演技がうまい。ヒゲモジャデブがかわいく見えるのだ。

ハリウッド版勇者ヨシヒコ

ゲームの中に入ってしまったというストーリーだけに、メタ的なギャグも多い。つまりこの映画は「ハリウッドがガチで映画化した勇者ヨシヒコ」でもあるのだ。

勇者ヨシヒコシリーズの中に出てくるコメディシークエンスでパロディ以外で特徴的なものに、低予算ギャグとメタ的なギャグがある。後者は人の家の花瓶を割りまくって怒られるとか、そういうゲームあるあるを映像化してツッコむギャグが多かった。

「ジュマンジ」では回想シーンが入ったりするのを突っ込んだり、モブキャラが同じことしか言わなかったりする。こういったギャグもやっているのだ。

つまりゲーム愛に満ち溢れている映画なのだ。加えて「ジュマンジ」「ブレックファスト・クラブ」「君の名は。」の三本を掛け合わせている。ちょうどいい具合に組み合わさっていて、この元ネタを知らない人でも楽しめるようにできている。

完全なるアトラクション映画だ。そのためか全然死に対しての恐怖がなく、盛り上がりに欠けると感じる人もいるかもしれない。ゲームオーバーになったら死ぬと思えないくらい全体的に明るいからそこがちょっと...ていう人もいるかもしれないな。
あと「こんな短いゲームねえよ!」って思ってしまうのもしょうがないですね。並のゲームのボリュームで、ストーリー全部描こうとしたら絶対2時間じゃ終わんない。全部で5時間以上はかかってしまいそう。ドラマ化とかだったらそこもクリアしてもっと面白くなるかもしれないなあ。

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